わたしはかもめ2000年鴎の便り(12月)

便

12月8日

Bクラスなら辞任

重光昭夫オーナー代行が、来年3年契約の最終年を迎える山本功児監督にAクラス入りの至上命令を出した。東京・西新宿のロッテ本社で行われた新入団選手発表に出席し、山本監督に、最低でもAクラスのノルマを課した。

重光オーナー代行
「来季はAクラスになっていただきたい。そのための選手は揃っていると思います。」
山本監督
「日本ハム対策?徹底的にやりますよ。来年Aクラスに入らなかったら責任を取ります。」

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ハムのストーカー

重光オーナー代行が、来季の6年ぶりのAクラスへの奥の手として、球界初の試みに着手することを明かした。対日本ハム専属偵察部隊の常駐配備だ。今季は6勝20敗1分と、カモにされ続けた。日本ハム以外で負け越したのは西武だが、それでも12勝13敗2分と、いい勝負。日本ハム戦での大借金が5位に甘んじた最大の原因。具体的には、園川前2軍投手コーチを編成部調査担当に配置し、日本ハム戦専従として徹底帯同させる。

重光オーナー代行
「今年は特定の球団にいいようにやられましたからね。選手達が対策を立てるだけでなく、球団の対応も必要。別動部隊として、特定の球団についてもらいます。」

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田中は背番号36を選択

ドラ1の田中は、小野がつけていた「63」ではなく「36」を選んだ。

田中
「小野さんにあやかってもよかったんですが、自分自身スッキリしなくて。36イコール田中と言われるようにしたいんです。マリーンズには、黒木さんや小野さんのように、球界を代表するピッチャーがいらっしゃるので、先輩方を目標に自分も球界を代表するピッチャーになれるよう頑張ります。2〜3年後にはローテーションに入りたい。」
山本監督
「黒木もずっと54をつけている訳だし、いいことだよ。」

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青野は「初芝を超える」

ドラ5の青野は、投手から内野手に転向するが、入団発表の席で威勢のいい発言を。

青野
「高校で投手はやめるつもりでしたので問題はありません。投手としてのことはもう忘れます。三塁には初芝さんがいらっしゃいますが、1日でも早く抜けるようにしたいです。」

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立花氏、アマ指導へ

ロッテを退団した立花氏が、マネジメント会社「SPORTS BIZ」と契約した。他球団からの入団要請もあったが、大学などの講演活動、テレビ出演、少年野球を対象にしたコンディショニング面での指導を中心に活動することに。ロッテでの残務整理のために千葉マリンスタジアムを訪れた立花氏は、来年1月に設立するホームページを通じて、指導を望む声に応える意向を明かした。

立花氏
「いずれ必ずユニフォームは着るけど、しばらくの間、別の形で貢献できれば。」

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新人5選手の入団を発表

8日、東京・西新宿のロッテ本社で、ドラフト指名した5選手の入団を発表した。

山本監督
「将来性のある選手と即戦力をバランスよく獲得できた。田中は2〜3年後、柱として期待しているし、社会人の3投手はすぐに1軍で活躍してくれることを期待している。青野はスカウトから素晴らしい打撃センスを持っていると報告を受けているので楽しみ。」
田中
「高校卒ということで将来性を期待されていますが、自分としては1年目から勝負するつもりです。」
加藤
「縦縞のユニフォームを着るのは初めてだったのですけど、意外と似合っていると自分で思いました。左ということで皆さんの期待が大きいようですので、期待に応えられるように一生懸命頑張ります。コントロールよりもストレートで勝負できる投手になりたいです。」
渡辺俊
「シドニー五輪では黒木投手と練習して学ぶことが多かったが、その黒木投手と同じチームとなって光栄です。」

◇千葉マリンスタジアムへ見学

ドラフトで指名された5選手が、8日の入団発表に先立ち、揃って千葉マリンスタジアムへ見学に訪れた。

長崎
「ドラフト後ですからね。引き締まる思いです。」
渡辺俊
「風を味方にしたい。」

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山本監督、Bクラスなら辞任

ロッテの重光昭夫オーナー代行が8日、来年3年契約の最終年を迎える山本功児監督にAクラス入りの至上命令を出した。この日、東京・西新宿のロッテ本社で行われた新入団選手発表に出席。山本監督に最低でもAクラスのノルマを課した。

今オフ、直々に講師を招き、全ナイン向けの「オフのトレーニング方法」の講習会を開催。来るべき21世紀へ向けムチを入れてきた重光オーナー代行。「Aクラスでやってもらわないと。それをできるだけの選手を持っているし、補強もしている」と語った。

就任1年目の昨季は7月に一時は首位に立ったものの4位。今季はスタートダッシュにつまずき5位に終わった山本監督は、オーナー代行の発言に「Aクラスに入らなかったら責任を取る」と断言。74年以来、12球団で最もリーグ優勝から遠ざかっているロッテの指揮官が来季、決死の覚悟で臨む。

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園川氏が“日本ハム戦対策委員長”

今季から球団編成部調査担当になった園川前2軍投手コーチが“日本ハム戦対策委員長”に就任する。特定球団専属の調査担当は初になるが、今季の日本ハム戦は6勝20敗1分けと大きく負け越し。江尻編成部長は「日本ハムには打たれ過ぎ。園川にはプロ15年の投手経験を生かして日本ハムを事細かく見てもらう」と説明。2月1日のキャンプ初日から日本ハムに密着する予定の園川氏は「日本ハム戦は今年の低迷の原因。資料を集めて分析していきます」と話していた。

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田中は背番36で

ドラフト1位の加賀高・田中が球団から提示されていた小野の背番号63を辞退。背番36でプロ生活のスタートを切った。小野は7年目の今季に最高勝率のタイトルを獲得するなど活躍。63は“出世背番”として球団が用意していた。「考えたんですが、どうしてもしっくりこなかった。自分の名前の背番号をつくりたい」と田中。「2、3年後にはローテーションに入りたい」とMAX146キロ右腕は誓っていた。

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