わたしはかもめ2000年鴎の便り(12月)

便

12月18日

藤田怒りの先発転向直訴

藤田、小坂ら4選手が交渉したが、清水将を除く3選手がサインせず、保留者は6人となった。清水将は200万円ダウンの2600万円でサインした。怒りを通り越してアキレ顔だったのが希望額と1000万円以上の開きがあった中継ぎエースの藤田。交渉時間2分でブチきれた昨年とは違い、今回は30分だった。

藤田は、今季は2年連続リーグ最多となる70試合に登板し、ホールド王(19ホールド)を獲得。5200万円から一気に8000万円台を狙ったが、提示は1300万円増の6500万円で、7000万円にも届かなかった。藤田は、「来年先発させてもらえるなら、すぐサインします」と中継ぎ返上まで口にしたが、球団側は「現場が決めること」とかわした。今後の交渉次第では代理人の同席も示唆した。

藤田
「提示を見てハァ?という感じ。(希望額に)差がありすぎる。調停だけは避けたいが、年越しは覚悟している。」

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小坂は8800万円を4年目で初保留

チームで唯一の全試合出場を果たし、2年ぶり2度目の盗塁王のタイトル、2度目のゴールデングラブ賞を獲得した小坂が、1300万円アップの8800万円(プラス、タイトル料300万円)を保留。しかし、小坂は、基本年俸の9000万円到達に粘り腰を見せた。また、プロ8年目で初勝利を挙げた和田も400万円増の1360万円を保留した。

小坂
「かなり評価してもらったんですけど、僕の考えていた額と若干開きがあった。次はハンコ押したいんです。」
川北運営部長
「守りとか、球団の顔などの点も加味している。」

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藤田、3回目突入なら代理人

藤田宗一投手は18日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、1300万円増の6500万円を保留。25日の第2回交渉が不調に終わった場合には代理人を同席させることを示唆した。

今季、リーグ最多の70試合に登板した藤田は「中継ぎの体調、精神面の辛さを言った。言葉では評価していると言うけど金額が…。次に駄目だったらいい人がいないか聞いてみる」と希望の8000万円との差に憮然とした表情で代理人同席を示唆した。65試合に登板した昨年は2200万円アップの5200万円の提示に2分で退席。2度目の交渉で26試合以上10万円、51試合からは20万円の出来高で折り合った。だが、今回の交渉役の川北運営部長は「出来高は考えていない」ときっぱり。妥協点が見いだせないだけに、球団初の代理人交渉突入の可能性が高くなった。

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小坂プロ初保留「もう少し」

小坂が1000万円増の8500万円を保留した。今季は全135試合に出場し2年ぶりの盗塁王、2年連続のゴールデングラブ賞を獲得。査定に表れない守備、走塁の貢献をアピールしたが「僕の考えてきた額と提示に開きがあった」とプロ入り4年目で初の保留。25日に次回交渉が組まれているが「話し合いで若干上げてもらったけど、もう少しもらいたい」と希望額9000万円を“死守”する構えを見せていた。

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