下手投げのドラ4・渡辺俊が、シート打撃に登板。打者8人にいずれも単打の2安打、2三振、内野ゴロ併殺2の内容。
サブローが山本監督からつきっきりで指導を受けた。今季から二塁に転向で必死。
男・石井が復活ののろしを上げた。ロッテは12日に初のシート打撃を行い、4番奪回を狙う石井浩郎内野手が第1打席でエース黒木知宏投手からいきなり左中間に本塁打を放った。
闘魂エースとの直接バトル。3球続けて投じられた直球をフルスイングしてものの見事に運んだ。「イメージ通り。ジョニーみたいな力のあるピッチャーの球をとらえられたのは自信になるね」と頬も緩む。
昨年開幕から4番を任されながら15試合で打率.190と低迷。18試合目には左太腿痛で4番の座を降りた。さらに7月9日には左とう骨の骨折で戦線を離脱。結局、95試合で打率.266、本塁打10本に終わった。移籍2年目の今季はもう「4番・一塁」の指定席はない。一塁を福浦と争い、4番は現時点ではボーリックが最有力。「試合に出られるかも分からないんだから打順にこだわりなんてある訳ないでしょう」と言うものの、主砲の座は譲れない。
山本監督は「昨季の成績から言えば最も4番に近いのはボーリック」と言いながらも「(石井は)しっかり練習で振り込んだ成果が出ているね」と石井復活の手応えを感じている。
今後オープン戦で結果を残していけば3・24西武との開幕戦(西武ドーム)で「4番・ファースト・石井」のアナウンスが聞けるに違いない。
ドラフト4位の渡辺俊(新日鉄君津)がシート打撃に初登板。得意のシンカーを駆使して2つの併殺打を奪うなど持ち味を出した。「ストレートは全然駄目でしたが、シンカーは使えるメドがたちました」と決め球には自信を深めた様子。視察した西武・片平調査担当チーフは「シンカーで巧くタイミングを抜いていた」と警戒していた。