ロッテが今季初の6連勝。メイが全4打点を挙げる活躍を見せた。2点を追う1回2死一、二塁で逆転3ラン、3−3の8回2死一塁で勝ち越しの適時打を放った。黒木は8回を3失点で無傷の8連勝。小林雅はプロ野球史上初の6日連続セーブとなる15個目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ダイエー | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | x | 4 |
1点を勝ち越した9回、黒木は当然のようにマウンドに向かったが、慌てて小野投手コーチが交代を告げた。6日連続登板となった小林雅を休ませたかった黒木だった。完投はできなかったが、気合と粘りでチームに今季初の6連勝を呼び込んだ。
3−3で迎えた8回、2死一塁から決勝タイムリーを放った。1回にも逆転3ランを打っており、笑顔の打のヒーローだった。
6連勝の最後を締めたのは小林雅だった。9回1死からマウンドに上がり、史上初の6日連続セーブを達成した。黒木に開幕8連勝がついて、藤田は5連投中継ぎ。そして小林雅がプロ野球記録を塗り替えた。
どしゃぶりの中を黒木が走る。びしょ濡れになりながら傘も差さずに応援してくれた右翼席。早くお礼が言いたい。ロッテファンの元へ走り寄った黒木は思いきり腕を突き上げた。
ハイライトは同点の8回だ。2死一、二塁で打席には初回に2ランを浴びた小久保。「アウトだったら何でもよかったけど、三振が欲しい」とフォークで狙い通りに空振り三振に斬り、その裏のメイの決勝打を呼んだ。
魂の116球で8回を7安打3失点。燃える投球の一方で「今年は燃えながらも冷静に状況判断ができている」と言う。それが負けないジョニーの秘訣。これでロッテでは85年の村田兆治以来16年ぶりの開幕から無傷の8連勝だ。
「さすがうちのエース」と山本監督。負けないエースの堂々のV宣言にも真実味が帯びてきた。
小林雅が9回1死から登板。城島を二塁・山本の失策で出塁させたものの、大道を空振りの三振、代打・坊西を遊飛に仕留め、6日間で6連続セーブのプロ野球新記録を打ち立てた。「しびれた?いや、今日は全然楽でしたよ。藤田さんが1アウト取ってくれましたから」と快挙にも平然。9回に黒木が「マサを休ませたい」と続投を志願したが、小林雅の了解を取ったうえで投入した山本監督。「本当に素晴らしいよ。勝ち方が良すぎる。これしか言えない」と守護神に感謝しきりだった。
会心の決勝打はメイだ。同点の8回、2死一塁から右中間二塁打。これでリーグ独走の11個目の勝利打点だ。「外野の間を抜くことだけを考えていた。ジョニーにもチームにもいいプレゼントができたね」。山本監督も「肝心なところでよう打ってくれた」と初回の13号3ランと合わせてチーム全打点を挙げた助っ人に目を細めていた。