わたしはかもめ2002年鴎の便り(2月)

便

2月1日

キャンプイン

1日、鹿児島市の県立鴨池球場ではロッテの1軍メンバー39人が、激しいペナント争いに向け初日から精力的に汗を流した。午前10時からの歓迎式は、これまでの市役所前のスーツ姿から「ファンにユニホーム姿をみてもらいたい」と場所を同球場に移して開催された。ランニングやストレッチで1時間体をほぐした後、トスバッティングや内野の連係プレーなど練習を開始した。

山本監督
「とにかく優勝しかない。1ヶ月間お世話になる。できるだけ多くの人に球場に足を運んでいただき、激励してもらいたい。」

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今年はスピード仕上げ

山本監督が、今年のキャンプは「スピード仕上げ」を打ち出した。過去3年は体力強化を重視していたが、今年は初日から連係プレーや、投手陣は投げ込み、野手はフリー打撃やベースランニングなど実戦形式の練習。10日には紅白戦を行う予定で、4年目で後がないだけに、のんびりしている暇はない。

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ミンチーが早くも60球

ミンチーが早くも初日から急ピッチで投げ込んだ。すでに「米国で十分肩を慣らしてきた」と言うだけあって、清水将を相手に約60球。高めの位置からワンバウンドするほど鋭い変化球も見せた。

ミンチー
「投げられる球種はほとんど全て投げた。後はシート打撃で投げて打者との感覚をつかむだけ。」

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佐藤、1軍キャンプ直訴

佐藤が「押し掛け1軍キャンプ」に成功した。右肩打撲のため、1軍メンバーから外れていたが、山本監督に、「僕は下(2軍)でやる選手ではないです」と直訴。そんな熱意に、山本監督は、「そういう選手が1人でもいれば強くなろうとしているチームに影響を与えてくれるはず」と1軍昇格を決めた。佐藤は緑色が交じった茶髪を丸刈りにして鹿児島入りした。

佐藤
「上にいるのと下にいるのでは全然違う。」

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2002年版ダブルストッパー

山本監督が、清水直、小林雅のダブルストッパープランを明かした。

山本監督
「(抑えという)役回りが2人いて、1人が調子が悪いときに補うことが必要。」
清水直
「自分も今年はそこしかないと思ったいましたから。雅さんによい形でつなげたい。」

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黒木知は2日にもブルペン

右肩痛からの復活をかける黒木知が、2日にもブルペン入りし、投球練習を始める。昨春はキャンプイン前日の1月31日にいきなり58球を投げ込んだジョニー。昨季、5年連続2ケタ勝利となる11勝を挙げながら、右肩棘上筋炎症で8月以降はマウンドに立てなかった。この日は、約30メートルの軽めのキャッチボールに、ランニングやウエートトレに終始。

黒木知
「明日(2日)はブルペンに入って投げる予定です。今はけがを回復させている状態。走り込み中心にじっくりあせらずやる。」
山本監督
「調整は本人に任せてあるから大丈夫。」

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田中充、気合の70球[スポニチ]

先発入りを期待されているドラフト4巡目の田中充(NTT東日本)が初日から捕手を座らせ、70球の投球練習を行った。同じ左腕の加藤らとブルペンに入り「みんな飛ばしていたんで気合が入りました」。新ストライクゾーンには「すごく広く感じました。でも、あまり意識しないで低めの細かいコントロールを磨きたい」と落ち着いた口調で話した。

◇黒木はランニング中心

右肩痛の回復が遅れているエース黒木知は約30メートルの軽めのキャッチボールに、ランニング中心の下半身強化メニューで初日の練習を切り上げた。小野、ミンチーら主力投手がブルペン入りする中「ブルペン?ボールをしっかり投げる時間がないので第1、第2クールではない」と言葉少な。それでも山本監督は「調整は本人に任せてあるから大丈夫」と信頼を寄せていた。

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27歳ルーキー田中に山本監督が即決の先発合格![サンスポ]

ルーキーが売込みに成功!ロッテのD4巡目・田中充投手(NTT東日本)は鹿児島キャンプの1日、初めて山本監督に投球を披露。「好印象を持ってもらいたい」の思惑通り、指揮官から「先発でいける」合格点をもらった。

高校3年(埼玉・浦和学)のとき、夏の県予選で決勝に進んだのが唯一の勲章という田中は「もう年(今年27歳)ですしね。即戦力として取ってくれたんですから、キャンプが勝負と思っています。そのためにも最初にアピールしないと…」。

自主トレで8割方、肩を作っており、自信はあった。ところがピッチングを開始したとき、肝心の監督がブルペンにいなかった。だからといって投球を遅らせるわけにはいかない。他の首脳陣に見てもらおうと気持ちを切り替えたとき、お目当ての人がやってきた。

速球を中心にコントロールの良いところを見せた。球威も十分。1球1球、丁寧に、かつ大胆に投げた。同投手を、まず中継ぎで様子を見てから抑えか先発に起用…と考えていた山本監督は「先発だね。先発でいけますよ」と即決した。

東洋大、NTT東日本で経験を積んできた田中は「結構ボールが走っていたし、満足できる初日でした」。27歳ルーキーは会心の笑みを浮かべた。

田中充(たなか・たかし)
昭和50年6月3日、栃木県生まれ、26歳。浦和学院高から東洋大、NTT東日本を経て平成14年ドラフト4巡目でロッテ入団。埼玉の越ヶ谷シニアでエースとして全国制覇。コントロール、安定感は抜群で即戦力として期待される。1メートル83、84キロ。左投げ左打ち。独身。今季年俸は800万円。

◇日本IBMの左腕・中村に山本監督ゾッコン

ブルペンで小野ら主力投手に混じりアマチュア派遣選手もピッチングを行ったが、日本IBMの左腕・中村泰広(慶大出)に山本監督は「いいピッチャーだ。今すぐにでも、うちのユニホームを着せたいねぇ」とゾッコン。ラブコールを伝え聞いた中村は「あまりピッチングはしていなかったんですけど…」と満足そうな表情を浮かべていた。

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パ・リーグがイエローカードテスト[スポニチ]

パ・リーグの永見審判部長は1日、近鉄のキャンプ地、宮崎・日向で「イエローカードはパだけでもやってみます」と語り、23日から始まるオープン戦で遅延行為に対して黄色いカードを示して注意を促す考えのあることを明らかにした。

イエローカードは1月17日のパ・リーグ理事・監督会議で、スピードアップ対策としてダイエーの王監督から提案されたもので、永見審判部長を中心に試験採用を検討していた。しかし、2度目にレッドカードで退場させるなどの罰則はなく、あくまでも周囲に知らせて、選手の姿勢を正すことが目的としている。

カードはサッカーJリーグで実際に使用されているものが用意され、セ・リーグ球団主催の試合でもパの塁審がパの選手に対してカードを出すこともあるとしている。試みがうまくいった場合、公式戦で採用されるかどうかまでは検討されていないという。

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