ロッテは、1回に福浦の2ランで2点を先制したが、ダイエーは、3回、バークハートのソロをきっかけに井口、小久保、松中の連続適時打で計4点を挙げ逆転。7回にもバルデスのソロでロッテを突き放した。ロッテは、8回ボーリックのソロなどで1点差に追い上げるが、9回をペドラザが抑えた。ペドラザは史上11人目、外国人初となる通算100セーブを挙げた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ダイエー | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
千葉ロッテ | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 |
19日の日本ハム戦から18イニング連続で得点を奪われていなかったミンチーが3回、突然崩れた。1点を許し、さらに2死一塁から井口のラッキーな二塁打。気落ちして集中打を浴びる悪い癖が出て、結局この回4点を失った。今季初の完投も敗戦投手となった。
追い上げも届かず1点差での敗戦に山本監督は「打てないなぁ」とタメ息。昨年、千葉マリンでのダイエー戦は9連勝を含む10勝3敗と相性が良かったが、今季は初戦から黒星。「3、4番にホームランが出ても肝心なところで打てなかった」と、最後までタイムリー欠乏症を嘆いていた。
ミンチーが124球で完投しながら1点及ばず4敗目。「調子は悪くなかった。3回の井口の打球がアンラッキーだった」と、淡々と振り返った。1点リードの2死一塁で井口の当たりは一、二塁手と右翼の間に落ちる不運な二塁打。「あれ以外は自分の投球が出来たよ」と胸を張った。
ロッテはD1巡目・喜多隆志外野手(慶大)、同7巡目・丸山泰嗣内野手(武蔵大)を30日にも1軍昇格させることを決めた。故障の酒井忠晴内野手、打撃不振の佐藤幸彦外野手が2軍落ちする。
5回、7回、共に無死1塁から送りバント失敗。4回も2死一、二塁から初芝に二塁打が出たにもかかわらず、一塁走者ボーリックのスタートが遅れて三塁にストップするなど、記録に現れない凡ミスが多かった。
ロッテは今季初完投のミンチーの力投も実らず3連敗。福浦、ボーリックに1発は出たが打線は低調、3三振を除く24アウトのうち15個がフライという淡泊さが目立った。試合後、2時間以上も監督室に篭りっきりだった山本監督は「ダイエーのバッターみたいに向かっていく気持ちがない。元気があるやつを使う」と30日、酒井、佐藤の両ベテランに代わって新人の喜多、丸山を昇格させ、新戦力で連敗ストップを狙う考えを示した。
ドラ1巡目の喜多が、初めて1軍に昇格することが29日、決まった。7巡目の丸山も1軍に昇格し、故障の酒井と、打撃不振の佐藤が2軍落ちする。