わたしはかもめ2000年鴎の便り(4月)

便

4月11日

オリックス3−5千葉ロッテ(GS神戸)

3点差を追う6回、無死一、二塁からボーリックの左前打、バリーの右線2点三塁打で同点。7回2死三塁から小坂の適時打で勝ち越し。8回には初芝のソロで加点し、今季2勝目。武藤は5四球と制球に苦しんだが、今季初勝利。ウォーレンは今季初セーブ。

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千葉ロッテ0000031105
オリックス1010100003

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降板したのに勝利投手?

6回に1死一、二塁のピンチで井上投手コーチがマウンドで武藤へ指示を与え、ベンチに戻った。野球規則八・〇六(c)では、この時点で打者日高がアウトになるか、代打が出ない限り投手交代は認められない。が、日高への初球が暴投となると藤田への交代を告げた。これを主審が受け、藤田が投球練習を開始。ネット裏の公式記録員が慌てて通報し、藤田をマウンドから下ろし、武藤が再登板。その武藤が踏ん張り、この回を無失点に抑えると、7回に勝ち越し点をもらい、結局勝利投手に。

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珍プレーで武藤に白星

何ともお粗末な珍プレーでロッテが今季2勝目を手にした。同点で迎えた6回、ロッテの武藤が1死一、二塁のピンチを招き、井上投手コーチがマウンドへ。武藤は続投となり日高への初球は暴投。1死二、三塁となったところで再び井上コーチがマウンドへ走り、山本監督は「ピッチャー藤田」と飯塚球審に告げた。同球審は交代を認め、藤田がマウンドで投球練習を始めたが、責任審判の林二塁塁審が異議を唱えた。公認野球規則八・○六[注二]では「監督またはコーチが投手の元へ行った後、ファウルラインを越えて引き上げたら、その投手はその時の打者がアウトになるか走者になるか、または攻守交代になるまで投球した後でなければ退くことはできない」と明記されている。このため投手交代は取り消され、武藤は続投となった。結局、武藤はこの回を無失点に切り抜け、7回表に小坂が勝ち越し打。武藤に白星が転がり込んだ。「こんなことは初めて。勝ちがついたのは嬉しい」と笑いが止まらなかった。

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