わたしはかもめ2000年鴎の便り(6月)

便

6月18日

大阪近鉄3−4x千葉ロッテ(千葉マリン)

ロッテがサヨナラ勝ちで今季初の6連勝。最下位を脱出。3点差を追いついたロッテは延長10回、ヒットと2つの四球で1死満塁とし、諸積がセンター前にサヨナラ打を放った。小野は8回途中で降板したが、負けはつかず、3番手で2回1/3を抑えた小林雅が4勝目。

12345678910R
大阪近鉄00012000003
千葉ロッテ0000111001x4x

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6連勝で最下位脱出

延長10回裏、1死満塁から諸積が右中間へ運び、サヨナラ勝ちで最下位から脱出。5回表で3点のビハインド。「サンデー晋吾神話」もこれまでか、と思われたが、5回、6回、7回に1点ずつ返して同点に。8回途中に降板した小野に黒星はつかなかった。

諸積
「打席に入る前、(次打者の)本西さんには『打てなかったらよろしく』と言っておいたんですけどね。まぁ、こんなチャンス譲れないですよね(笑)。みんな口には出さないけど、シンゴに負けをつけたくないと思っていますよ。」
小野
「調子は悪かった。点を取られても、気持ちを切らないようにした。」

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サンデー晋吾の8連勝は来週の日曜日までお預け

サンデー兆治の日曜登板8連勝を超えるかどうかがかかったサンデー晋吾・小野は、3点を先取されたものの、味方打線の援護を受け、7回1死で同点のまま降板。7勝、防御率2.29、勝率.875で、パ・リーグの投手3冠はキープした。次の登板は25日のダイエー戦になる予定で、お楽しみはお預け。

山本監督
「モロがよう打った。シンゴも勝たせたかったけど、よう辛抱した。次の予定も日曜日だよ。」
小野投手コーチ
「今はウチのエースだから信頼した。3点くらいでは代えられないよ。」
小野
「日曜8連勝が持ち越し?ボク自身のことより、チームが勝ったことが良かったです。」

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ボーリックの不敗神話も復活?

ボーリックが3点を追う5回に、反撃ののろしを上げる12号ソロ。これで、7号を放った5月12日以来、ボーリックの一発が出た試合は5連勝と負け知らず。

ボーリック
「手応えはあった。流れを変えるきっかけとなってくれて良かった。」

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サヨナラ!サンデー8連勝

小野の“サンデー神話”は生きていた。3−3の延長10回1死満塁。諸積が近鉄・杉山の内角直球を中前へ運ぶ。三塁走者の大塚が本塁を踏むと、ロッテの歓喜がはじけた。会心のサヨナラヒットにヒーローはまくし立てた。「シンゴ(小野)に負けをつけたくなかった。口には出さないけど皆そう思っていたでしょう」。

9週連続でサンデー先発。小野は 勝ち星こそつかず自身の8連勝はならなかったが、チームは1分けをはさみ日曜日8連勝。今季、小野が登板したサンデーは負け知らずだ。小野にはこの日、どうしても負けられない理由があった。静岡から駆けつけた母・二七美さん(48)に加え、婚約者の関口亜紀子さん(25)が一塁側スタンドで観戦。妊娠5ヶ月の体にもかかわらず応援に来てくれたフィアンセを前に無様な投球はできない。

序盤3失点も決め球シュートの不調に気付くとスライダー中心の投球パターンに変更。6回2死一、二塁では的山をスライダーで遊ゴロに仕留めた。執念の投球に味方打線も奮起。7回に追いつき、小野は8回1死で中継ぎエースの藤田にマウンドを譲った。「とにかく長打のないよう低めに投げた。僕の連勝はいいんです。チームが勝ってくれれば」。7回1/3、3失点でリーグ投手3冠を守った小野は笑顔を見せた。

昨年8月以来の6連勝で単独5位に浮上。山本監督は「モロ(諸積)がよう打った。シンゴも勝たせたかったけど、よう辛抱した。次の予定も日曜日だよ」と25日のダイエー戦(福岡ドーム)先発を約束した。1985年に村田兆治氏(評論家)が日曜日に7連勝。小野は「次頑張ります」と次週の“サンデー兆治超え”を誓っていた。

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