2−2で迎えた延長10回1死三塁、サブローがスクイズバントをピッチャー前に決めて勝ち越し。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
小野が首位・オリックスを手玉に取って、チームも自身も4連勝。しかも4月23日以降、全て日曜日に白星を稼ぐ「サンデー晋吾」と化している。先発9回を120球、6安打無四球の2失点。延長10回こそウォーレンに代わったが、4勝目ゲット。過去6年で上げた通算3勝を早くも上回った。4勝のうちオリックスから3勝を挙げ、完全な青波キラーに。6回に、1死二、三塁のピンチを迎え、谷の内野ゴロ、イチローの内野安打で同点に追いつかれたが、小野は粘り強く投げた。
その通りに、延長10回の決勝スクイズに結びついた。オリックス戦は3試合で通算23回投げて、自責点5の防御率が1.96。6回に2点を失うまで17イニング連続無失点を続けていた。対イチローも10打数2安打で、打率.200に抑え込んでいる。
その橋本も、延長10回、先頭で小倉から右中間二塁打(代走・堀)を。三塁に進んだ後、サブローがスリーバントスクイズを決めた。
延長10回1死三塁。サブローがカウント2−1から3バントスクイズを決めた。
あの“サンデー兆治”以来のサンデー男がロッテに誕生した。またもや日曜日のマウンドに上がった小野が9回を6安打2失点。同点でマウンドを降りた直後の10回、サブローのスリーバントスクイズで勝ち越し、これで4週連続で日曜日の勝ち星だ。「2点取られた後も最後まで集中力を切らさずに投げられました。1球1球を大切に投げたのが結果につながりました」。
4月23日の日曜日のオリックス戦(仙台)での今季初勝利から始まったサンデー連勝は30日の西武戦(西武ドーム)が7回1失点で2勝目。7日のオリックス戦はプロ初完封で「ファームが長かったから昼間の試合に慣れているんじゃないですか。暖かい方が好きですしね」と笑う。
ロッテではゴールデンウイーク中、千葉マリン来場者用に包装紙に各選手のメッセージが入ったマリーンズ・ガムを製作。その中に小野は「石の上にも7年」のメッセージを寄せた。昨年にプロ初勝利したが、それまで5年間は辛い下積み生活。毎年オフになると解雇におびえ続けた。「いつクビになるかというプレッシャーに比べれば」。マウンドでの重圧など何でもなかった。チームに今季2度目の4連勝を呼び、メッセージ通りプロ7年目に“サンデー小野”としてついに大きな花を咲かせた。
97、98年に2軍監督として小野を指導した山本監督は「まさか小野がこんなになるとはね。度胸もいいし、完全に見方を変えないといけない」。日曜日に必ず勝つ男の出現でロッテが本格的に5月反攻に転じた。