オリックスは、0−0の6回、四球と葛城の右前打、大島の犠打で1死二、三塁とすると、谷が2点二塁打して均衡を破った。2死後に、進藤が右前打して3点目。具は初完封こそ逃したが、8回4安打無失点で3勝目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 9 | 0 | 0 | 9 |
前日まで防御率1.93でリーグ2位の清水直は、1位の具と5回まで互角に投げ合ったが、6回に失った3点で敗戦投手になった。谷に二塁打を浴びるまでは、ピンチを2併殺で切り抜けるなど粘りの投球だったが、大事な場面での甘い1球がス全てを台なしにしてしまった。
5位オリックスの背中が再び遠のいた。上り調子の打線が具・大久保の継投の前に4安打。1〜5番の中軸が無安打と完全に抑えられ、早くも今季6度目の完封負けを喫した。先制された試合は、これで3勝18敗1分。
ロッテはオリックスを3タテして5位浮上を狙っていたが、終わってみれば1勝2敗の負け越し。しかも具−大久保に4安打完封されただけに山本監督は「具は良かったが、工夫がなさ過ぎる。ミーティングで右方向にと言ってあるのに、それができない。打線はハッスルが足りない」と肩を落とした。
ロッテは打線に元気がなく今季6度目の零敗で連敗。淡泊な攻めが目立ち、得点圏に走者を進めたのは7回だけ。このカード3連勝で最下位脱出を狙えたが、1勝2敗と負け越しで、オリックスとのゲーム差は再び3.5となった。試合前のミーティングで右方向への打撃を指示した山本監督は「内のボールを引っ張っているし、同じような攻めばかりして(具に)全然考えさせてない」とおかんむりだった。