オリックスは3回、塩崎の犠飛で先行すると、4回2死二、三塁から進藤の二塁打などで3点を加えた。今村がプロ初セーブ。ロッテは今季4度目の完封負けで開幕11連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
オリックス | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
2人合わせて63打数6安打のメイ、ボーリックを外す荒療治も効果はなかった。福浦、佐藤、初芝の主軸3人で10打数1安打。初回の2死満塁、2回の2死二、三塁、4回の2死満塁のチャンスをつぶし、6回以降はわずか1安打。今季4度目の零封負けで開幕11連敗。1955年のトンボ、1979年の西武が喫したプロ野球ワースト記録の開幕12連敗にリーチをかけてしまった。14日の試合に敗れれば、プロ野球ワーストタイ記録と同時に、ライバル5球団全てと対戦して全カード全敗という二重の屈辱を味わう。
開幕から得点圏に走者を置いたケースは72打数6安打で、得点圏打率は、わずか8分3厘。ここまで11試合のうち9試合が先取点を奪われて敗戦。ロッテがリードを奪ったのは、6日の近鉄戦の1回、7日近鉄戦の2回と3回と、開幕から99イニング闘って、わずか3イニングしかない。
パ・リーグの11連敗以上 | ||
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18連敗 | ロッテ | 1998-06-13〜07-08 |
15連敗 | 大映 | 1955-04-17〜05-05 |
〃 | 南海 | 1969-06-04〜06-26 |
〃 | ロッテ | 1978-06-01〜06-28 |
14連敗 | 大映 | 1954-08-05〜08-26 |
〃 | 日本ハム | 1984-07-10〜08-09 |
13連敗 | 近鉄 | 1952-05-25〜06-15 |
12連敗 | 高橋 | 1954-08-27〜09-10 |
〃 | トンボ | 1955-03-26〜04-13 |
〃 | 高橋 | 1956-03-25〜04-14 |
〃 | 高橋 | 1956-05-06〜05-23 |
〃 | 西武 | 1979-04-07〜04-22 |
11連敗 | 阪急 | 1950-03-18〜04-10 |
〃 | 阪急 | 1959-07-19〜08-01 |
〃 | 西鉄 | 1971-05-08〜05-29 |
〃 | 千葉ロッテ | 2002-03-30〜04-13 |
ついに開幕11連敗…。敗戦後、帰りのバスに向かうロッテ選手の列には不思議な空気が流れた。何を聞かれても放心したように生返事を繰り返す投手、逆に必死に平静さを装って不振の原因を説明する野手。一体感のない対照的な様子に、チームの危機的な状況が浮かび上がった。
とにかく打てない。今季、早くも4試合目の零敗だ。1回の2死満塁、2回の2死二、三塁、4回の2死満塁とチャンスをつくるが、あと1本がどうしても出ない。
こんなイライラが募る展開に、先発の加藤が音をあげる。「点を取ってくれるまで頑張らないと…」と力み、3回に連打と犠飛で1失点。そして4回には、先頭シェルドンの二塁打を手始めに4安打を浴び、3点を取られてKOだ。
試合前の通路で、山本監督は、メイ(32打数4安打、打率.125)とボーリック(31打数2安打、.065)を痛烈批判。選手に聞こえるように、2人のスタメン落ちを明言した。だが、そんなカンフル剤も、何の役にも立たなかった。2人とも試合前の打撃練習にも登場せず、チームの雰囲気も最悪だ。
14日も敗れれば開幕連敗記録「12」に並ぶ。打線がふるわず、先発陣も総崩れの中、本来はセットアッパーの清水直が緊急先発する。
何をやってもうまくいかない。ロッテは連敗地獄の出口を求めてこの日は2人合わせて63打数6安打のメイ、ボーリックの両外国人を先発メンバーから外し、佐藤を4番に据えた。しかし、福浦、佐藤、初芝の主軸3人で10打数1安打。初回、4回の2死満塁を逃すと、6回以降はわずか1安打と反撃の口火さえ見当たらなかった。
今季4度目の零敗で開幕からの連敗はついに11。両外国人を外したのも「あいつらがどれだけチームに迷惑をかけていると思っているんだ」と山本監督怒りの決断だった。試合後、今後の打線の組み替えや1、2軍の入れ替えを報道陣から問われると「そんなこと言う必要ないだろう」と声を荒らげた。もう打つ手は全て打ったのだ。そして「チームが勝とうが負けようが責任はオレが取る」と言い切った。
ベンチで静かに試合を見つめたボーリックは「コーチの決定だから。自分が打てないんだからしょうがない」と背中を丸め、メイも「明日はラインアップに戻れたらいいね」と小声で話した。18連敗を喫した98年、11試合目までのチーム打率は.326で総得点42点だったが、今回は.168の15点。とにかく打てない。だが、点を取らなければ史上ワーストタイの開幕12連敗という不名誉な記録からは逃れられない。
先発・加藤が4回6安打4失点で、味方の援護もなく今季3敗目を喫した。「調子は悪くなかったし、2回までは自分の投球ができたんですが…」。3回に突然崩れて1死一、三塁から塩崎の右犠飛で先制点を献上。4回には4安打を集中され降板した。チームは今季4度目の零敗で「点を与えてはいけないという気持ちが強く出過ぎたのかも…」と唇をかんだ。