わたしはかもめ2000年鴎の便り(6月)

便

6月11日

西武2−8千葉ロッテ(西武ドーム)

ロッテが1回に1死二塁から大塚が先制のタイムリー二塁打。石井が四球の後、福浦、立川も連続適時打で4点。以後は追加点に苦しんだが、8回に代打ボーリックの3ランでようやく突き放した。小野が7回途中まで2失点に抑え、ハーラー単独トップの7勝目。

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千葉ロッテ4000000318
西武2000000002

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偉大な先輩に並んだ

小野が日曜日に7連勝。大先輩のサンデー兆治が85年4月14日から5月26日に作った記録に並んだ。そして7勝、防御率2.27、勝率.875と3冠をキープした。サンデー兆治は、7連勝後、3度の平日をはさんで、再び日曜に勝利。記録を8まで伸ばしている。

小野
「7連勝の意識はないといったら嘘ですね。焦っていたというか、気負いがあった。村田さんの記録?毎週日曜に投げていることは知っていますけど、まだ9歳くらいですからね。」

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兆治に並んだ!小野サンデー7連勝

ロッテに伝わる“サンデー不敗伝説”が平成によみがえった。また日曜日に勝った。また小野だ。偉大な先輩と肩を並べた背番号63ははにかみながらナインの握手攻めに応えた。「7連勝の意識はないといったらうそですね。焦っていたというか、気負いがあった。村田さんの記録?毎週日曜に投げていることは知っていますけど、まだ9歳くらいですからね」。

4月23日のオリックス戦(仙台)を皮切りにこの日まで日曜日ばかりの登板で7連勝。かつてロッテのエースだった村田兆治(現評論家)が右ひじ手術から復活の85年に樹立した“球団記録”に並んだ。

難産の末つかんだ白星だった。初回に4点のリードをもらったが、その裏2点を失う。2回無死一塁では伊東の投前バントをファンブル。自らのミスで1死二、三塁のピンチを招いたが「自分の投球はランナーを出してから抑えること」と小関、松井をシュートでうち取った。4回2死3塁も小関をMAX145キロの速球で三振。6回1/3、98球を投げて5安打2失点の粘投でつかんだ7勝目はハーラー単独トップ。そして勝率.875、防御率2.27と投手3冠を守った。

長かった下積み生活。昨季に3勝を挙げたが、金銭的な余裕はなかった。今月7日、心不全で亡くなった福浦の母・千江子さん(享年46歳)の告別式に参列するときは荒川区内の自宅に礼服すらなく、慌ててデパートで購入。新品の喪服に袖を通して同級生の悲しみに触れた。その福浦が初回のタイムリーで援護。小野の右腕に力がこもった。

「(小野)晋吾のサンデー登板?代えられんことになったな。代えるなんて言ったら怒られちゃうよ。雨とか日程上の都合以外はこれでいく」と山本監督。最下位脱出へ中5日構想もあったが、サンデー登板の継続を明言した。次回登板はもちろん18日の日曜日、近鉄戦(千葉マリン)サンデー8連勝という“兆治超え”がかかるが「今まで通りにやるだけ。連勝ストップの恐怖?いつかやられる気持ちでやっていますから大丈夫」かつては村田、今は小野。日曜日のロッテはこれからも負けない。

◇小野は外弁慶!?

小野(ロ)が4月23日のオリックス戦から7連勝。ロッテの投手の7連勝以上は96年に伊良部が7月27日の西武戦から10月10日のダイエー戦にかけて8連勝して以来だ。この日は西武ドームでの試合だったが、今季の成績をホームとビジターに分けると、ホーム3勝1敗4.43、ビジター4勝0敗1.20。ビジターでは無傷の4連勝で、防御率もホームと比べて3点以上もいい。ただし来週の日曜日は本拠地・千葉マリンでの近鉄戦。地元ファンの前で日曜日の連勝を伸ばせるか。

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ボーリック代打3ラン

ロッテの主砲ボーリックが久々のアーチで復活をアピールした。2点差の8回2死二、三塁に代打で登場すると、西武・西崎から右翼スタンドに10号3ラン。「点が欲しい場面で打ててよかった」と笑顔を見せた。5月20日の日本ハム戦(東京ドーム)で9号本塁打を放って以来36打席ノーヒット。左手首痛の影響などで不振に陥っていたが、ようやくの安打が価値ある1発となった。

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立川が結婚

立川隆史外野手(24)が今オフ、河村美樹さん(25)=会社員・憲子さんの長女、渋谷区在住、化粧品会社経営=と結婚することが11日明らかになった。3年前にロッテの先輩・椎木の紹介で交際がスタートし、昨年11月11日に「No.1になるよう頑張るから結婚しよう」とプロポーズ。拓大紅陵時代の恩師・小枝監督夫妻が媒酌人を務め、12月16日に千葉市内のホテルで挙式する。この日の試合では初回1死二、三塁で中前に2点打。9回にはバックスクリーンへ3号ソロを放ち「2人分の気持ちで頑張らないと」と笑顔で話していた。

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