ロッテが4投手による継投で逃げ切った。3回に堀のソロで先制し、8回には敵失で1点を追加。投げては先発・加藤が6回途中まで3安打無失点に抑え、小林宏、藤田、小林雅とつなぎ、昨年から続いた対近鉄戦の連敗を13で止めた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
大阪近鉄 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
昨年7月17日以来続いた対近鉄戦の連敗を13で止めた。開幕連敗(11)、日本ハム・関根に連敗(11)に続き、大型連休前に3つの「大型連敗」をストップ。しかし、2点リードの9回、小林雅がローズ、中村、川口に長短打を浴び、1点差に迫られ、なおも2死満塁。最後は阿部を三ゴロに打ち取ったが、ヒヤヒヤだった。
昨年の7月17日から続いていた近鉄戦の連敗を13でようやく止めた。胸を張ってハイタッチを交わした山本監督は「絶体絶命のピンチだったな。13連敗だっけ?今日の試合で苦手意識はなくなったよ」と笑顔を見せた。
2年越しの勝利への道は険しかった。2点リードで迎えた9回、守護神・小林雅が1死三塁で中村に中前打を許して1点差に詰め寄られると、その後2死満塁の大ピンチを招いた。しかし、最後は阿部を渾身の145キロ速球で三ゴロに仕留めホッと一息。「1点を取られて開き直った。最後はジェットコースターに乗っているような気分だったよ」と、はにかみながら笑った。
2週間前までは11もあった借金は6まで減った。「嫌なムードはない。地道に返していくだけだ」と山本監督。5位近鉄とのゲーム差は1。まず最下位脱出に向け、白星を重ねていくだけだ。
守護神・小林雅は9回、1点差に詰め寄られウィルソンを敬遠して2死満塁となったが、「相手(阿部)が右なので、精神面では優位に立っていた。ハッハッハ、まるでジェットコースターに乗った時のように冷や冷やでした」と、マウンド上で絶体絶命のピンチを楽しんでいた。
ところが、ベンチの山本監督は「小林雅で負ければ仕方がない…」と、昨年7月16日に勝って以来の近鉄戦14連敗を半ば覚悟していた。
その小林雅が阿部を三ゴロに打ち取った。およそ10ヶ月ぶりの近鉄戦勝利が決まった瞬間、指揮官はベンチにいるコーチ、選手の手を次々と握って勝利の雄叫び。そして開口1番「絶体絶命と思っていたが、今日で脱出した。もう、近鉄には苦手意識なんてない」と、まくしたてた。
14日にオリックスを破って開幕11連敗を脱出。21日には日本ハム・関根を打ち崩して、対関根の連敗を11で止めた。そしてこの夜、近鉄戦の連敗も13でストップ。「これからは借金を地道に返していきますよ」と、山本監督の鼻息は最後まで荒かった。
2年目・加藤は6回途中で降板したが2勝目をゲットした。「最後は雅さん(小林)なので、絶対に抑えてくれると思っていました。今日のように、走者を出しても粘りのあるピッチングを心掛けたい」。左腕エースも完全復活だ。
対日本ハム戦11連敗に続き、大型連敗を止めたのは、この日も堀のアーチから。21日の日本ハム戦でも天敵関根から先制アーチを放っていた。
ローズから2つの空振り三振を奪うなど、5回2/3を3安打無失点。
塀内が試合前の守備練習で右ひざを痛め、試合を欠場した。