わたしはかもめ2000年鴎の便り(6月)

便

6月25日

千葉ロッテ11−8福岡ダイエー(福岡ドーム)

ロッテが2点を追う5回に8点を奪い逆転。連敗を5で止めた。5回は、1死一塁からボーリック、代打・初芝の連続長打で同点。さらに、立川、酒井の二塁打や石井の適時打など、打者12人の猛攻でたたみかけた。小野は5回6失点ながら、リーグ単独トップの8勝目。

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千葉ロッテ11008010011
福岡ダイエー3010200118

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サンデー兆治を超えた

サンデー晋吾・小野が、5回6失点ながら、日曜日連続登板で85年の村田兆治氏を超える8連勝を記録。ハーラー単独トップの8勝目を挙げ、防御率、勝率と合わせ、投手部門3冠で単独トップに立った。

小野
「自分で抑えて勝てたら良かったんですけど、今日は野手の皆さんのお陰。野手の皆さんに勝たせてもらった。チームの連敗を止めたことが大きい。」

◇石井猛打賞

4番・石井が、5回のライトフェンス直撃の2点タイムリーなど、3安打の猛打賞。6試合連続安打で、調子も上向きだ。

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小野“兆治超え”サンデー8連勝

ついに新たな神話が生まれる日がやってきた。かつて一世を風靡した“サンデー兆治”から15年。プロ7年目に花開いた遅咲きの右腕・小野が8連勝だ。ロッテの不滅のエースだった村田兆治氏を超えた。

右ひじの手術から85年に奇跡的なカムバックを遂げた村田氏が作ったサンデー7連勝の球団記録。それを更新したというのに試合後は嬉し恥ずかしのお立ち台だった。「サンデー8連勝?自分で抑えて勝てたらよかったけど…。今日は野手の皆さんのおかげ。本当に感謝したいです」。

苦しい日曜日だった。まずは初回に小久保に15号3ランを浴び、3回にも自らの暴投と松中の右前適時打で4失点。思うようにストレートが走らず、ダイエー打線に9安打を許した。

だが、マウンドに小野がいれば何かが起きる。神話を生み出す猛攻は2点を追う5回だ。小野と同じ93年度のドラフト入団の大塚が左安打で口火を切り、ボーリック、代打・初芝の連続長打で同点。そして勝ち越しはもう1人の同期生・立川だった。「(小野)晋吾の記録がかかっていたし、あそこだけは打ちたかった」と1死一、三塁から右翼線二塁打。こうなればもう止まらない。続く酒井の左中間二塁打など打者12人の猛攻で一挙8点。昨年4月7日のダイエー戦(北九州)で1イニング11得点して以来のビッグイニングで神話を猛打で演出した。

結局、5回で110球を投げて9安打。6失点は昨年6月13日のプロ初先発となった西武戦での自己ワースト失点タイだが、ハーラー単独トップの8勝目なら防御率2.82、勝率.889と投手3冠を守った。

試合後、難産の末の球団記録に山本監督は苦笑いしながら言った。「神様じゃないからこういうこともある。点は取られすぎたけど、何とかしてくれた」。苦しみながらも勝つ。まさにエースの力投。13日には関口亜紀子さんとの婚約も発表し、公私ともに充実する小野は最後にやっと笑みをこぼした。「今まで運だけで勝っているようなものですから…。でも、チームの連敗を止めたことは大きいと思う」。今季2度目の6連敗を阻止したことが記録より嬉しかった。

石井
「小野が投げたときは勝てるムードがあるんだ。よかった、よかったよ。 オレの猛打賞?まずまずじゃない。」(移籍2度目の猛打賞で2打点)
橋本
「前回の近鉄戦よりシュートはよかった。4回1死一、二塁で城島、小久保をシュートで抑えたのが大きいと思う。」(2軍時代から小野とバッテリー)

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