わたしはかもめ2000年鴎の便り(8月)

便

8月26日

オリックス0−1千葉ロッテ(GS神戸)

黒木が、1998年9月29日以来、2シーズンぶりの完封勝ち。4回1死まで無安打投球。相手打線を単打2本、三塁打1本に抑え、サブローが4回に放ったソロホームランによる1点を守り切った。

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千葉ロッテ0001000001
オリックス0000000000

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黒木が2シーズンぶりのシャットアウト

キャンプで右太ももを痛めて以来不調続きの今季。ようやく黒木節が全開したお立ち台。独特の九州訛りで、黒木がイッキにまくし立てた。

黒木
「やっと持ち味を出せましたね。内容よりも勝ちにこだわりました。淡々と投げたつもりだけど、内に秘める闘志というのもあった。それがいい結果につながったと思います。残り投げる試合は全部勝つ。それしか考えていない。」

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サブローが決めた

チーム唯一の得点はサブローの1発。加藤の初球のカーブをレフトスタンドに放り込んだ。

サブロー
「甘い球が来たら、積極的に打つつもりだった。たまたまです。」

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黒木“復肩”2年ぶり完封

谷の投ゴロをがっちりとつかみ二塁へ送球する。9回1死一塁から投ゴロ併殺でゲームセット。黒木は雄叫びを上げながら右拳を力強く突き上げた。98年9月29日の近鉄戦(千葉マリン)以来2年ぶりの完封勝利。それも1−0。痺れるような快感に本来の姿を取り戻したエースは満面に笑みを浮かべた。「内容よりとにかく勝ちたかった。内に秘める闘志というものがありました。やっと持ち味が出せましたよ」。

4回1死からサブローが「甘い球が来たら積極的にいくつもりだった」と左翼へ4号ソロ。この1点で十分だった。5回1死から塩崎に右越え三塁打を許したが動じない。五島、アリアスを二飛、空振り三振。最大のライバルであるイチローも二ゴロ、二ゴロ併殺打、遊ゴロと完璧に封じ込んだ。

最後まで直球で押した。9敗(3勝)した前半戦、直球をことごとく痛打された。「球宴休みはとにかく走った。いつも夏場は体重が増えるけど、今年は鍛えまくって減った。直球に力が戻りました」。直球の威力と自信を取り戻した男が神戸で躍った。

どうしても負けられない試合だった。22日から仙台で行われた近鉄2連戦の帯同を首脳陣から要請されながら、あえて千葉での残留調整を希望した。“オレ流”を貫いたからには結果を出さなければならなかった。

9月14日には日本代表としてシドニーに飛ぶ。宮崎・日向の両親も急遽パスポートを取得し応援に来る予定だ。だが、黒木は「残りの投げる試合は全て勝つ。それしか考えていない」という。出発まで9月2日の日本ハム戦(東京ドーム)8日の近鉄戦(千葉マリン)の先発が予定されている。まだ5勝。五輪の大舞台に上がる前に、エースにはまだやり残したことがある。

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