田中充がまた好投した。2回途中から1イニングを抑え、これで通算5回を無失点。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
オリックス | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
山本監督の目がつり上がる。新ストライクゾーンの判定についに不満が爆発した。
発端は5回だ。高めのタマを空振り三振した里崎は、岡田球審に「ストライクでした?」とコースの確認。すると「ボールといわれた」。
そして8回。里崎は今度は見送り三振に倒れたが「5回よりもっと高い速球だったので見送ったら…」と納得できない表情だった。
岡田球審は「(8回の見逃しは)彼(里崎)の感覚。ボクはストライクと思ったからジャッジした」と断言。しかし、このほか9回にも小坂、澤井の打席で微妙な判定があった。
「気まぐれで取ったり取らなかったりしたら野球じゃなくなる」と山本監督。開幕まで3週間を切ったというのに、選手と審判の『感覚』はまだ平行線をたどっているのが現状だ。
D4巡目・田中充(NTT東日本)がまた好投した。早くも5試合目の登板となったが、2回途中から1イニングを抑え、通算5回無失点。山本監督が「中継ぎで使える」と即戦力として認めている26歳の左腕は「フォームを調整している段階だが、このまま結果を出していければ」と話した。
前日(10日)の中日戦で3打数3安打をマーク。意気揚々とオリックス戦に臨んだ澤井だったが、いきなり1回の守りで2点タイムリーエラーを記録。試合前の勢いはどこへやら。「エラーがなかったら、勝っていたので、みんなに“もういい”と言われるまで謝りました」とシュン…。
田中充がまた好投した。早くも5試合目の登板となったこの日も、2回途中から1イニングを抑え、これで通算5回を4安打無失点。左打者8人に対し、内野安打1本と左キラーぶりを発揮している。葛城から空振り三振を奪った外角へのスライダーは左打者を悩ませそうだ。山本監督は「中継ぎで使える。」と即戦力として認めている。
憎めない笑顔がマウンドに立つと豹変する。先発の後藤が予定していた4回を持たず、2回途中に急遽出番が回ってきたのが田中充だった。ウイニングショットのスライダーで葛城から空振り三振を奪うなど、1回を1安打無失点。絶妙な制球で首脳陣にアピールした。
オープン戦5試合目の中継ぎ登板で通算5回を投げ無失点。打者19人に対して許した安打は4本だが、7人の左打者に対しては1安打しか許していない。小野投手コーチが「まとまりが出てきた。これからもどんどん使う」と期待を込めれば、山本監督は「オープン戦に入ってから実戦向きの投球をしている。左のワンポイントとして合格」と開幕1軍入りを示唆した。
視力は両目とも0.1以下。ハードのコンタクトを使用して1.2だが「今シーズン頑張って年俸が倍増すれば、今はやりのレーザー治療で視力を回復させたい」と言う。そのためにはまずは開幕1軍が第一歩だ。
1軍生き残りをかけるロッテ7年目の澤井が絶好調だ。左手甲の打撲で戦列を離れている初芝の代役として、この日も8番・三塁で出場して4打数1安打。これで5試合連続安打を放ち、通算14打数7安打2打点とした。課題の守備で失点に絡む失策を犯し「あれがなければ勝っていたのに。もっと練習しないと…」と頭をかいていた。
山本監督が、新ストライクゾーンの判定に激怒した。わずか5安打に終わったこともあり、試合後に一気にまくし立てた。開幕後も波乱含みの展開となりそうだ。