重光昭夫オーナー代行は、伊良部秀輝と、トンプソン&デニスの1対2の交換トレードを発表。また、パドレスとの正式業務提携も発表した。
伊良部秀輝とヒルマン(26勝分)が抜けた中、小宮山悟が3年ぶり5度目の開幕投手を務め、完封勝利。また、清水将海が、新人捕手としては1980年の西武・大石友好以来の開幕スタメン出場を果たし、史上12人目の新人開幕戦本塁打を記録した。小坂誠も2番セカンドでスタメン出場し、史上9人目の猛打賞デビュー。
小坂は19日まで打率4割をマーク。4月は打率.352、7盗塁で、月間MVPを獲得。新人野手が4月に月間MVPを獲得したのは両リーグを通じて初めてのこと。また、投手の月間MVPは河本育之が2勝5S、12イニング無失点の成績で受賞した。
新人の開幕戦本塁打 | ||
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年 | 打者 | チーム |
1938春 | 村瀬一三 | 名古屋 |
1950 | 戸倉勝城 | 阪急 |
1955 | 枝村勉 | 大映 |
1956 | 穴吹義雄 | 南海 |
1958 | 森徹 | 中日 |
森永勝治 | 広島 | |
1960 | 黒木基康 | 大洋 |
1978 | 山倉和博 | 巨人 |
1981 | 石毛宏典 | 西武 |
1987 | 真喜志康永 | 近鉄 |
1989 | 中島輝士 | 日本ハム |
1997 | 清水将海 | 千葉ロッテ |
開幕戦猛打賞の新人 | ||||
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年 | 打者 | チーム | 打 | 安 |
1936 | 藤村富美男 | 大阪 | 4 | 3 |
1956 | 穴吹義雄 | 南海 | 4 | 3 |
大津淳 | 大阪 | 4 | 3 | |
1958 | 森永勝治 | 広島 | 5 | 3 |
古葉毅 | 広島 | 6 | 3 | |
1981 | 石毛宏典 | 西武 | 4 | 3 |
1994 | 大貝恭史 | 日本ハム | 4 | 3 |
1996 | 仁志敏久 | 巨人 | 5 | 3 |
1997 | 小坂誠 | 千葉ロッテ | 3 | 3 |
諸積兼司が、西武戦で726打席連続無併殺打のパ・リーグ新記録を樹立した。なお、諸積は、7月25日のオリックス戦の6回、1死一塁で二ゴロを打ち、4−6−3のダブルプレーが成立。1995年7月23日の西武戦の5回、鹿取に投ゴに仕留められたのを最後に、それまで続けてきた連続無併殺打の打席数は754でストップした。
近鉄戦で、1、2回に11安打を集中し10点をあげたが、延長12回の末、10点差をひっくり返され11−10でサヨナラ負けを喫した。10点差の逆転はプロ野球史上3度目だが、パ・リーグでは初の大逆転試合。
小坂誠が日本ハム戦でパ・リーグの新人記録となる41盗塁をマークした。さらに、小坂は、9月11日のオリックス戦で、新人選手のシーズン最多の46盗塁をマークした。
9月10日のオリックス戦に5−3で勝利し、このカード6連勝。ロッテがオリックスに6連勝したのは、大毎時代の1961年に、当時の阪急に7連勝して以来で36年ぶりのこととなる。
1969年 | 1997年 | ||
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月日 | スコア | 月日 | スコア |
04-16 | ○3−1 | 07-06 | ○3−0 |
04-16 | ○4−0 | 08-08 | ○4−3 |
05-05 | ○4−0 | 08-09 | ○10−6 |
05-06 | ○5−4 | 08-10 | ○5−2 |
05-07 | ○6−5 | 09-09 | ○5−1 |
05-07 | ○3−1 | 09-10 | ○5−3 |
05-20 | ○10−3 |
10月12日にパ・リーグ全日程が終了。小宮山悟は、11勝、防御率2.49で最優秀防御率のタイトルを獲得。黒木は12球団トップの13完投を記録し、チームトップの12勝をあげた。河本もリーグトップの25Sをあげ、防御率も1点台で、最優秀救援を獲得した近鉄・赤堀よりも評価は高かった。野手では小坂誠が新人王を獲得。打率は.261、盗塁はリーグ2位の56であった。