30日、千葉マリンスタジアムにバレーボール全日本男子チームの林光俊チームドクター(杏林大学医学部非常勤講師)を招いて講習会を開催。全選手に怪我の防止を含め自己管理の意識徹底を促した。林氏はスポーツ整形の権威。3年前にはロッテの提携球団である米大リーグ・パドレスへ日本人のゲストドクターとして初めて招かれ、1シーズンを過ごした。超一流アスリートの自己管理の意識の高さを目の当たりにしたからこそ、その意見には説得力がある。
納会が銚子市内のホテルで行われた。12球団で最も長く優勝から遠ざかっているとあって、昭和49年以来のリーグ制覇を意識した発言が相次いだ。
今季10勝12敗の黒木は、12月20日の契約交渉で今季年俸1億8000万円の現状維持を目指す構えだが、球団側も、黒木がシドニー五輪の日本代表として挙げた1勝を、査定に上積みすることが分かった。
ロッテが黒木に“五輪査定”を導入する。後藤球団代表が11月30日「五輪での勝ち星も今季成績に加えて考える。11勝ということになる」と明らかにしたもので、黒木がシドニー五輪で挙げた「1勝」を今季の成績に上乗せ。11勝12敗として来季の年俸を決定することになる。
黒木は日本代表として出場したシドニー五輪の予選リーグ・オーストラリア戦で8回3失点で勝利投手となった。準決勝のキューバ戦では7回0/3を2失点で負け投手になっているが「内容的にはよかった」(後藤代表)と黒星は査定には組み入れないことになった。
黒木は今季、開幕から4連敗を喫するなど前半戦を3勝9敗と不本意な成績で折り返した。後半戦は白星を重ねて何とか4年連続の2ケタ勝利を達成した。査定を担当する川北運営部長は「4年連続の2ケタ勝利だけど前半戦のマイナスは大きい」としており、五輪の1勝が加えられても今季年俸1億8000万円からのダウンは避けられない情勢だ。
黒木は20日に予定される1回目の交渉が不調に終わった場合には2回目の交渉から代理人を同席させることを示唆している。球団の五輪査定については「五輪については行く時に評価するという話だったから。まずは額を見てみないと」と慎重な姿勢を見せていた。
千葉マリンに全ナインを集めてオフの体調管理についての講習会が開かれた。今季はケガ人の続出が5位低迷の一因になったため、重光オーナー代行が「オフの体調管理の勉強もした方がいい」と球団に提案。昨年も行った暴力団関係、税金についての講義後に講習会が行われた。バレーボールの男子ナショナルチームのチームドクターを務める杏林大学の林光俊教授による講義で、小野は「自己管理の意識とか凄くためになりました」と話していた。
銚子市内のホテルで納会が行われた。12球団で最も長く優勝から遠ざかっているとあって74年以来のリーグ制覇を意識し、後藤球団代表が「来年は千葉に移ってちょうど10年目。何とかしてトップの座を勝ち取っていただきたい」と挨拶。乾杯の音頭を取った山本監督も「来シーズンは勝負にこだわり、必ず優勝できるように頑張りましょう」と力強く語った。