わたしはかもめ2002年鴎の便り(3月)

便

3月16日

千葉ロッテ2−0西武(千葉マリン)

加藤が高めから落ちるカーブを有効に使い、5回を1安打無失点無四球。

123456789R
西武0000000000
千葉ロッテ10000001x2

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007調子上げる

背番号00のメイと背番号7のボーリックが調子を上げてきた。この日はともに2安打で、チームが奪った2点も2人がたたき出した。ボーリックは1回1死3塁でレフト線を破る痛烈な二塁打を放った。メイは8回に水尾の速球をライト上段に打ち込んだ。

ボーリック
チームが求めている仕事ができた。これから少しずつ調子を上げていくよ「。」
メイ
「完璧に打てた。1本打ててほっとしている。」

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加藤、苦手カブ斬り

先発の加藤が5回を1安打3奪三振、無失点の快投を見せ、苦手カブレラにも新ストライクゾーンを使って無安打に抑え込んだ。

初回2死二塁で打席にカブレラを迎えた。昨年は9打数5安打、2本塁打を喫し、痛打されたのはほとんどが緩いカーブ。だから直球勝負を挑んだ。0−1から2球続けて新ゾーンいっぱいに投げ込み、最後は137キロで捕邪飛に仕留めた。2度目のカブレラとの対決では、初球133キロのスライダーでバットをへし折り、二ゴロに仕留めた。

打者16人(初球打ち2人)に対し、初球ボールが9人。だが、捕手の里崎も「厳しいコーズを狙った結果。四球を出す雰囲気は全くなかった」というように、四死球は0。昨季は9イニング当たり与四死球4.7という数字がウソのような安定した投球だった。

加藤
「(去年は)変化球をよく打たれていたので真っすぐ主体で攻めました。思い通りにいきましたね。今日の課題は、変化球で簡単にカウントをとれるようにしないといけないです。今日は初球ストライクを取れなかったですから。ちょっとしたミスがホームランになる。しっかり投げることを心掛けて頑張ります。」
小野投手コーチ
「ボール先行で四球を出し、点を取られるのにな。今日は攻めの投球ができていたよ。」
井上ピッチングコーチ
「開幕投手はまだ決まっていない。明日もあるからね。」
山本監督
「開幕?加藤とミンチーのどちらかで、もう1人が2戦目。」

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5回1安打無失点…加藤「開幕」あるぞ![サンスポ]

5回をヒット1本に抑えたヒーローに、「これで開幕投手だね」の声が飛んだ。「と、とんでもないですよ」。加藤は顔を真っ赤にして首を振った。しかし、ゲームを振り返るうちに「そりゃあ、言われればいきます。名誉なことですから」と、最後はその気になった。

この日のピッチングは大役を引き受けても十分勤まる内容だった。1回、先頭・上田にヒットを打たれたものの、その後は6回に降板するまでパーフェクト。中でも昨年、9打数5安打、うち2ホーマーと痛い目にあったカブレラに対しては「新ゾーンを苦にしていると聞いてましたので…」と、内角高めを積極果敢に攻め、捕邪飛、二ゴロに仕留めた。

山本監督は、こんな加藤を「素晴らしい投球内容だった」と絶賛。開幕投手については「加藤か明日(17日の西武戦)投げるミンチーのいずれかでしょう。でも、ミンチーは広島時代、開幕に登板して散々だったので嫌がっている」と、間接的な表現ながらも加藤大本命を匂わせた。3・30、開幕西武戦(札幌ドーム)の先発マウンドに立つのは…。

加藤康介(かとう・こうすけ)
昭和53年7月2日、静岡県生まれ、23歳。静岡商高から日大を経て、平成13年D2位でロッテ入団。昨季は新人ながら9勝(10敗)と活躍。1メートル80、83キロ。左投げ左打ち。今季年俸は2800万円。

◇両助っ人が全開ムード

助っ人が全開ムード。ボーリックが1回に先制タイムリー二塁打を放つと、8回にはメイが1号ソロでダメを押した。「これから徐々にペースを上げていく」(ボーリック)「1本出てホッとした」(メイ)。山本監督は「クリーンアップが打つと試合がしまる」とご機嫌だった。

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加藤、苦手カブ斬り、開幕投手浮上[スポニチ]

2年目のジンクスなど関係ない。堂々の56球は風格さえ感じさせる。加藤だ。戦う気持ちがカブレラをねじ伏せた。「去年打たれているので意識して投げました。変化球をよく打たれていたので真っすぐ主体で攻めました」。

初回2死2塁で打席にカブレラを迎えた。昨年は9打数5安打、2本塁打を喫したスラッガー。苦い記憶がよみがえる。痛打されたのはほとんどが緩いカーブ。だから直球勝負を挑んだ。「新ゾーンの高さがどれだけ通用するかだった」と0−1から2球続けて真ん中高めの新ゾーンいっぱいに投げ込み、最後は137キロで捕邪飛に仕留める。4回には内角に食い込む133キロのスライダーでバットを粉砕。ボテボテの二ゴロに抑え「テンポが良かった。自分ではあまり言いたくないけど満足です」とはにかみながら白い歯を見せた。許した安打は初回先頭の上田の左前打だけ。5回を1安打、3奪三振の力投だった。

昨年11月のW杯では予選のキューバ戦に先発。5回3分の1を5安打、5奪三振に抑えて勝利に貢献した。「どんな長距離バッターでも高低、内角と外角を丁寧に投げ分ければ打たれない」。経験が加藤を育てた。

山本監督は「勢いだけで投げるのじゃなく、引くところは引けるようになった」と褒めちぎった。開幕投手はミンチーが最有力。開幕2戦目が有力な加藤は「もし僕ならびびりますよ」と話したが、こんな投球を見せられれば山本監督に心変わりがあってもおかしくない。

澤井
「二塁打は飛んだところ(一塁線)がよかった。バントも決められたのでこのままの調子でいきたい。」(2打数1安打でオープン戦通算19打数9安打と絶好調)

◇外国人4、5番本格化

両外国人が開幕に照準を合わせてきた。不動の4番・ボーリックが初回2死三塁から左翼線へ先制二塁打。5番に座るメイは膠着状態だった8回2死から右翼席上段へ飛び込む待望のオープン戦1号ソロで続いた。「完璧に打つことができたよ」とメイはご満悦。山本監督は「クリーンアップに気合が入ってきた」と目を細めた。

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