ロッテが6回に打者9人で5点を奪って逆転勝ちし、引き分けをはさんで4連勝。2点を追う6回、1死一塁からボーリックの今季初本塁打で同点。さらに2死無走者から下位打線が4連打して3点を追加した。加藤は6回途中3失点で今季初勝利。小林雅は3セーブ目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 6 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
スランプだったボーリックに待望の今季第1号となる同点2ランが出るとムードが一変。2死後、酒井からの下位打線が4連打して一気に3点を追加した。
開幕11連敗の長いトンネルを抜けると、1分けをはさんで4連勝。ロッテが勢いに乗ってきた。山本監督は「本当の反攻態勢が整うのは、今日の試合次第」と思っていたそうだ。
前日(19日)、昨年の防御率1位投手・ミンチーが今季初勝利を挙げた。この日の先発は、今季3連敗を喫していた加藤だった。もし加藤が打ち込まれると、前日までの3連勝も意味がなくなる。
数日前、加藤は先発ローテーションから外されるのでは…と、落ち込んでいた。そこに現れたのが山本監督で、「日本ハム戦で頑張れよ」と声をかけられた。そのとき「今までの分を、必ず取り返す」と誓った。 6回途中での降板は不本意だが、何はともあれ今季初勝利。加藤は「逆転してくれた打線に感謝したい」と野手に頭を下げた。
長短12安打。同点2ランとなる今季初アーチを放ったボーリックが「やっと、チームに貢献できた」と声を弾ませれば、逆転打の清水将は「執念を持って打席に入った」。そしてダメ押しの2点タイムリーを放った塀内は「みんながつないでくれたチャンスだったので、何とかしたかった」と大興奮だ。
まだ借金は7つ。しかし、山本監督は「投手陣が安定して、打線も外国人に当たりが出てきた。借金返済のめどは立った」と、落ち着いた口調だった。
加藤が4度目の先発で初勝利を挙げた。5回2/3を5安打3失点ながら、打線が6回に5得点。「4回までは自分の投球ができた。本当に野手の皆さんに感謝しています」と話した。13日のオリックス戦(神戸)で連敗を止められず、先発ローテーションから外される危機感を抱いていただけに「やっと勝てて正直ほっとしている」と満面の笑み。開幕から10連敗以上したチームが連敗後に4連勝(1分けはさむ)するのは初めてだけに山本監督は「借金返済の手応えをつかんだ」とご機嫌だった。
3失点で6回途中降板ながら、その直後に味方打線が逆転し、今季初勝利を挙げた。加藤は、「両方とも不用意な球でした」と、5回に浴びた二者連続本塁打をしきりに反省していた。
右肩の故障で戦列を離れている黒木知の1軍復帰がさらに遅れ、後半戦にずれこむ可能性が高いことが20日、明らかになった。
右肩痛のため2軍で調整中の黒木知宏投手の前半戦での復帰が絶望的となった。20日、さいたま市のロッテ浦和球場で走り込み中心の練習を行った黒木は「焦りたくても焦ることができない。まだ肩のスタミナをつくる段階ではない」と復帰のメドが立っていないことを明かした。キャンプ中に痛めた左太腿肉離れがようやく完治。17日からブルペンで捕手を立たせたまま40球前後の投球を3日連続で行っているが、右肩の状態は思わしくない。経過報告を受けた山本監督は「早く来てくれればいいけど、焦らせたくない。夏にくればいいぐらいだと思っている」と語った。