わたしはかもめ2000年鴎の便り(6月)

便

6月17日

大阪近鉄5−8千葉ロッテ(千葉マリン)

ロッテが今季2度目の5連勝。5位近鉄に並んだ。ロッテは2回、3つの四死球に石井の二塁打など3つの長短打で5点を先行。黒木は7回5失点で途中降板したものの、打線の援護に助けられて約1ヶ月ぶりの3勝目。

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大阪近鉄0000023005
千葉ロッテ05010110x8

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黒木1ヶ月ぶりの3勝目

黒木が約1ヶ月ぶりの勝ち星。7回途中5失点で降板したものの、大量点に守られて今季3勝目。

黒木
「打線に感謝します。僕が投げるときはよく点を取ってくれるんで、試合をつくることだけを考えていました。とにかく必死に投げていくしかない。自分が勝てなくても、チームが勝ってくれればいいですよ。」
山本監督
「黒木は5回をメドにしていたが、7回途中まで投げたんだから合格です。5位?そんなこと言ってられませんよ。投打の歯車がかみ合ってきたし、1つでも早く借金を返さなきゃ。」

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石井が4打点

石井が移籍後最多となる4打点で黒木の3勝目を援護。16日から9打席連続出塁で、平成5年、ロッテ・南渕の14には及ばないが、大変な記録。この間、2日連続で盛田から死球を受けて、マウンドに詰め寄るシーンも。

石井
「走者一掃の二塁打はシュート。素直にバットが出たね。」

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黒木「嬉し恥ずかし」5失点3勝

雨のマリンにジョニーの笑顔が咲いた。5月18日のダイエー戦(千葉マリン)以来、ちょうど1ヶ月ぶりの3勝目に黒木は一塁ベンチ裏ではにかんだ。「打線に感謝してますよ。1ヶ月ぶり?嬉し恥ずかしですね。ホッとしてます。あとは結果が出るのを信じて天命を待ってます」。

悪夢の3連続KOを断ち切った。「ゲームづくりだけを考えた」と5回まで走者を許しながらも無失点。6回に2失点、7回に中村に左越え3ランを喫し降板したが、復調の手応えに表情は明るかった。

「去年までの自分を求めたら、そこまでしかいかないから」。昨年まで左足を踏み出す距離はスパイク6歩半分だったが、よりスピードとキレを求めて今月から7歩に改造。当然、下半身の負担が増えるが、毎日球場に1番乗り。1時間の走り込みで足腰を鍛えた成果が出始めているのだ。

そんなエースの必死の姿に4番も応えた。石井が2二塁打で移籍後初の4打点だ。4回、盛田から2日連続の死球を受けると「同じことをしちゃいけない」と詰め寄り熱い男の真骨頂を発揮。5打席全てに出塁し93年、南渕(当時ロッテ、現オリックス)の「14」に迫る9打席連続出塁には「素直にバットが出て自分のポイントでボールを捕らえることができる」と笑顔を見せた。

今季2度目の5連勝で5月23日以来の5位タイに浮上。山本監督も「5位?そんなこと言ってられんよ。本来やらなきゃいけない人間がよくやってくれた。いいムードできている」。1度は地獄を見たエースと4番の復活にさらなる上昇気配を確信していた。

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ウォーレン10S

守護神ウォーレンが3点リードの9回を3人で片づけ10セーブ目をマークした。15日のオリックス戦(千葉マリン)では乱闘の際、アリアスに殴られたが「体は疲れていても、肩は全然平気だぜ」。これには山本監督も「ウォーレンがよく投げている。リリーフ陣がいいから先発も5、6回でいい」と頼れるストッパーに目を細めていた。

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