わたしはかもめ2002年鴎の便り(3月)

便

3月24日

千葉ロッテ3x−2広島(千葉マリン)

9回に福浦、ボーリックの連続二塁打でサヨナラ勝ちした。ロッテの先発ミンチーは、テンポよく変化球をコースに決めて7回を4安打無失点。広島も先発・佐々岡が4回を1安打無失点。

123456789R
広島0000000022
千葉ロッテ000001101x3x
山本監督
「今日はミンチー本来のピッチング。不安はないね。前回まではボールにキレは無かったが、スピードはあった。球種も使っていなかったから心配もしていなかったよ。今日は100球を目途にしていたが、清水直、小林雅も投げさせたかったから交代した。」

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ミンチー7回0封…ロッテ初の外国人開幕投手[サンスポ]

まさに充実のひとときだ。ミンチーは30日の対西武開幕戦に照準を合わせていた。「大変名誉なことなので、何とか期待に応えたい」。あれ、言っちゃった…。自ら球団史上初の外国人開幕投手であることを表明。その責任感と自覚通りのオープン戦最終登板だった。

昨年のパ・リーグ防御率1位投手。しかし、今季のオープン戦は散々だった。何と前日まで防御率は14.40…。なのにこの日のミンチーは見違えるようだった。7回を投げ、散発の4安打無失点。おまけに無四球の安定感で、一昨年まで3年間在籍していた古巣の広島打線を手玉にとった。

不安一蹴。山本監督は「何言ってるの?」と語気を強めた。さらに「これまでは真っ直ぐとスライダーだけだったからやられただけ。今日のように、色々な球種を投げて持ち味を出せば抑えられるんだよ。不安なんか初めからなかったよ」と表情は緩んでいた。

ミンチー
「これまでボールそのものは悪くなかった。7回をゼロに抑えたことで自信になった。今年は負け数(昨年12勝14敗)を少なくして、チームの優勝に貢献したい。」

来日5年目。どうせなら、球団史を華やかに彩るつもりだ。

ネイサン・ミンチー
1969年8月31日、米国テキサス州生まれ、32歳。エクスポズ、レッドソックスなどを経て平成10年広島入団。昨季ロッテ移籍。開幕投手は広島時代にも経験。来日4年間で113試合、41勝44敗、防御率3.44(昨季12勝14敗、防御率3.26)。1メートル99、102キロ。右投げ右打ち。家族は夫人のグレッチェンさんと1男2女。年俸1億7000万円。

◇山本監督、里崎を絶賛

山本監督が「良いところばかりだった」と絶賛した通り、里崎は守っては捕手としてミンチーを好リードして盗塁阻止にも成功。打っては三塁打と本塁打を放った。「ホームランはストレート。完璧に打ち返せました」。プロ4年生は開幕マスクを確実にした。

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ナックルも試投…ミンチー準備万端[スポニチ]

ミンチーが開幕へ向け万全の準備を整えた。古巣・広島を相手に7回を投げ散発4安打。無四球無失点の納得の投球で開幕の西武戦へ視界は良好だ。「今日は狙ったところにボールが投げられた。最後の最後にゼロで抑えられたので自信になりました」。5回にはディアスに対し、初球にキャンプ中に習得した92キロのナックルボールを初めて試投。「トップシークレット」と話したが、公式戦でも大きな武器になりそうだ。

この日までオープン戦通算5回8失点。心配を吹き飛ばす投球に、山本監督は「本来のピッチングをやってくれた。開幕?ミンチーに頑張ってもらわないと」と正式に指名。広島時代の99年に開幕投手を経験しているミンチーは「名誉なことなので全力で頑張りたい」。両リーグで開幕投手を務めるのは13人目だが、外国人では史上初の快挙。28年ぶりVへの道はミンチーから始まる。

ボーリック
「オープン戦だから特に話すことはないよ。」(9回無死2塁から中越えにサヨナラ二塁打)

◇里崎、開幕マスク

自身初の開幕スタメンマスクが内定していた4年目の里崎が効果的な一打を放った。0−0で迎えた6回に黒田の148キロの直球を中越えに1号ソロ。「完璧ですよ。オープン戦1本の目標が達成できました」と表情も晴れやか。好リードに加え、3打数2安打1打点の活躍に山本監督は「いい面が全て出た。開幕マスク?そのつもりでいっている」と期待を寄せていた。

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ミンチーわずか80球

ミンチーはカーブ・スライダー・カットファストボールなど多彩な変化球をコーナーに決め、7回を無失点。わずか80球の投球数が物語るように、テンポのいい投球で次々と内野ゴロに打ち取った。すでに首脳陣から要請を受けた3月30日、札幌ドームでの西武との開幕戦で先発する準備がこれで整った。開幕投手は、広島時代の1999年以来2度目。外国人投手として球団史上初めてなら、セ・パ両リーグで務めるのも初めて。

西武は開幕の相手とあってストレートとスライダーで押し通したが、今日は、先の西武戦とは違い、新球ナックルも投げ込んだ。新球は5回、ディアスに対する初球92キロのボール。揺れてて落ちるボールは、キャッチャーが捕球できなかった。

ミンチー
「前の試合は結果が悪かったが、しっかりストライクが取れまとまっていた。今日はそれにプラスして狙ったところに投げることができた。自信がついた試合だったよ。(ナックルについて)あれだけボールが動くとストライクを取るのが難しいね。今日もあんまり揺れたんでキャッチャーが捕れなかった。どうやってストライクが取れるのか考えないといけないね。(公式戦で投げるのかについては)トップシークレット。今シーズンは優勝戦線で投げていたい。去年は14敗したので、少しずつ減らしたいね。(開幕投手は)名誉なことだし、全力で頑張る。」
小野ピッチングコーチ
「今日はブルペンから調子が良かった。西武戦では、テンポが悪かったが今日は良かった。いや、良すぎかな。100球の予定だったが(投球数が少なく80球で降板は)仕方がない。右へは右、左へは左と別なコースを使って上手く投げたね。今日のピッチングで心配ないよ。」
山本監督
「プレッシャーもかかるが頑張って欲しい。」

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伊与田、古巣の選手から道具頂戴

広島からロッテにテスト入団の伊与田が古巣との対戦を前に、木村拓からバット2本、ロペスからマスコット1本をお願いして譲り受けた。

伊与田
「結果が全てですから。開幕1軍を目指します。」

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4年目里崎、開幕初マスク決めた

里崎が広島戦でオープン戦第1号を含む3打数2安打と勝負強い打撃を披露。3回表には俊足・木村拓の二盗を刺し、肩をアピールした。里崎が1番重要と話しているリードでは、ビデオで研究した成果も出て、ミンチーの良い部分を引き出し、テンポ良く投げさせた。プロ4年目で初の開幕マスクをほぼ手中に収めた。

山本監督
「その(開幕スタメンマスク)つもりでいる。」
里崎
「リードは去年のいい時のビデオを見て勉強しました。カウントによって時には甘く、時には厳しく構えました。決め球が良かったですね。テンポ、間隔も良かったです。今日は良い意味で図々しく攻めました。開幕スタメンで出られるのだったら必死で頑張ります。」
高沢バッティングコーチ
「里崎が下位打線にいると厚みが出て、いやらしい打線になるね。本来の持ち味である右への大きい打球も出たしね。成果を上げたよ。」

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小林雅2失点も「順調です」

9回2点リードで登板した守護神・小林雅が同点に追いつかれた。しかし、内容はエラー、ポテンヒット、バットを折られながらのヒットと不運が連なった。

小林雅
「課題を持ってマウンドに上がったがそれはクリアできた。」
小野ピッチングコーチ
「ボールを投げることは心配していない。途中でスタート切られたりしていたしね。」

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平野ヘッドコーチが三塁コーチに

平野ヘッドコーチが三塁コーチに立った。

平野ヘッドコーチ
「監督からやって欲しいと言われた。緊張したよ。」
山本監督
「もちろん、意図はある。シーズンでは1番肝心なところ。ベンチとコーチを機能させたかった。」

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藤田が教育リーグで調整

藤田が明日の教育リーグに登板して最終調整することになった。オープン戦も明日のジャイアンツ戦で終了するが、ゲーム展開次第では登板のチャンスが無くなってしまうため、藤田本人から「登板機会が少ないので、左右打者関係なく2イニングか3イニング実戦で投げて調整したい」という申し出があり、明日の教育リーグ最終戦で最後の調整を行うことになった。

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