わたしはかもめ2000年鴎の便り(4月)

便

4月7日

大阪近鉄9−10千葉ロッテ(大阪ドーム)

両チームあわせて29安打19得点の打撃戦。黒木の乱調で、4回に逆転され、6点差となったが、徐々に追い上げ、8回に初芝の本塁打で同点、9回に初芝の適時打で勝ち越し、今季初勝利。負ければ、33年ぶりの開幕5連敗だった。初芝は5打数4安打5打点。

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千葉ロッテ12002202110
大阪近鉄0036000009

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初芝デーで今季初勝利

同点の9回2死一塁から初芝が右中間を真っ二つに破る3塁打。6点差を大逆転。5試合目にしての今季初勝利だ。初芝は、8回にも同点となる2ラン放っており、4安打5打点の大暴れ。

初芝
「6点差がついても、雰囲気が良かったから負ける気がしなかった。」
山本監督
「1勝は難しいね。4連敗もすると勝てないのではないかという気が先に立ってくる。選手に助けられた。」

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ウォーレンも燃えた

エース・黒木を先発に立てながら、4回を終わって6点差。だが、打線が奮起し、今季リーグ最多となる18安打で小刻みに差を詰め、初芝の1発に結びつけた。ウォーレンも打線の頑張りに燃え、いつもは勝ちゲームの1回限定登板だが、同点の8回から登板を直訴。9回の近鉄の反撃を見事に抑えた。

ウォーレン
「風邪気味だったけど、いつも通りに燃えたよ。山本監督への気持ちで投げたさ。」

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初芝、同点弾&V三塁打

初芝のバットがロッテ33年ぶりの開幕5連敗の危機を救った。6点差を2点差まで詰めて迎えた8回1死一塁で左中間へ1号同点2ラン。9回2死一塁からは決勝打となる中越え三塁打だ。

試合後にベンチへ戻るとナインから抱きつかれた。「チームが一丸になった。同点アーチはストレート、意地の一発です。最後の(決勝打)はとにかく何とかしようとした結果だよ」とまくしたてた。

負ける訳にはいかなかった。エース黒木が4回途中で9失点KO。キャンプ中に肉離れで戦線離脱しながら必死で開幕に間に合わせようとしていたエースをこれ以上傷つける訳にはいかない。「あいつに負け星をつけちゃいかんですから」と初芝。6点差をつけられてもベンチは消沈しなかった。初芝が陣頭に立っての逆転勝ち。今季初のクリーンアップ(5番)で4安打5打点。ベンチに戻ったヒーローに黒木は「ありがとうございます」と感謝した。

開幕からの4連敗でこの日は通訳、トレーナーのベンチ入りメンバーを総入れ替えした。山本監督はミーティングで「実績は関係ない。調子のいい者を使う」と宣言。ボーリックをスタメンから外した。選手19人をつぎ込んでの大逆転劇で今季初白星。迎えのバス2台をわたり歩き、選手はおろか裏方さん全員ともがっちり握手した山本監督も「ハツ(初芝)はいい仕事をしてくれすぎだよ。でも、みんなよくやってくれた。全員の勝利」と満面に笑みを浮かべた。生え抜きの大砲の活躍でロッテが息を吹き返した。

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