わたしはかもめ2002年鴎の便り(3月)

便

3月29日

こう戦う

山本監督
「投手陣は揃っている。昨年は近鉄(8勝20敗)のように特定チームに大きく負け越したので、今年は相性を重視してぶつけていく。攻撃面では足の速い選手が多いのに生かしきれていない。もっと足を使った攻撃をしかけていく。」

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松坂攻略へ1〜6番オール左のオーダー[サンスポ]

ロッテは昨年、松坂に1勝3敗。チーム打率.208と散々だった。その雪辱を期して、30日の開幕戦に新オーダーで臨む。

「いいピッチャーを相手に、簡単に点は取れない。いかに少ないチャンスをものにするかでしょう」という山本監督は、松坂攻略に(1)左打者で突破口を開く(2)俊足の走者がプレッシャーをかける…の2点を挙げる。

これに沿って、昨年、松坂に6打数2安打だった俊足の諸積を2番に起用する。さらに西武とのオープン戦(17日)で、松坂に痛烈な右前安打を見舞った沢井を6番に入れるなど、左打者を1番から6番まで並べる。また、9番には「我々(首脳陣)と同じ状況判断ができる」(山本監督)14年目の酒井を、開幕戦に初起用する。

澤井、酒井と同様、開幕戦初スタメンを手にした大塚、里崎は「自分の力を出し切れば、なにかが生まれるでしょう」と、打倒・松坂に燃えている。

◇先発のミンチー「状態はいい」

外国人投手として初めて両リーグにまたがっての開幕投手となるミンチーは「ラッキーで名誉なこと」と笑顔。しかし、重圧は感じているようで、「状態はいい。ストライクゾーンが高くなったけど、ボールを低めに集める自分のピッチングをするだけ」と、多くを語らなかった。

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戸部にカブ斬り指令[スポニチ]

山本監督が3年目の戸部を、カブレラへの“刺客”に指名した。昨季のロッテ投手陣が打率.347、9本塁打と打ち込まれた難敵に対し、山本監督は「配球で間違えなければ打たれることはない。いい場面でどんどんぶつけていく」と戸部の積極起用を明らかにした。戸部は昨秋から横手投げに転向、オープン戦では中継ぎで5回2/3を投げ、打者19人に2安打1失点と結果を残した。16日の西武戦でもカブレラを三ゴロに仕留め、初の開幕1軍入りを果たした戸部は「怖いイメージはない。インコースにどんどん投げ込みたい」と腕をぶしていた。

ミンチー
「(松坂は)いいピッチャーというのは分かっている。点を取るのは難しいと思うので点を与えないように全力を尽くす。思う通りに調整は進んでいる。チームの勝ちにつながるピッチングをして、自分の野球人生に記憶に残る試合にしたい。」

◇諸積、赤バットで松坂粉砕

「2番・中堅」での先発出場が有力な諸積が、赤バットでの松坂粉砕を宣言した。野球規則の一部改正でカラーバットの使用が54年ぶりに認められたが、30日に開幕する6試合のうち、西武戦(札幌ドーム)が1番早い午後1時に試合開始のため、諸積が“赤バット第1号”になることは確実。「何でも1番になることは気持ちがいいです。速い球は得意だし、(松坂に)苦手意識はない」と意気込んでいた。

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相性重視打線

2年連続西武・松坂攻略に向け、相性重視のオーダーを組むことになった。昨年、打率2割8厘、一昨年は1割6分7厘と抑えこまれた松坂が相手。まずは、キーマンに指名されたのが2番・諸積。昨年の開幕戦でも出場し、松坂から逆転の口火を切る三塁打を放っている。さらに、6番には、右打者だが過去2年で松坂に3割を超える成績を残している大塚。7番には、17日のオープン戦で松坂からヒットを放った沢井。1番には、開幕戦5年連続安打中で通算20打数9安打の小坂を据える予定。

山本監督
「全員でコツコツ1点、1点を取っていきたい。」

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諸積「赤バット」54年ぶり解禁第1号

諸積が、30日の対西武開幕戦で赤バットを使うことを明言。試合開始時間が午後1時と早いうえ、2番スタメンで初回に打席が回ってくる諸積が、復活赤バット使用第1号となる。赤バットは1947年、1948年に川上哲治氏が使用し、翌年から禁止された。今季、54年ぶりに赤に限らずカラーバットが解禁。諸積のもとにはすでに7本到着している。色合いは赤というより朱色に近い。

諸積
「何でも1番になるのはいいことですね。」

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ミンチー低めに

ミンチーは、広島時代と合わせて、外国人初の両リーグ開幕投手となる。

ミンチー
「松井、小関、和田には気をつけないとね。そのあとにはカブレラもいるし。そこでホッとするとダメ。下位の大友にも要注意だ。とにかく低めにていねいにコースをつくよ。」

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