福浦が2安打1打点。中日・紀藤が3回を1失点にまとめた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 |
中日 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | x | 5 |
初回の先制中犠飛に続き、4回に左中間二塁打、6回にはレフト前に運んだ。4試合連続安打で打率も4割1分7厘とのばした。
昨季、首位打者に輝いたロッテの福浦が2年連続のリーディングヒッターへ視界良好だ。
この日も3打数2安打1打点。4回は紀藤の外角球を左中間二塁打、6回は左腕の久本の外角球を三遊間へ流し打った。不動の3番打者は開幕に向け「調子はいい。ここまでは順調」と笑顔で話した。
オープン戦はここまで12打数5安打の打率4割1分7厘。チームの4試合全てで安打を放っている。米大リーグのイチロー(マリナーズ)などを研究してものにしたオープンスタンスのスイングには力みがなく、軽い振りで鋭いライナーを連発している。
タイトルホルダーとして臨んだ今年の鹿児島キャンプ。連日のように取材攻勢にさらされ「周りの見る目が全く変わったことを感じる」という。常に注目されるプレッシャーと戦いながら、グラウンドでは一回り大きくなった姿を見せている。
プロの一流打者にしては珍しく、球種は読まないタイプ。「いつもタイミングを合わせることだけ考えている」という福浦は、今年も左右へ自在に打ち分ける巧打でファンを楽しませてくれそうだ。
来日2年目のシコースキーが4回2失点。「ボークをきっかけに点を取られたので78点」と厳しい点をつけた。山本監督は球威のあるボールを投げながら、それを生かしていないことを指摘した一方で、「今日くらいのピッチングなら先発は合格」と及第点をつけた。
2年目のシコースキーがオープン戦初先発。3回にボークからリズムを崩して2点を失ったが、中前に抜けそうな打球を右足で止めるなど、気迫の投球を見せ4回2失点。先発ローテーションを10人で争う投手陣だが「他人のことを考えると自分を見失ってしまうので、自分のピッチングをするだけ」。昨年は1勝に終わったが、山本監督は「あれぐらいのボールを投げていれば合格点だ」と先発入りを確約した。
昨年の首位打者、福浦がピッチを上げてきた。初回1死三塁から中犠飛。2打席目には左中間二塁打を放ち、3打席目にも左前へ。オープン戦通算12打数5安打とし「今の段階ではしっかりタイミングを取ることしか考えていない。ここまでは順調にきている」。高畠打撃コーチは「かなり調子がいいんじゃないの」と目尻を下げていた。
シコースキーが先発ローテ入りを約束された。先発で4回を4安打2失点3奪三振とまずまずの出来。初回には、井端のセンター前に抜けそうな当たりを右足で止め、投ゴロに仕留めた。ボールを低めに集める投球に山本監督は「ローテに入っているし、合格点だ」と評価したが「変化球が多過ぎるよ。小細工はあかん」と注文も忘れなかった。
24歳の誕生日を迎えた澤井が山本監督からバラの花束を贈られた。試合前、関係者から花束を贈呈された山本監督がベンチに戻ってきたところ、バッタリ対面した澤井は山本監督から花束を手渡された。澤井は、2打席凡退で迎えた7回表、無死一塁、久本の直球をセンター前にはじき返し、チャンスを広げた。
ロッテ投手陣がここ2試合で計3つものボークをとられた。シコースキーが3回2死一塁、ゴメスへの2球目がボーク判定。8回には藤田もボークをとられた。一塁への牽制の際、右足を本塁方向に踏み出したとして注意された。7日の日ハム戦では、田中充がシコースキーと同じ理由でボークをとられている。試合直後には小野投手コーチが審判団に詰め寄って説明を求めるシーンもあった。