オリックスは4回無死一、三塁から葛城のヒットで先制。セギノールが続いて満塁とし、進藤の犠飛で2点目。6回にはセギノールのソロなどで2点を追加した。先発ヤーナルは制球に苦しみ、7安打されながらも7回無失点。ロッテは12残塁の拙攻。牽制悪送球から失点するミスもあり、開幕から10連敗となった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 |
試合前、ロッテベンチに、パ・リーグの小池会長が激励に訪れた。試合観戦は当初からの予定だったそうだが、試合前に先に石毛監督と会った会長は「ロッテの方も行ってやってくださいと言われた」と明かした。小池会長は「太陽が昇らない日はない。やまない雨はない、明けない闇はない」と山本監督に言い聞かせたとか。
オリックスに敗れて開幕10連敗。2ケタ連敗自体、1998年にロッテが18連敗して以来の屈辱。今季最多の9安打を放ち、2回、9回を除いて走者を出したが、1得点のみに終わり、残塁は12。この日、午前11時からオリックスの室内練習場を借りてまで異例の特打を行った。皮肉にも特打を行った福浦が3安打でチャンスをつくり、ボーリックがそれをつぶした。チーム得点圏打率は9分2厘。
悲痛な叫びも届かない。観衆6000人と空席が目立ったスタンドだが、左翼席だけは違った。チームと同じビジター用ユニホームに身を包んだ黒の軍団。勝ってくれ!約200人のファンは精一杯の思いを込めて声援を送り続けたが、ついに屈辱の10連敗だ。
また勝てなかった。ロッテがオリックスに敗れて開幕10連敗。昨年あれだけ勝負強かったデリック・メイ、フランク・ボーリックの両外国人選手がチャンスをことごとくつぶした。開幕10連敗は79年の西武以来23年ぶり。もがき苦しむロッテに光はいつ差すのだろうか。
山本監督の足取りは限りなく重かった。大きな背中は丸くなり、全身から脱力感だけが伝わってくる。プロ野球史上2位タイの開幕10連敗。指揮官は溜息を交えながら、ポツリポツリと嘆いた。
打つべき手は打った。3番メイ、4番ボーリックへのつなぎ役として福浦を今季初めて2番で起用。初回に先頭の堀が敵失で出塁すると、その福浦が左前打して無死一、二塁。しかしメイが空振り三振、ボーリックはスライダーを引っ掛け二ゴロ併殺打と先制機を生かせない。そればかりか5回1死一、三塁もそれぞれ二飛、中飛と大ブレーキ。特にボーリックは4打席目まで全て走者を置いた場面で凡退、9回には最後の打者として三振を喫した。昨年は合わせて62本、192打点。その2人がこの惨状では、得点など望めるはずがない。
午前11時から初芝、ボーリック、福浦、サブローがオリックスの室内練習場を借りて異例の早出特打を行った。結果は今季最多の9安打も1得点。焦りが拙攻を呼んで残塁は12を数えた。全てが噛み合わない。神戸は98年にプロ野球史上ワーストの18連敗を止めたゲンのいいスタジアムのはずだったが、今季最少6000人の観衆の前で見せたプレーは情けないものだった。
打率はメイが.125、ボーリックに至っては.065。散々な3、4番に対して、高畠打撃コーチは「スタメン落ち?それも選択肢の1つ。困ったな…」と弱りきった表情を見せた。山本監督も「10試合という区切りは終わった。待ってられない」と得点源の2人のスタメン落ちを示唆した。試合終了後、足早にバスに乗り込んだ川北球団代表は、監督の進退について「全然、全然ない」と話しただけだったが、これ以上負けるようなら進退問題も取り沙汰されてくる。
しかし戦うしか、やるしかない。もがき苦しむ中で、ナインはただひたむきに今季初勝利を目指す。
頼みの先発・ミンチーが6回を8安打4失点で3敗目を喫した。4回無死一、三塁から葛城の右前打、進藤の右犠飛で2点。6回にはセギノールのソロと、最後は自らのけん制悪送球で4点目を失って力尽きた。「ハードラック。内野の間を抜ける安打も多かったし、今日はノーグッド」。小野投手コーチも「こちらが点を取れないし、相手にやってはいけないということ」と頭を抱えていた。
パ・リーグの小池唯夫会長がグリーンスタジアム神戸を訪れ、開幕9連敗中のチームを激励した。全球場を訪問中の小池会長は、試合前の練習の際に自ら山本監督の元に歩み寄って「激励に来ました。太陽の昇らない日はないし、止まない雨はないんだから」。オリックス・石毛監督にも会ったが、やはり気になるのはロッテの方。しかし連敗は止まらず、試合後は「う〜ん、10連敗か」と渋い表情だった。
●●●●●●●●●●…。開幕10連敗。ロッテがついに来るところまできた。
山本監督の眉間にシワが寄る。16打席ノーヒットの福浦が3番から2番に“降格”すると、奮起の3安打で3、4番にチャンスを広げた。しかし、メイ、ボーリックの両助っ人が合わせて9打数1安打。打線は12残塁の拙攻だ。
試合前、小池パ・リーグ会長がベンチに激励に訪れた。山本監督は「太陽が昇らない日はない。止まない雨はない。明けない闇はない」とげきを飛ばされたが、その効果は出ない。
「10試合という区切りは終わった」と両助っ人のスタメン落ちを示唆したが…。開幕連敗記録12は目前。今のままでは、ロッテ自らが持つプロ野球連敗記録18の悪夢までが蘇ってくる。