わたしはかもめ2000年鴎の便り(5月)

便

5月20日

日本ハム5−11千葉ロッテ(東京ドーム)

ロッテが逆転勝ちで、日本ハムから今季初白星。7回に、代打の堀が逆転満塁本塁打。11得点は今季最多。

123456789R
千葉ロッテ01300043011
日本ハム0300200005

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堀が代打逆転満塁ホームラン

7回無死満塁、打率3割台の福浦の代打・堀が、原田のカーブをレフト上段へ運び、代打逆転満塁ホームラン。満塁ホームランは5年ぶり3本目。代打満塁ホームランは、チーム史上でも8人目(9度目)の快挙。

オープン戦で優秀選手賞を獲得し、4月12日には打率.370で打撃3位に浮上したたものの、その後は不振で、5月9日の西武戦を最後にスタメン落ちし、以降は代走要員。打席には1度立っただけで、打率は.202まで落ちていた。

「大きな仕事ができました。連敗を止めた?ボクだけじゃなく、みんなで作ったチャンスですから。」
山本監督
「堀はベンチでよう声も出してるし、選手会長としての重責は果たしてるよ。」

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小林雅リベンジ

前夜、片岡にサヨナラアーチを浴びた小林雅が、リベンジした。4−5と逆転された直後の5回1死から3番手で登板し、2回1/3を無安打無失点、3奪三振。今季2勝目(4敗)を手にした。

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ボーリックが5打点で猛打賞

3回1死、ライト上段へ8号2ラン。さらに8回1死一、二塁では、バックスクリーンへ9号3ラン。

ボーリック
「1発目は完璧な当たりだった。2発目は見逃せばボールだったよ。」

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清水直が2軍落ち

先発して2回3失点(自責点は0)で降板した清水直が2軍落ちすることに。代わりに藤田が昇格。

清水直
「野手の失策も自分のリズムが良くないからです。頑張らないといけませんね。」

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堀“執念”代打逆転満塁弾

選手会長の気迫と執念が打球を左翼スタンドまで運んだ。1点を追う7回無死満塁、代打で打席に立った堀が左腕・原田の投じた109キロのカーブを完璧に捕らえる。ロッテでは98年5月2日の西武戦(西武ドーム)で佐藤が放って以来史上8人目となる代打満塁弾。開幕から続いていた日本ハム戦の連敗を6で止める会心の1発だ。「久々の打席で緊張した。こういう場面で使ってくれたから結果を出したかった。ホッとしましたよ」。

打率2割前後の絶不調から9日の西武戦(西武ドーム)を最後にスタメン落ち。17日のダイエー戦(千葉マリン)で1度だけ打席に入った以外はこの日まで代走しか出場機会はなかった。それでも堀は自らを捨てて、チームをサポートした。諸積が死球による骨折で、バリーが過換気症候群で戦線離脱すれば、まず自分のヘルメットに2人の背番号のシールを張り、1日も早い戦線復帰を祈った。6連敗中の4月21日には遠征先の仙台で野手の決起集会を招集。どん底からはい上がるきっかけを作った。「今の成績は自分でも歯がゆい。マルちゃん(巨人のマルティネス)ぐらい打っていたら別ですけど…。それなら自分が与えられたことを一生懸命するだけですから」。

そんなベテランの劇砲に山本監督も「よく打ってくれた」と最敬礼だ。日本ハムが岩本から左腕・原田にスイッチするや打率.315の福浦に代えて堀を送った理由を「堀の方が確率が高いと思ったからね。ベンチでいつも大声を出したり、選手会長として重責を果たしている」と説明した。終わってみれば今季最多の11得点の大勝。「まず結果を出さないとね」。堀はそう言って無精ヒゲをなでた。

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