わたしはかもめ2002年鴎の便り(4月)

便

4月10日

千葉ロッテ0−4日本ハム(千葉マリン)

ミラバルがあと1歩で完全試合の快投。二塁を踏ませず、80球、1安打で、来日初完投初完封。ロッテは早打ちの拙攻で、9回無死から代打・吉鶴の1安打だけ。今季3度目の完封負けで、開幕未だ勝ちなしの9連敗。

123456789R
日本ハム1000010114
千葉ロッテ0000000000

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9連敗…

開幕からの連敗は9に伸び、史上4位の不名誉な記録となった。しかも8回まで1人の走者も出せない展開だった。貧打解消に今季9通り目のオーダーを組んだが、効果はなかった。12日から神戸でオリックスと対戦するが、ビジターにもかかわらず不振の両外国人を含め異例の強制特打を行うことを決めた。

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完全試合阻止が精一杯…ロッテが意気消沈の9連敗[サンスポ]

吉鶴の打球が遊撃・奈良原の右側を抜けた。9回、ミラバルの完全試合を阻止する一打が出るとロッテ・ベンチから拍手が起こった。それもつかの間、佐藤が三ゴロに倒れて9連敗が決まると、見慣れた首脳陣、選手の行列だ。

山本監督は「ちょっと打てなさすぎた」とだけいってロッカーに消えた。高畠打撃コーチは「ノーコメント」と手を振った。吉鶴も「当たりはよくなく、何とかヒットになってくれた。でも、負けたら一緒」と笑顔はなかった。

8日に就任したばかりの川北新球団代表は「打てない、守れない」と嘆くばかり。いよいよ首脳陣の進退問題に及びそうだが「そんなことはない」と否定した。不振の外国人選手のテコ入れなども「しない」という。

しかし、9連敗の最大の原因は打線にある。完封負けはこの日で早くも3度目。うち2度が1安打。山本監督は、何とか浮上のきっかけをつかもうと、毎試合オーダーを替えているが、その効果もなくチーム打率は.155。12球団最低打率では勝負にならない。

私服に着替えた山本監督は「連鎖反応を起こしている。選手は形にこだわらず、やるべきことをやればいい」と今季初勝利に向けて必死だが…。もはや、万策尽きた格好だ。

シコースキー
「(本塁打された)クローマーへの1球だけは、甘いところにいってしまったが、自分の仕事はできたと思う。」
開幕9連敗以上
連敗チーム年度結果
12トンボ昭308位
12(2)西武昭546位
10阪急昭565位
9ロッテ平14

[注]カッコ数字は引き分け

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ロッテ、なが〜いトンネル9連敗[スポニチ]

右翼席の溜息が千葉マリンの潮風に乗って消えていく。日本一の応援団の「山本マリーンズ!山本マリーンズ」の大声援は試合終了と同時に消え去る。「頼むから何とかしてくれ!」。ナインにこんな悲鳴は聞こえただろうか。

開幕からの連敗は9に伸び、史上4位の不名誉な記録となった。しかも8回まで1人の走者も出せない展開だった。「ちょっと打てなさすぎた」。山本監督は力なくこう話しただけだ。

屈辱としか言いようがない。今季2度目の1安打零敗。ベテラン堀を1番に置き、8日の日本ハム戦でプロ初スタメンで初打席初本塁打を放った塀内を7番に昇格させた。しかし、ミラバルの前に手も足も出ない。高畠打撃コーチは「何もなし、何もなし」と言うしかない。貧打解消に今季9通り目のオーダーを組んだが、効果はなかった。

投手陣の好投も“守乱”によってぶち壊し。8回に途中から中堅に入ったサブローが、記録こそ失策にならなかったが、田中幸の打球の目測を誤り、後逸。9回には初芝が今季4失策目となるトンネルだ。この2つのプレーが失点に絡み、スクランブル態勢で用意していた渡辺俊も出番はなかった。

川北球団代表は監督の休養などについて「ない。そんなことはない」と断固否定。帰り際、山本監督は「打てない人は努力して、守れる人はしっかり守るしかない」と険しい表情で話した。いまだ見えないトンネルの出口。暗やみから抜け出せる日は来るのだろうか。

◇吉鶴今季初安打が

完全試合を阻止する一打は吉鶴だった。9回、先頭の塀内の代打で登場。初球のカーブを巧く合わせ、中前へ運んだ。これが今季初安打で「当たりはよくなかったけど、何とかヒットになってくれた」とホッと一息。それでも開幕9連敗とあって「チームが負ければ一緒」と厳しい表情のまま球場を後にした。

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パ上位3球団に2004年開幕権

パ・リーグは10日に開いた理事会で、2004年の公式戦開幕カードの主催球団を、今季上位3チームとすることを確認した。今年の開幕が前年の順位に関係なくセ・パ両リーグで全国6ヶ所に分かれて行われたため、来季は昨年の上位3球団である近鉄、ダイエー、西武が開幕カードを主催することになっている。

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