わたしはかもめ2000年鴎の便り(5月)

便

5月14日

オリックス2−3千葉ロッテ(GS神戸)

2−2で迎えた延長10回1死三塁、サブローがスクイズバントをピッチャー前に決めて勝ち越し。

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千葉ロッテ00200000013
オリックス00000200002

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サンデー晋吾で4連勝

小野が首位・オリックスを手玉に取って、チームも自身も4連勝。しかも4月23日以降、全て日曜日に白星を稼ぐ「サンデー晋吾」と化している。先発9回を120球、6安打無四球の2失点。延長10回こそウォーレンに代わったが、4勝目ゲット。過去6年で上げた通算3勝を早くも上回った。4勝のうちオリックスから3勝を挙げ、完全な青波キラーに。6回に、1死二、三塁のピンチを迎え、谷の内野ゴロ、イチローの内野安打で同点に追いつかれたが、小野は粘り強く投げた。

その通りに、延長10回の決勝スクイズに結びついた。オリックス戦は3試合で通算23回投げて、自責点5の防御率が1.96。6回に2点を失うまで17イニング連続無失点を続けていた。対イチローも10打数2安打で、打率.200に抑え込んでいる。

その橋本も、延長10回、先頭で小倉から右中間二塁打(代走・堀)を。三塁に進んだ後、サブローがスリーバントスクイズを決めた。

小野
「粘れば、絶対点を取ってくれると思ってました。」
橋本
「腕がしっかり振れてたし、ストライクが先行してたのがよかった。10回は小野のために何とか塁に出てやろうと…。」
山本監督
「今日は晋吾に尽きますね。」

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スクイズ決めたサブロー

延長10回1死三塁。サブローがカウント2−1から3バントスクイズを決めた。

山本監督
「サブローが1球目に空振りしたのが大きかった。ファインプレーです。」
サブロー
「西武戦で失敗してるけど、今日は冷静にできた。」

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“サンデー小野”4連勝!

あの“サンデー兆治”以来のサンデー男がロッテに誕生した。またもや日曜日のマウンドに上がった小野が9回を6安打2失点。同点でマウンドを降りた直後の10回、サブローのスリーバントスクイズで勝ち越し、これで4週連続で日曜日の勝ち星だ。「2点取られた後も最後まで集中力を切らさずに投げられました。1球1球を大切に投げたのが結果につながりました」。

4月23日の日曜日のオリックス戦(仙台)での今季初勝利から始まったサンデー連勝は30日の西武戦(西武ドーム)が7回1失点で2勝目。7日のオリックス戦はプロ初完封で「ファームが長かったから昼間の試合に慣れているんじゃないですか。暖かい方が好きですしね」と笑う。

ロッテではゴールデンウイーク中、千葉マリン来場者用に包装紙に各選手のメッセージが入ったマリーンズ・ガムを製作。その中に小野は「石の上にも7年」のメッセージを寄せた。昨年にプロ初勝利したが、それまで5年間は辛い下積み生活。毎年オフになると解雇におびえ続けた。「いつクビになるかというプレッシャーに比べれば」。マウンドでの重圧など何でもなかった。チームに今季2度目の4連勝を呼び、メッセージ通りプロ7年目に“サンデー小野”としてついに大きな花を咲かせた。

97、98年に2軍監督として小野を指導した山本監督は「まさか小野がこんなになるとはね。度胸もいいし、完全に見方を変えないといけない」。日曜日に必ず勝つ男の出現でロッテが本格的に5月反攻に転じた。

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