西武の松坂は、3安打、1失点、11奪三振で完投。14勝目を挙げ、2年連続最多勝を決めた。西武はこのカード2年連続勝ち越しを決め、6年ぶりに全球団に勝ち越した。小野は8回を10安打、5失点で5敗目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
西武 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | x | 5 |
小野がタイトルを最高勝率狙いに絞った。松坂との直接対決に敗れ、最多勝は絶望。防御率も3.59にダウンし、「隠れ1位」のオリックス・戎との差が0.17に広がった。残るのは勝率だが、最終登板となる16日のオリックス戦で勝てば、13勝5敗となり、タイトル確実。
ボーリックが、西武戦終了後、立川市のパレスホテルで来季契約について球団と第1回交渉をもった。全日程終了前の10日に米国へ帰国するため。打点はチーム10年ぶりとなる大台の102。今季年俸8000万円からの倍増を要求している模様。
ロッテのフランク・ボーリック内野手は9日、都内のホテルで石井良一球団代表補佐と来季の契約について交渉したが、合意には至らなかった。ボーリックの希望額は今季年俸の倍増の1億6000万円で、球団提示額は1億3000万円(金額はともに推定)10日にシーズン終了を待たずに帰国するボーリックは日本の他球団と交渉に入る用意があることを示唆した。
ボーリックはシーズン終了の16日に自由契約となるため「球団が歩み寄ってこなければいなくなるだけ。来年も日本でやりたいが、西武やオリックスはオレみたいなタイプは欲しいんじゃないか。仕事には困らない」と強気な姿勢。これに対して石井補佐は「必要な選手。希望額に開きはない。粘り強く話し合いたい」と話したが、16日までに希望額と提示額の差3000万円をどこまで埋められるか。来日2年目の今季チームトップの29本塁打、102打点の大砲と球団の今後の交渉が注目される。
小野が8回5失点で松坂との最多勝争いに敗れ、投手“3冠”どころか無冠に終わる可能性も出てきた。初回に鈴木に先制中前打されると6、8回にも2失点。防御率3.59でトップは守ったが、あと6回で規定投球回数に達するオリックス・戎の防御率は3.42。次回登板は16日の今季最終戦(対オリックス)になるが、勝率1位のタイトルは13勝以上が条件。敗れれば無冠もあり得る小野は「勝てるように頑張りたい」と悲壮な表情で語っていた。