わたしはかもめ2002年鴎の便り(4月)

便

4月12日

オリックス4−1千葉ロッテ(GS神戸)

オリックスは4回無死一、三塁から葛城のヒットで先制。セギノールが続いて満塁とし、進藤の犠飛で2点目。6回にはセギノールのソロなどで2点を追加した。先発ヤーナルは制球に苦しみ、7安打されながらも7回無失点。ロッテは12残塁の拙攻。牽制悪送球から失点するミスもあり、開幕から10連敗となった。

123456789R
千葉ロッテ0000000101
オリックス0002020004

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小池会長が激励

試合前、ロッテベンチに、パ・リーグの小池会長が激励に訪れた。試合観戦は当初からの予定だったそうだが、試合前に先に石毛監督と会った会長は「ロッテの方も行ってやってくださいと言われた」と明かした。小池会長は「太陽が昇らない日はない。やまない雨はない、明けない闇はない」と山本監督に言い聞かせたとか。

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また勝てなかった

オリックスに敗れて開幕10連敗。2ケタ連敗自体、1998年にロッテが18連敗して以来の屈辱。今季最多の9安打を放ち、2回、9回を除いて走者を出したが、1得点のみに終わり、残塁は12。この日、午前11時からオリックスの室内練習場を借りてまで異例の特打を行った。皮肉にも特打を行った福浦が3安打でチャンスをつくり、ボーリックがそれをつぶした。チーム得点圏打率は9分2厘。

山本監督
「外国人が特にねえ。あれだけミンチーが投げてくれているのに…。同じことを繰り返しやがって…。あとは外国人?そこまで待っていられない。10試合という区切りは終わった。」
「いい当たりは出たけれど、結果が出ないと意味がない。」
福浦
「打順は関係ない。勝たないと…。今は気持ちを変えないでやるしかない。」
メイ
「負けてしまった。とにかく明日、頑張るしかない。」
初芝
「頑張ってやっているんだが…。与えられた仕事をきっちりこなさないと。」
諸積
「昨日の素振りの成果かな。そのうち爆発しますよ。チームも元気が出ていますし。」
ミンチー
「ハードラック。内野の間を抜けるヒットが多かったし、今日はノーグッドだよ。」

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ロッテファン悲痛な叫び[スポニチ]

悲痛な叫びも届かない。観衆6000人と空席が目立ったスタンドだが、左翼席だけは違った。チームと同じビジター用ユニホームに身を包んだ黒の軍団。勝ってくれ!約200人のファンは精一杯の思いを込めて声援を送り続けたが、ついに屈辱の10連敗だ。

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ロッテまた勝てなかった、10連敗[スポニチ]

また勝てなかった。ロッテがオリックスに敗れて開幕10連敗。昨年あれだけ勝負強かったデリック・メイ、フランク・ボーリックの両外国人選手がチャンスをことごとくつぶした。開幕10連敗は79年の西武以来23年ぶり。もがき苦しむロッテに光はいつ差すのだろうか。

山本監督の足取りは限りなく重かった。大きな背中は丸くなり、全身から脱力感だけが伝わってくる。プロ野球史上2位タイの開幕10連敗。指揮官は溜息を交えながら、ポツリポツリと嘆いた。

山本監督
「打てないねえ。外国人が特にねえ。あれだけミンチーが投げてくれたのに…。打席に入ってもっと迫力を出してくれないと。」

打つべき手は打った。3番メイ、4番ボーリックへのつなぎ役として福浦を今季初めて2番で起用。初回に先頭の堀が敵失で出塁すると、その福浦が左前打して無死一、二塁。しかしメイが空振り三振、ボーリックはスライダーを引っ掛け二ゴロ併殺打と先制機を生かせない。そればかりか5回1死一、三塁もそれぞれ二飛、中飛と大ブレーキ。特にボーリックは4打席目まで全て走者を置いた場面で凡退、9回には最後の打者として三振を喫した。昨年は合わせて62本、192打点。その2人がこの惨状では、得点など望めるはずがない。

午前11時から初芝、ボーリック、福浦、サブローがオリックスの室内練習場を借りて異例の早出特打を行った。結果は今季最多の9安打も1得点。焦りが拙攻を呼んで残塁は12を数えた。全てが噛み合わない。神戸は98年にプロ野球史上ワーストの18連敗を止めたゲンのいいスタジアムのはずだったが、今季最少6000人の観衆の前で見せたプレーは情けないものだった。

打率はメイが.125、ボーリックに至っては.065。散々な3、4番に対して、高畠打撃コーチは「スタメン落ち?それも選択肢の1つ。困ったな…」と弱りきった表情を見せた。山本監督も「10試合という区切りは終わった。待ってられない」と得点源の2人のスタメン落ちを示唆した。試合終了後、足早にバスに乗り込んだ川北球団代表は、監督の進退について「全然、全然ない」と話しただけだったが、これ以上負けるようなら進退問題も取り沙汰されてくる。

しかし戦うしか、やるしかない。もがき苦しむ中で、ナインはただひたむきに今季初勝利を目指す。

記録メモ
ロッテが開幕10連敗。開幕から10連敗以上は55年トンボ、79年西武(各12連敗)61年阪急(10連敗)に次いで4チーム目になる。ロッテの連敗期間中の得点15に対し、失点は63。1試合平均でほぼ5点差をつけられている計算だ。チーム打率.167は12球団最低で、得点圏でも.095とさっぱり。特にボーリックが11の0、メイが10の0と両外国人にいまだ適時打がない。
福浦
「18連敗を止めた時、僕はベンチにいたんですよ。今日は勝てると思ったのに…。」(3番から2番に降格もただ1人気を吐く3安打)

◇ミンチー沈没

頼みの先発・ミンチーが6回を8安打4失点で3敗目を喫した。4回無死一、三塁から葛城の右前打、進藤の右犠飛で2点。6回にはセギノールのソロと、最後は自らのけん制悪送球で4点目を失って力尽きた。「ハードラック。内野の間を抜ける安打も多かったし、今日はノーグッド」。小野投手コーチも「こちらが点を取れないし、相手にやってはいけないということ」と頭を抱えていた。

◇小池会長激励も

パ・リーグの小池唯夫会長がグリーンスタジアム神戸を訪れ、開幕9連敗中のチームを激励した。全球場を訪問中の小池会長は、試合前の練習の際に自ら山本監督の元に歩み寄って「激励に来ました。太陽の昇らない日はないし、止まない雨はないんだから」。オリックス・石毛監督にも会ったが、やはり気になるのはロッテの方。しかし連敗は止まらず、試合後は「う〜ん、10連敗か」と渋い表情だった。

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ロッテが悪夢の開幕10連敗…「明けない闇はない」のゲキもむなし[サンスポ]

●●●●●●●●●●…。開幕10連敗。ロッテがついに来るところまできた。

山本監督
「ミンチーが頑張って投げているんだから、同じ外国人として反省しなければ…。」

山本監督の眉間にシワが寄る。16打席ノーヒットの福浦が3番から2番に“降格”すると、奮起の3安打で3、4番にチャンスを広げた。しかし、メイ、ボーリックの両助っ人が合わせて9打数1安打。打線は12残塁の拙攻だ。

試合前、小池パ・リーグ会長がベンチに激励に訪れた。山本監督は「太陽が昇らない日はない。止まない雨はない。明けない闇はない」とげきを飛ばされたが、その効果は出ない。

「10試合という区切りは終わった」と両助っ人のスタメン落ちを示唆したが…。開幕連敗記録12は目前。今のままでは、ロッテ自らが持つプロ野球連敗記録18の悪夢までが蘇ってくる。

ミンチー
「打ち取っても、内野手の間に抜けるヒットが多かったし、今日はノーグッド。」(好投実らず3連敗)
福浦
「2番は関係ない。打撃はちょっと戻ってきたけど、勝たなければ…。」(2番降格で3安打)
データBOX
ロッテが開幕から10連敗。開幕からの連敗記録は、昭和30年のトンボユニオンズと、54年の西武の各12連敗(2分け)。ほかに36年に阪急が10連敗しており、ロッテが4チーム目。シーズン中の連敗記録は、平成10年ロッテの18連敗(1分け)。

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