わたしはかもめ2000年鴎の便り(10月)

便

10月15日

千葉ロッテ4−1オリックス(千葉マリン)

ロッテは、1点を追う初回、無死一、三塁から堀の犠飛で同点とすると、1死一、三塁から石井の犠飛で勝ち越し。2回2死三塁からは小坂の適時打。5回には1死二、三塁から初芝の三ゴロの間に1点を追加した。オリックスは、初回1死満塁から小川の犠飛で先制したが、先発・ブロウズがつかまった。黒木は8回10奪三振の10勝目、4年連続2ケタ勝利を達成した。オリックスは8年ぶりのシーズン負け越しが決定した。なお、小坂は、3つの盗塁を決め、今季32盗塁。史上2人目となる4年連続30盗塁を記録した。

123456789R
オリックス1000000001
千葉ロッテ21001000x4

ページトップ

最低のノルマは達成

黒木が4年連続の2ケタ勝利。5位が決まった134試合目、今季最終登板での到達は遅すぎた。初回に1点を先制されたが、2回以降はつけいるスキを与えず、5回まで毎回の6奪三振で、8回を被安打5の10奪三振。なお、黒木は、9月に3勝を挙げ、プロ6年目で初の月間MVPを受賞し、オリックス戦前に表彰式が行われた。

黒木
「(前半の不振は)帳消しじゃないけど、『終わりよければ』というしね。来年は最初からやりますよ。」

ページトップ

小坂が史上2人目「入団から4年連続30盗塁」

2年ぶり2度目の盗塁王を事実上手中にしている小坂が、3盗塁を上積み。今季通算を32とし、木塚忠助(南海−近鉄)以来、プロ野球史上2人目となる「入団から4年連続30盗塁」の快挙を達成した。もっとも、その木塚は、昭和23年入団から10年連続という大記録。

小坂
「数字的にはとても及びません。」

ページトップ

小林雅球団新の9連続セーブ

9回をピシャリと締めた守護神・小林雅が14セーブ目。これで9連続セーブとなり、1987年の牛島を抜いて球団新記録を樹立した。

小林雅
「記録の意識はなかった。でも、そういう場面で投げさせてもらっているし、チームの皆さんに感謝したい。」

ページトップ

黒木8回10K、意地の10勝

もがき苦しんできた黒木が今季ラスト登板でエースの意地を見せた。8回5安打1失点、10奪三振。4年連続2ケタ勝利を手にして「来年は最初からやります」と山本監督とがっちり握手した。春季キャンプ中の右太腿肉離れが響き、今季初白星は開幕から42日後だった。その後も調子が戻らず7月9日に2軍落ちした。「開幕から期待を裏切り、どうしていいか分からない時もあった。激動の1年だった」と苦しかった1年の心情を吐露した。それでも最終登板で10勝目、エースの面目を保った。「(2ケタは)3年間続けてきたし、4年連続というのは欲しかった。多少は自分を評価してもいいかな」と、ほっとした表情で話した。

小坂
「特は意識はなかった。とにかく思い切って走りました。」(3盗塁で32盗塁とし史上2人目の入団から4年連続30盗塁)
小林雅
「いい場面で投げさせてもらっているんで感謝してます。記録はたまたまですよ。」(球団新の9試合連続セーブ)

ページトップ

ボーリック2000万円上積みで合意

フランク・ボーリック内野手の来季残留が15日決まった。今季の年俸9000万円から6000万円増の年俸1億5000万円で合意に達したもの。9日の契約交渉では本人の希望額1億6000万円に対して、球団の提示額は1億3000万円で決裂。「西武やオリックスはオレみたいなタイプが欲しいんじゃないか。仕事には困らない」と移籍も示唆して帰国したボーリックだが、その後の話し合いで双方歩み寄りを見せ契約の切れる16日のシーズン終了直前で合意。今後はインセンティブ面など細部を話し合って正式契約を結ぶ。

ページトップ

小野、最高勝率へ「勝つ!」

小野が20世紀最後の公式戦となる16日のオリックス最終戦(千葉マリン)に最高勝率のタイトルをかけて先発する。前半戦10勝1敗で投手3冠で折り返しながら、後半戦はここまで2勝4敗。最多勝は14勝の西武・松坂、防御率1位は3.27でオリックス・戎に確定しており、最高勝率のタイトルの条件である13勝目を挙げないと無冠に終わる小野は「ここまで来たら勝ちたい。調子はいい」と気合を入れていた。

ページトップ