わたしはかもめ2002年鴎の便り(4月)

便

4月13日

オリックス4−0千葉ロッテ(GS神戸)

オリックスは3回、塩崎の犠飛で先行すると、4回2死二、三塁から進藤の二塁打などで3点を加えた。今村がプロ初セーブ。ロッテは今季4度目の完封負けで開幕11連敗。

123456789R
千葉ロッテ0000000000
オリックス0013000004

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純国産打線も効果なし

2人合わせて63打数6安打のメイ、ボーリックを外す荒療治も効果はなかった。福浦、佐藤、初芝の主軸3人で10打数1安打。初回の2死満塁、2回の2死二、三塁、4回の2死満塁のチャンスをつぶし、6回以降はわずか1安打。今季4度目の零封負けで開幕11連敗。1955年のトンボ、1979年の西武が喫したプロ野球ワースト記録の開幕12連敗にリーチをかけてしまった。14日の試合に敗れれば、プロ野球ワーストタイ記録と同時に、ライバル5球団全てと対戦して全カード全敗という二重の屈辱を味わう。

開幕から得点圏に走者を置いたケースは72打数6安打で、得点圏打率は、わずか8分3厘。ここまで11試合のうち9試合が先取点を奪われて敗戦。ロッテがリードを奪ったのは、6日の近鉄戦の1回、7日近鉄戦の2回と3回と、開幕から99イニング闘って、わずか3イニングしかない。

パ・リーグの11連敗以上
18連敗ロッテ1998-06-13〜07-08
15連敗大映1955-04-17〜05-05
南海1969-06-04〜06-26
ロッテ1978-06-01〜06-28
14連敗大映1954-08-05〜08-26
日本ハム1984-07-10〜08-09
13連敗近鉄1952-05-25〜06-15
12連敗高橋1954-08-27〜09-10
トンボ1955-03-26〜04-13
高橋1956-03-25〜04-14
高橋1956-05-06〜05-23
西武1979-04-07〜04-22
11連敗阪急1950-03-18〜04-10
阪急1959-07-19〜08-01
西鉄1971-05-08〜05-29
千葉ロッテ2002-03-30〜04-13
山本監督
「最初のチャンスで1本が出なかったのが痛かった。外国人を外した影響?そんなのは関係ない。」
川北智一球団代表
「みんな一生懸命やっているんじゃないですか。あとはきっかけですよ。フロントの対策?それはどういう意味ですか。外国人の補強や監督の責任問題?えっ、とにかく明日、明日ですよ。」

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あ〜、ロッテがついに開幕11連敗…あと1つで不名誉記録の危機[サンスポ]

ついに開幕11連敗…。敗戦後、帰りのバスに向かうロッテ選手の列には不思議な空気が流れた。何を聞かれても放心したように生返事を繰り返す投手、逆に必死に平静さを装って不振の原因を説明する野手。一体感のない対照的な様子に、チームの危機的な状況が浮かび上がった。

とにかく打てない。今季、早くも4試合目の零敗だ。1回の2死満塁、2回の2死二、三塁、4回の2死満塁とチャンスをつくるが、あと1本がどうしても出ない。

こんなイライラが募る展開に、先発の加藤が音をあげる。「点を取ってくれるまで頑張らないと…」と力み、3回に連打と犠飛で1失点。そして4回には、先頭シェルドンの二塁打を手始めに4安打を浴び、3点を取られてKOだ。

山本監督
「打てず、守れないなら、その練習をしろ。あの2人がチームにどんな迷惑をかけているか。日本人をバカにしちゃいかん!!」

試合前の通路で、山本監督は、メイ(32打数4安打、打率.125)とボーリック(31打数2安打、.065)を痛烈批判。選手に聞こえるように、2人のスタメン落ちを明言した。だが、そんなカンフル剤も、何の役にも立たなかった。2人とも試合前の打撃練習にも登場せず、チームの雰囲気も最悪だ。

14日も敗れれば開幕連敗記録「12」に並ぶ。打線がふるわず、先発陣も総崩れの中、本来はセットアッパーの清水直が緊急先発する。

ボーリック
「自分が打てないのだから、しょうがない。」
川北代表
「みんな一生懸命やっている。きっかけ、きっかけですよ。」

◇連敗の記録

開幕連敗記録
プロ野球記録は昭和30年のトンボユニオンズ、同54年の西武の12連敗。米大リーグでは1988年のオリオールズの開幕21連敗。
連敗記録
平成10年のロッテの18連敗がプロ野球記録。大リーグ記録は1961年、フィリーズが記録した23連敗。

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ダメ打…ロッテ11連敗[スポニチ]

何をやってもうまくいかない。ロッテは連敗地獄の出口を求めてこの日は2人合わせて63打数6安打のメイ、ボーリックの両外国人を先発メンバーから外し、佐藤を4番に据えた。しかし、福浦、佐藤、初芝の主軸3人で10打数1安打。初回、4回の2死満塁を逃すと、6回以降はわずか1安打と反撃の口火さえ見当たらなかった。

山本監督
「最初のチャンスで1本打てなかったのがなあ。外国人を外したのは関係ない。」

今季4度目の零敗で開幕からの連敗はついに11。両外国人を外したのも「あいつらがどれだけチームに迷惑をかけていると思っているんだ」と山本監督怒りの決断だった。試合後、今後の打線の組み替えや1、2軍の入れ替えを報道陣から問われると「そんなこと言う必要ないだろう」と声を荒らげた。もう打つ手は全て打ったのだ。そして「チームが勝とうが負けようが責任はオレが取る」と言い切った。

ベンチで静かに試合を見つめたボーリックは「コーチの決定だから。自分が打てないんだからしょうがない」と背中を丸め、メイも「明日はラインアップに戻れたらいいね」と小声で話した。18連敗を喫した98年、11試合目までのチーム打率は.326で総得点42点だったが、今回は.168の15点。とにかく打てない。だが、点を取らなければ史上ワーストタイの開幕12連敗という不名誉な記録からは逃れられない。

川北球団代表
「みんな一生懸命やってる。きっかけだよ、きっかけ。また明日だ、明日。」
「点が取れないから投手がきゅうきゅうとして投げている感じがする。」(1安打1四球)
サブロー
「申し訳ないです。打ちたかった。力が入った訳じゃないんですが…。」(4回2死満塁で右邪飛)
酒井
「試合になると(チーム全体に)力が入り過ぎてしまう。連打は難しい。みんな元気で明るいんだけど…。」(猛打賞)
早川
「硬くなったつもりはないんですが…。(相手)投手がよかったとしか言えない。」(初回2死満塁で右飛)

◇加藤、もう3敗目

先発・加藤が4回6安打4失点で、味方の援護もなく今季3敗目を喫した。「調子は悪くなかったし、2回までは自分の投球ができたんですが…」。3回に突然崩れて1死一、三塁から塩崎の右犠飛で先制点を献上。4回には4安打を集中され降板した。チームは今季4度目の零敗で「点を与えてはいけないという気持ちが強く出過ぎたのかも…」と唇をかんだ。

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