わたしはかもめ2000年鴎の便り(10月)

便

10月16日

千葉ロッテ7−1オリックス(千葉マリン)

小野が完投で13勝目を挙げ、最高勝率のタイトルを手にした。打線は15安打の猛攻。2回に初芝の23号ソロで先制。3回には2死三塁から堀の適時打で2点目を加えた。7回2死一、二塁から福浦の適時打で1点を加えると、8回無死一塁からは、代打・秦の二塁打を含む4連続長短打など、6安打でとどめの4点を奪った。このカード3年連続の勝ち越し。

123456789R
オリックス0000000011
千葉ロッテ01100014x7

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パ・リーグ全日程終了

62勝67敗6分・5位で今シーズンの全日程を終了した。タイトルは、小野の初の最高勝率(.722)と、藤田の初の最多ホールド(19)と、小坂の2年ぶり2度目の盗塁王。

小坂
「2年前は単独でなかったので今回は嬉しい。今後は(連続30盗塁以上)の記録を1つの目標に置いて取り組みたい。」

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小野が完投で最高勝率ゲット

負ければ「無冠」の逆境をはね返し、最後の最後で栄冠を射止めた。「貢献という意味で1番チームのための数字という気がする」という小野が1番欲しかったタイトルが、勝率1位だった。

小野
「最後を締めくくることができた。それが嬉しい。オフは身体を休めても、頭では来年に向かっての課題を見つける。それでまた勝負です。」

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ボーリックの残留決定

ボーリックの来季残留が、16日に決まった。帰国しているボーリックと年俸1億4千万円に出来高払いで合意した。ボーリックは1億5千万円を希望し、球団提示は1億3千万円だったが、両者が歩み寄った。来日2年目の今季はチームトップの29本塁打、102打点と活躍し、オールスター戦にも出場した。

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広野、西村コーチが1軍昇格

広野功一2軍統括打撃コーチと西村徳文2軍外野守備走塁コーチの昇格が確実となっていることが、16日分かった。また、園川一美2軍投手コーチの退団に伴い、新投手コーチの招聘を検討中で、木樽チーフスカウトや水谷スカウトらの名前が挙がっている。

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小野、ラス投で決めた勝率No.1

一塁のベースカバーに走った小野が力強く右拳を握りしめた。9回1死一、二塁から五十嵐を二ゴロ併殺。最後の最後で13勝目(5敗)を挙げて最高勝率(.722)のタイトルを獲得した。「勝てば最高勝率というのは考えず、ただ一生懸命いきました。攻めの気持ちで投げられました」。4回以外は全て走者を許す厳しい展開も、低めを丁寧につく投球で7年目の初タイトルにつなげた。

開幕時はローテーション6番手。6月4日のダイエー戦(福岡ドーム)で6勝目を挙げ、防御率2.21、勝率.857で投手3冠に躍り出た。サンデー10連勝もした。だが、7月9日の日本ハム戦で右ひじを痛めると、30日の日本ハム戦(札幌)で再発させて出場選手登録を抹消された。8月10日には松坂が11勝し、67日間守った3冠から陥落した。

今月4日の日本ハム戦で12勝目を挙げたものの、9日の西武戦(西武ドーム)で松坂との直接対決に敗れ、最多勝は夢と消えた。オリックス・戎に防御率のタイトルもさらわれた。勝率トップはキープしていたものの、13勝以上でなければ受賞資格はなく、この日勝利投手にならなければ14勝を挙げている松坂にタイトルを奪われるところだった。「とにかく勝ててよかった」11月16日には2世が誕生する予定で、バラ色のオフが待っている。

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秦、有終の二塁打

今季限りで引退して2軍打撃コーチに就任する秦が8回無死一塁から代打で登場し、右中間適時二塁打を放った。平井の左翼線二塁打で生還すると右翼スタンドから「ハタ・シンジ」コール。ベンチから飛び出して目を潤ませてスタンドの声援に応えた。試合後、ナインに胴上げされ「ファンの声援とベンチの心遣いで心が痛かった。 これで区切りがつきました」と話していた。

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ファンに観戦証明書

「20世紀最後の公式戦」の観戦証明書と主力選手のサイン入りメッセージシートが来場した2万6000人のファンに渡された。観戦証明書はB5判サイズで「貴方は20世紀のプロ野球公式戦最終試合を千葉マリンスタジアムにて観戦したことをここに証明いたします」と記されたもの。当初は1万5000枚を製作したが「問い合わせが殺到したので」(球団営業部)と1万5000枚を追加。内野3ヶ所、外野2ヶ所の入り口で配布された。

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