わたしはかもめ2000年鴎の便り(5月)

便

5月12日

オリックス4−6千葉ロッテ(GS神戸)

8回途中まで4失点の黒木が今季初勝利。ウォーレンが4セーブ目。打線は、3回に大塚の2ランで先制。7回にもボーリックの2ランで追加点。

123456789R
千葉ロッテ0020022006
オリックス0010000304

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黒木開幕

開幕から42日。エースがついに今季初勝利。黒木は、グラウンドを去る前に、レフトスタンドのファンに深深と一礼し、感謝の気持ちを表した。2回には、無死一、二塁から2死満塁へ。しかし、黒木は直球勝負で藤井、塩崎を三振に。3回には、1死一、二塁で、イチロー、ニールを連続三振に。8回は3点を失ったが、味方の攻守、ウォーレンのリリーフで逃げ切った。

黒木
「長かったですね。結果を怖がらずに自分のピッチングを心掛けました。プロ初勝利のとき、最多勝を決めたとき、色々考えても今日の勝ちが今まで1番嬉しい。僕のためにみんなが何とかしてくれようとして…。」
山本監督
「何を言ったって、エースが勝たないと。これで再スタートができる。」

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ボーリック7号

7回1死二塁、ボーリックが7号2ランをレフトスタンドへライナーで運び、黒木の初勝利を援護した。

ボーリック
「常にボールを強く叩くことを考えている。タイミングもスイングもベストだった。」

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バリーお留守番

バリーは、ストレスからくる「過換気症候群」のため、神戸に来ず、地元千葉で静養中。

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黒木、42日目“オレの開幕”

開幕から42日。エースが輝きを取り戻した。9回2死、谷の打球が中堅手サブローのグラブに収まった瞬間だ。ついにつかんだ今季初勝利。ベンチから身を乗り出してゲームセットを今か今かと待ち受けていた黒木は、両こぶしをグッと握り締める。そこへナインが次々と走り寄り、熱い抱擁が繰り返された。「長かったですね。結果を怖がらずに自分のピッチングを心掛けました。プロ初勝利のとき、最多勝を決めたとき、色々考えても今日の勝ちが今まで1番嬉しい」。

2月19日に右太腿に肉離れを起こして10日間の安静。急ピッチで仕上げて開幕に臨んだが、本来の投球をできずに4連敗を喫した。自ら希望して中継ぎ調整に入り、1日も休まず異例の1時間以上の走り込みを繰り返してきた。それでも「キャンプのケガを逃げ道にしたくはない。ユニホームを着ている限り、現役を続けている限り逃げ道はつくりたくない」と言った。

強靭な下半身を取り戻した黒木の直球はうなりを上げた。2回2死満塁では今季最速の147キロで塩崎を空振り三振。3回、福浦の失策で1点を失った後の1死二塁ではイチロー、ニールを連続三振。8回につかまり、4失点となったが「やっと体が反応してくれるようになった。自信?戻りましたよ」と満足いく投球だった。

満面に笑みをたたえた黒木は「これから借金を返して貯金です」。乗り込んだバスの中もエースの復活で巻き返しムードに包まれていた。

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