山本監督は、左腕の先発投手不足から、藤田を先発に回そうとしていたが、17日の川井、18日のドラ2・加藤と、両左腕が好投したことで、先発のメドが立つと、方針転換し、元の中継ぎで起用することを決めた。
先発3本柱の黒木、ミンチー、小野が、揃って紅白戦に初登板。黒木は、3回を7安打5失点。小野は、1回で4安打を浴びて7失点。黒木は、ゲーム中、マウンドで自分に怒りをぶつけたが、試合後は反省。27日からの第6クール中の紅白戦での再登板を小野投手コーチに直訴した。
堀が外野手に転向することになった。堀はこの日の紅白戦でセンターで出場し、4回飛球をさばいた。堀は、1998年以来となる外野手に「守れるところが多ければ、試合に出られる機会も多くなる」と前向きに捉えていた。
サブローが二塁のレギュラーを引き寄せた。21日に行われた紅白戦でエース黒木の137キロの直球を中前に運ぶなど4打数2安打3打点。ここまでの3試合合計で1本塁打を含む9打数6安打8打点の大暴れだ。
「まだ他球団のピッチャーと対戦した訳じゃないから」と言いながらも「打つ方は自分の中でつかんだ感じがする」と開幕スタメンへ確かな手応えをつかんだ。
サブローは昨秋のキャンプで外野から二塁に転向。堀と激しい定位置争いを展開してきた。紅白戦で結果を出したサブローの評価はうなぎ上りで首脳陣はこの日、堀の外野転向を決めた。サブローは「(堀が)また戻ってくるかもしれないし、定位置を獲ったとは思っていない」と慎重だが、山本監督は「これぐらいの結果を出すだけの練習をやっている」とチーム一の練習量を誇るサブローの活躍に目を細めた。
キャンプ前に今季から二塁に転向する旨をPL学園の先輩の西武・松井に報告した。「外野でもレギュラー獲れるのに」と言われたというが、3月17日の西武とのオープン戦(西武ドーム)で内野手として成長した姿を見せられるはずだ。
昨年8月、30万部以上売れた「超節約レシピ50」の著者でありタレントの美智代夫人(28)と入籍。今オフに挙式する。「今日もホームラン打ってね、っていうメールが入ってました」と照れた。レギュラー獲得こそが夫人を喜ばせる何よりの返事となるに違いない。