わたしはかもめ2002年鴎の便り(3月)

便

3月3日

千葉ロッテ4−4中日(鴨池)

123456789R
中日0000000404
千葉ロッテ0101010104

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1軍残留アピール弾

25日に2軍落ちし、28日に再び1軍に合流した立川が、強烈な一振りで1軍残留をアピール。6回、栗山の直球を左翼スタンドに運んだ。

立川
「ヒットを打とうと思ってました。必死だったので結果が出てよかった。」

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渡辺俊、新ゾーンに手応え

ロッテのサブマリン・渡辺俊介投手が、新ストライクゾーン効果で先発ローテーション入りを決めた。この日の中日戦に先発した渡辺俊は初回、先頭の蔵本に対して初球に新ゾーンいっぱいの高さでストライクを取ると、2球目はさらに約10センチ高いボール球で空振りに。そして1ボールのあと最後は高めに浮き上がる“ライズボール”で空振り三振に切って取った。

「思ったところよりも高いボールをバッターが振ってきてくれた。投球の幅が広がって余裕ができました」。MAX126キロながら3回を2安打無失点。40球中、8球を新ゾーンへと投げ込み、下手投げの高めが有効であることを確かめた。

山本監督も「完全に先発の一角に入った」と嬉しそうに先発ローテーション入りに二重丸。ネット裏の西武・亀井スコアラーは「地上10センチぐらいのところからあの高さに来たら、ちょっと手こずりそうです」と警戒を強めた。

渡辺俊
「打者がどれだけ高めを打ちにくるか、高めを意識して投げた。昨年までなら、あの初球が空振りを取る勝負球だった。でも今年は違う。あの高さに強い球を投げることができるし、見逃されてもいいと思うほど気持ちに余裕があります。」
蔵本
「高めに浮き上がり、直球が意外と伸びてくる感じ。高低の使い方がうまかった。」
西武・亀井スコアラー
「直球も手元でピッとくる感じ。ただの直球じゃないからてこずりそう。」
オリックス・島袋スコアラー
「高めの見極めが難しいのでは。黒木の穴を十分埋めるんじゃないか。」
山本監督
「今日は新ゾーンを確かめながら投げていたな。完全に頭(先発)の一角に入ったな。」

◇立川、1軍残留弾

途中出場の立川が1軍残留に弾みをつけるアーチを放った。2点リードの6回に栗山の直球を左越え1号ソロ。2打席目にも左前に安打を放ち「いいアピールになったと思うが、まだまだこれからです」。キャンプは1軍スタートながら、調子が上がらず2月25日に2軍落ち。28日に再合流しての奮起の1発に、山本監督は「気合が入っていた。自分自身のことを分かってきたんじゃないの」と目を細めていた。

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下手投げ・渡辺俊、新ゾーン味方にスイスイ快投[サンスポ]

打者のユニホームの胸のマークを通過すればストライクになるという新ストライクゾーン。ボールが下から浮き上がる下手投げ投手には有利と言われ、とくにマウンドの土にあと数センチで指がついてしまいそうな真下からボールが浮き上がってくる渡辺俊には、願ってもない“ルール変更”だ。

渡辺俊
「どの程度、新ゾーンを取ってくれるか、色々試してみたい。」

その結果は、3回を2被安打、2奪三振、無失点。投球数40球の7割が高め新ゾーンを意識したもので、失投は1回、荒木に中前へ打たれたのと、同じ回のブレットへの3球目(ファウル)の2球だけだった。

渡辺俊
「思ったよりも高めを取ってくれるので、ストライクゾーンが倍になったように感じます。」

気持ちに余裕が生まれた証拠に、昨年、1イニング平均0.473個だった四球が、この日は3回で無四球。山本監督は「先発ローテーションに完全に入った」と太鼓判を押した。

渡辺俊介(わたなべ・しゅんすけ)
昭和51年8月27日、栃木県生まれ、25歳。国学院栃木高から国学院大、新日鉄君津を経て平成13年ドラフト4位でロッテ入団。昨季は13試合に登板し2勝2敗、防御率2.66。1メートル77、70キロ。右投げ右打ち。年俸1300万円。背番号31。

◇9年目・立川が1号本塁打含む2安打

キャンプの終盤に2軍落ちした9年目・立川が、1号本塁打を含む2安打と気を吐いた。「(毎日が)必死だから、打てて良かった」というヒーローに、山本監督は「やらなくちゃいかん、とその気になってきた。やればできるんだから…」と満足げだった。

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