わたしはかもめ2000年鴎の便り(12月)

便

12月19日

黒木は10%減

黒木は、10%減の1億6200万円でサインした。今季は10勝(12敗)を挙げて4年連続の2ケタ勝利を達成、シドニー五輪でも活躍したが、前半戦はわずか3勝の不調でチームの低迷の原因となったことで、プロ入り初のダウンとなった。なお、交渉の場では、新選手会長として、球団トップと選手とのシーズン中の定例集会開催などの要望にも時間を費やした。

黒木
「正直言って覚悟してました。下がるのは痛いですけど、来季は最低でも15勝して(ダウン分を)取り戻したい。(新選手会長として)現場と球団トップとの話し合いの機会を増やすように言いました。いい話し合いができたと思います。」

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小林雅は6000万円

小林雅が、2800万円アップの6000万円で契約更改した。今季は、夏場から抑えを担い、11勝6敗14セーブ、防御率2.13と活躍した。小林雅は、他球団ではとうの昔に実施されているオフのオーバーホール導入を球団に訴えた。2度目の交渉に臨んだ福浦は、上積みはなく、2000万円増の5400万円で渋々更改した。同じく2度目の巌も、前回と同じ700円減の2800万円でサインした。

小林雅
「今年の役割は先発だったはず。それができなかったが、リリーフの評価をしていただき、サインした。秋季キャンプ中、練習しながら中途半端に休むのではなく、1週間(別の場所などで)体も何もかもリフレッシュしたいんです。」
福浦
「この怒りを来年にぶつける。打率3割を目指したい。」

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黒木“男気”ダウン1発OK

男気の1発サイン。黒木知宏投手は19日、千葉・美浜区の千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、1800万円減の1億6200万円でサインした。席上、選手会長として球団首脳と選手との定期的ミーティング、オフのオーバーホール期間の設定などを要求。球団側の誠意ある回答に“男気”で応え、プロ入り初のダウン提示に判を押した。

午後1時、厳しい表情で交渉に臨んだ黒木だったが、70分後には笑みをたたえていた。会見場の席に着くなり、その表情はみるみる紅潮していく。そして、興奮気味に一気に巻くし立てた。

黒木
「まず、選手会長としての話を先にしました。そこで前向きな答えもらったし男と男の話ができた。自分も男気を見せないと思ってサインしました。」

球団提示は1800万円減の1億6200万円。だが、選手会長としての要望に対する球団の誠意ある回答に感動、1発サインしたことを明かした。

今オフに選手会長に就任。10月末にすぐさま、選手会ミーティングを開き、優勝するには何が必要かを全ナインに問うなど精力的に動いてきた。今回の交渉では「シーズン中も現場と会社の意見交換の場をつくって欲しい。その場で足りないことを解消できるようにしていければ」と

(1)
球団首脳と選手との定期的ミーティング
(2)
他球団で行っているオフの主力選手のオーバーホール
(3)
球団寮の門限の緩和

の3点を要求。「僕と同じように熱く語ってくれた。僕も同じ考えだと言ってもらえたんです」。交渉相手の川北運営部長の反応に持ち前の“熱きハート”を揺さぶられた。

今季は春季キャンプ中に右太腿を肉離れした影響で前半戦は3勝9敗。後半戦は5連勝するなど巻き返したが10勝12敗、防御率5.18と不本意な成績に終わった。「今までは僕が投げた試合でチームが勝てばいいと思っていた。でも、それは甘かった。自分の数字もしっかりと残さないとダメ。勝つには最低15勝しないと。やりますよ」。チーム一丸となってVを目指すことを確認したエースは、新たな決意を胸に21世紀のロッテを牽引する。

川北運営部長
「黒木は責任感のある男ですからね。会長としての要望だったけど、話し合いを拒む理由は何もありませんよ。お互いがマリーンズを思ってのことですから、私が窓口になって(後藤)代表、オーナー代行に伝えていけばいいでしょう。オーバーホールについても体が資本な訳ですから前向きに検討していきます。」

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福浦、悔しい上積み0

福浦が2度目の契約更改交渉に臨み、前回提示と同じ2000万円増の5400万円でサインした。今季は自己最多の131試合に出場し打率.296、7本塁打、56打点。終盤に調子を落とし、初の3割はならなかっただけに「もうこれ以上上がらないと言われたので、この悔しさを来年にぶつけたい。体を大きくしてスタミナをつけ石井さんに勝ちたい」。84キロから90キロ台へ体重を増やし、石井との一塁定位置争いに挑む決意を見せていた。

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