腰を痛めて出遅れていた小野がフリー打撃に登板。40球投げ、ヒット性の当たりは2本に抑えた。「まだまだ自分が思ったようには投げられない。4分くらいの状態といったところですね…」。しかし、全力投球できるまで回復したこともあって、表情は明るかった。
小野がシート打撃に初登板した。青野、酒井を相手に40球。9球投げたシュートのキレもよく、安打性の当たりはわずか2本に抑えた。
2軍は鹿児島・東市来町で行われていた2次キャンプを打ち上げた。
山本功児監督が28日、ネイサン・ミンチー投手を3月30日の開幕投手に指名した。「開幕を投げた年は調子が悪かったのを気にしているようだけど、これから本人と話し合ってみる」。
ミンチーは開幕戦で対戦する西武とは昨季4勝4敗で防御率2.12。4敗中3試合は打線が無得点に終わったもので、相性は抜群だ。黒木知が右肩痛と左太腿二頭筋の肉離れでリタイア。腰痛で出遅れている小野はこの日、今キャンプ初のフリー打撃に登板したが調整遅れは明白だ。
ミンチーはこの日、フリー打撃に登板。里崎、橋本を相手に43球を投げ、安打性の打球は5本に抑えるなど3本柱で唯一、順調な調整を続けている。広島時代の99年に次ぐ2度目の開幕投手にも「監督に投げろと言われたところで投げるだけ」と意欲的だった。
右肩痛で完全別メニュー調整のロッテのエース黒木知が精密検査のため、1足先に帰京した。この日は軽いジョギングや約15分の階段上りなどで汗を流し、練習終了後には石井トレーナーと2人で一本締めでキャンプを打ち上げた。「今からやることはいっぱいあるので、じっくりやります」と黒木知。山本監督は「悪いところがはっきり分かれば安心して練習に取り組めるだろう」と静かに見送った。
山本監督が、開幕投手にミンチーを指名。直接会談で要請することになった。ミンチーは開幕戦で対戦する西武とは昨季4勝4敗で防御率2.12。4敗中3試合は打線が無得点に終わったもので、相性は抜群だ。ただ、嫌なジンクスがある。ミンチーは、開幕投手を務めた広島時代の1999年は2勝9敗に終わった。ミンチーは「開幕戦に投げた年は成績が悪かった」と乗り気ではなく、山本監督も「本人も気にしている」と気遣うが、チームの危機になりふり構わない。二者会談で口説き落す考えだ。
福浦が、丹念なウエートトレで140試合戦う体を完成させ、「ひざは今年は大丈夫。全試合出たい」とフル出場宣言した。「趣味はウエートトレ」と公言する福浦。しかし、昨季は6〜7月にかけて左ひざ痛、腰痛に悩まされ、120試合の出場にとどまったことを悔やんできた。そこで自主トレ、キャンプを通じてひざの周りや太ももなど特に下半身を鍛え、けがに負けない体をつくりあげた。