初の札幌での開幕戦。川島コミッショナーの要望で、全国6球場で分散してのセ・パ同時開催となった。
4月7日の大阪近鉄戦(千葉マリン)に3−7で敗れ、開幕以来7連敗。東京オリオンズ時代の1967年の6連敗を更新する不名誉な球団新記録となった。
開幕7連敗以上は、以前に6球団が記録しているが、1954年の広島の4位が最高で、半分の3球団は最下位に終わっている。
開幕7連敗以上 | |||
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年 | 連敗 | 球団 | 最終順位 |
1955 | 12 | トンボ | 8 |
1979 | 12 | 西武 | 6 |
1961 | 10 | 阪急 | 5 |
1979 | 8 | ヤクルト | 6 |
1954 | 7 | 広島 | 4 |
1988 | 7 | 南海 | 5 |
4月8日の日本ハム戦(千葉マリン)で、3年目の塀内が9番・ショートで初スタメン。3回のプロ入り初打席でシールバックから本塁打を放った。初打席本塁打はプロ野球史上43人目で、パ・リーグでは23人目。ただし、1991年以降に記録した7人のうち6人までが外国人選手。日本人による初打席本塁打は、塀内で12人目となる。
パ・日本人の初打席本塁打 | ||||
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打者 | 所属 | 年月日 | 相手 | 回 |
戸倉勝城 | 毎日 | 50-03-11 | 西鉄 | 1 |
塩瀬盛道 | 東急 | 50-05-11 | 大映 | 6 |
後藤忠弘 | 近鉄 | 62-08-21 | 毎日 | 3 |
小室光男 | 西鉄 | 68-08-21 | 近鉄 | 8 |
山村善則 | 太平洋 | 45-05-30 | ロッテ | 8 |
香川伸行 | 南海 | 80-07-08 | 近鉄 | 5 |
村上信一 | 阪急 | 84-08-09 | 南海 | 10 |
広永益隆 | 福岡ダイエー | 89-04-08 | 日本ハム | 5 |
林博康 | ロッテ | 90-06-29 | 福岡ダイエー | 6 |
佐伯秀喜 | 西武 | 90-09-24 | 日本ハム | 7 |
福留宏紀 | オリックス | 97-09-15 | 西武 | 2 |
塀内久雄 | 千葉ロッテ | 02-04-08 | 日本ハム | 3 |
4月10日の日本ハム戦(千葉マリン)で、ミラバルが準完全試合。8回までパーフェクトだったが、9回の先頭打者・喜鶴がセンター前ヒットを放ち、走者1人の準完全試合。外国人投手初の完全試合になるところであった。ミラバルの投球数は80で、1977年7月2日のヤクルト戦で阪神・江本が80球を投げて以来の省エネ完封記録となった。
4月14日のオリックス戦(神戸)に4−1で勝利し、開幕からの連敗を11でストップした。あと1敗でプロ野球記録(1955年のトンボ、1979年の西武)に並ぶところであった。
開幕12試合 | |||
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月日 | 相手 | スコア | 勝敗 |
03-30 | 西武 | 2−3 | ● |
03-31 | 西武 | 0−8 | ● |
04-01 | 福岡ダイエー | 2−6 | ● |
04-02 | 福岡ダイエー | 0−10 | ● |
04-03 | 福岡ダイエー | 3−7 | ● |
04-06 | 大阪近鉄 | 1−7 | ● |
04-07 | 大阪近鉄 | 3−7 | ● |
04-08 | 日本ハム | 3−7 | ● |
04-10 | 日本ハム | 0−4 | ● |
04-12 | オリックス | 1−4 | ● |
04-13 | オリックス | 0−4 | ● |
04-14 | オリックス | 4−1 | ○ |
開幕11連敗の後は、1引き分けをはさみ5連勝と立ち直った。
4月26日の大阪近鉄戦(大阪ドーム)に2−1で勝ち、2001年7月17以来のこのカードの連敗を13でストップした。同一カードの連敗記録には、1955年に大洋が中日に19連敗がある。ロッテは4月14日には開幕11連敗をストップし、4月21日には日本ハム・関根の11連敗をストップしている。
大阪近鉄戦13連敗 | ||
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年月日 | スコア | 勝敗 |
01-07-17 | 9−12 | ● |
01-07-30 | 5−6 | ● |
01-07-31 | 3−7 | ● |
01-08-01 | 1−2 | ● |
01-08-28 | 3−6 | ● |
01-08-29 | 2−11 | ● |
01-08-30 | 5−7 | ● |
01-09-10 | 3−5 | ● |
01-09-11 | 2−9 | ● |
01-09-12 | 3−8 | ● |
01-09-29 | 7−9 | ● |
02-04-06 | 1−7 | ● |
02-04-07 | 3−7 | ● |
新人の喜多が、5月1日の福岡ダイエー戦(千葉マリン)で、2−2の9回裏1死満塁でサヨナラ打を放った。7打席目の初安打。プロ初安打がサヨナラ打となったのは、1994年4月14日のヤクルト戦で広島・仁平馨が打って以来で8年ぶり。
喜多は、続く3日の西武戦(千葉マリン)でも、3−3の延長10回裏無死満塁でサヨナラ打を放った。パ・リーグで2試合連続のサヨナラ打を放ったのは、
に次いで7人目。新人では初である。
6月29日のオリックス戦(千葉マリン)に7−3で勝利し、今季初めて最下位を脱出した。
諸積が7月18日の福岡ダイエー戦(千葉マリン)で、三振、三振、一ゴ、二併に終わり、5月25日以来の連続試合安打が24でストップした。パ・リーグ記録は1971年の長池徳二(阪急)が記録した32試合連続だが、24試合連続も歴代7位(4人タイ)である。
パ・リーグ連続試合安打 | |||
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試合 | 打者 | 所属 | 年 |
32 | 長池徳二 | 阪急 | 1971 |
30 | 福本豊 | 阪急 | 1977 |
28 | バナザード | 南海 | 1988 |
27 | 広瀬叔功 | 南海 | 1964 |
26 | ロペス | 東京 | 1968 |
25 | 土井正博 | 近鉄 | 1967 |
24 | 大下弘 | 東急 | 1951 |
新井宏昌 | 近鉄 | 1987 | |
クラーク | 近鉄 | 1997 | |
諸積兼司 | 千葉ロッテ | 2002 |
小林雅は、7月21日の日本ハム戦(東京ドーム)で4−3と1点リードの9回裏から登板し、5月21日以来、13試合連続セーブとなった。自己の持つパ・リーグ記録の12試合を更新した。
以降、8月9日の日本ハム戦で1点リードで登板した9回表に同点とされ、連続セーブは17試合でストップした。しかし、勝利投手になり、連続セーブポイントの記録は途切れなかった。
8月26日の西武戦(西武ドーム)で、西口が9回2死までノーヒットノーラン。小坂がカウント0−2からヒットを放ち、ノーヒットノーランを逃れた。9回2死後に初安打されて記録を逃したのは、プロ野球史上19人目で20度。パ・リーグでは7人目で8度。1983年、1984年にロッテ・仁科時成が2年続けて逃して以来18年ぶり。
9月3日の大阪近鉄戦(大阪ドーム)で、10回表に5−5の均衡を破る1点をあげると、その裏から小林雅が登板し、セーブを記録した。これで、5月21日以来、23試合連続セーブポイントで、横浜・佐々木が1998年4月26日〜6月30日にかけて樹立した22試合のプロ野球記録を更新した。
小林雅の23試合連続セーブポイント | |||||
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月日 | 相手 | 投球回 | 安打 | 失点 | 結果 |
05-21 | 日 | 1 | 0 | 0 | セ |
05-27 | 近 | 1 | 1 | 0 | セ |
06-02 | ダ | 1 | 2 | 0 | セ |
06-16 | 西 | 1 | 0 | 0 | セ |
06-19 | 日 | 1 | 0 | 0 | セ |
06-24 | 近 | 1 | 0 | 0 | セ |
06-25 | 近 | 1 | 2 | 0 | セ |
06-28 | オ | 1 | 0 | 0 | セ |
07-06 | ダ | 1 | 0 | 0 | セ |
07-10 | オ | 1 | 0 | 0 | セ |
07-17 | ダ | 0 1/3 | 0 | 0 | セ |
07-20 | 日 | 1 | 0 | 0 | セ |
07-21 | 日 | 1 | 0 | 0 | セ |
07-23 | オ | 1 | 1 | 0 | セ |
07-29 | 近 | 1 | 0 | 0 | セ |
07-31 | 近 | 1 | 0 | 0 | セ |
08-05 | ダ | 1 | 0 | 0 | セ |
08-09 | 日 | 2 | 2 | 1 | ○ |
08-17 | 日 | 1 | 0 | 0 | セ |
08-21 | 近 | 0 2/3 | 1 | 0 | セ |
08-23 | ダ | 1 1/3 | 0 | 0 | セ |
09-02 | 近 | 1 | 0 | 0 | セ |
09-03 | 近 | 1 | 0 | 0 | セ |
10月18日にパ・リーグ全日程が終了。連続セーブポイントの記録を33試合まで伸ばしていた小林雅が、最終戦、SPに関係ない場面で登板し、記録を終了させた。