わたしはかもめ2000年鴎の便り(5月)

便

5月7日

千葉ロッテ9−0オリックス(千葉マリン)

小野が、110球でオリックス打線をわずか4安打に抑え、3勝目を挙げた。完封はプロ入り初。3回、バリーの2号ソロで先制。1死後、3連打などで2点を加えた。5回には、2四球をきっかけに、3長短打などで5点を奪った。

123456789R
オリックス0000000000
千葉ロッテ00305010x9

ページトップ

プロ7年目・小野がプロ初完封勝利

小野が、散発4安打で三塁を踏ませず、プロ初完封勝利。しかし、9回2死から四球を与え、無四球試合を逃し、悔しがった。

小野
「無四球を意識しすぎました。」

昨年9月12日のプロ初完投勝利も、チームの連敗を7で止めた今年4月23日も、相手は同じオリックス。新「オリックス・キラー」の誕生だ。28試合目で、完封(完投)勝利はチームにとって今季初。2軍時代に小野とバッテリーを組んでいた、3年ぶり1軍スタメンの橋本は、猛打賞で小野をアシスト。

橋本
「去年9月の小野さんのプロ初勝利のとき、僕は1軍にいなかった。まさか、こんな日が来るなんて。」
小野投手コーチ
「晋吾は、良すぎてビックリしたよ。立ち上がりはちょっと苦しかったけど、フォークでしのいで、あとはカーブ、スライダーをうまくミックスさせていったね。腕を振ることだけ考えるように言った。ファームのときは四球で崩れていくタイプだったけど、成長著しいね。」

ページトップ

イチローの連続試合安打ストップ

イチローの連続試合安打が17で止まった。4月12日のロッテ戦以来、毎試合ヒットを積み重ねてきたが、4打数無安打でついに終止符。

イチロー
「2度目の対戦になるけど、前回よりもコントロールがよかった。ああいう展開で投げやすかったのもあるでしょうが…。」

ページトップ

“サンデー小野”初完封

最後の打者はイチローだった。9回2死一、二塁から6年連続首位打者を123キロのスライダーで一ゴロに仕留め、小野が散発4安打、三塁も踏ませずプロ7年目で初完封だ。「格上のイチローさんを抑えられたから嬉しくて…」。

17試合連続安打のイチローを4打数無安打に封じ込む110球。この日1軍昇格したばかりで、97年10月12日のダイエー戦以来の先発マスクの女房役・橋本も好リードとプロ6年目で初の猛打賞で援護し「晋吾さん(小野)とはファームからずっと一緒。いいイメージしかない」と笑った。

実はこの日、小野の9歳年下の弟で静岡・御殿場西のエース亨君が春季県大会準決勝でちょうど同時刻に常葉菊川を散発4安打で完封した。「エッ、亨も完封?でも、あいつには負けられませんよ」と兄の面目躍如。全て日曜日の勝利で今季3勝目に、小野は「ファームで慣れているから昼間の試合は好きなんです」と得意顔だった。

ページトップ