わたしはかもめ2002年鴎の便り(6月)

便

6月29日

千葉ロッテ7−3オリックス(千葉マリン)

1点差で迎えた6回、ロッテは、無死満塁から立川がプロ初の満塁ホームランを放ち逆転に成功。7回には2死から福浦がソロを放つと、立川が2者連続、2打席連続となるソロを放ち試合を決めた。清水直は、8回9奪三振2失点の好投で、5月20日以来となる5勝目。

123456789R
オリックス0002000013
千葉ロッテ01000420x7
立川
「あ〜あ、やっちゃった。あんまり覚えてないんです。」
清水直
「連勝だけは止めたくなかった。」
福浦
「いい角度で上がりました。久しぶりの本塁打なので嬉しい。」

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最下位脱出

ロッテが今季2度目の4連勝、開幕から92日目で初めて5位に浮上した。

山本監督
「具は、防御率の分(2点未満)しか得点できないと思っていたよ。今回は手ごたえが違う。こんなとこで手ごたえあると言うのもおかしいな。」

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新4番立川が2打席連発…ロッテ最下位脱出[サンスポ]

6回無死満塁。24日の近鉄戦から4番に座っている立川が打席に入る。マウンド上には目下防御率1位(1.57)の具。空振りとファウルでアッという間にカウント2−0と追い込まれた。

試合前、山本監督は「今日は具の防御率(1点)しか点は取れないだろう」と、苦戦を覚悟。立川自身も打席に入る際、次打者の初芝に「後はお願いします」と、半ば腹をくくっていた。

ところが3球目、具の内角ストレートを「巧く打てた」という打球は、大きな弧を描いて左翼席に一直線。「ウソだろ?」と立川が走りながら呟けば、ベンチも全員が目をシロクロ。プロ9年目にして初の満塁弾は、本人もベンチもビックリの1発だった。

立川
「空振りの後にファウルしたとき、自分が空回りしていることが分かったんです。そうしたら気がラクになって…。」

立川は7回の打席でもホームラン。即席4番の活躍で、ロッテは今季初の5位に浮上した。「打者みんながここにきて集中し始めた」と山本監督は遅まきながらも反攻への手応えを掴んだようだ。

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4番の意地だ!!立川逆転満塁弾[スポニチ]

一瞬の爆発力。これが立川の最大の魅力だ。1点を追う6回無死満塁、カウント2−0からの内角直球。迷いのないスイングが左翼へ、プロ初のグランドスラムを生み出した。7回には2打席連発の3号ソロ。これぞ4番の仕事でチームを最下位から救い出した。「何も考えず、何とかなると思って振った。気持ち良かった。あ〜あ、やっちゃったなあという感じ。僕もビックリしました」と喜んだ。

玉砕覚悟。次打者・初芝に「あとはお願いします」と告げて打席に向かった。オリックスの具台晟は、この試合までロッテ戦14イニング無失点。その自信から助っ人左腕は「負ければ最下位というプレッシャーはなかった」と話したが、雑念を振り払った立川が心理面で優位に立っていた。山本監督は4番抜擢を「集中力。アイツは責任を持たせたらやってくれる」と説明。2軍監督時代の経験を生かし、親分肌の男に最適のポジションを与えた。

今季は開幕11連敗。立川はその途中、4月8日に左ふくらはぎ痛で2軍落ちしたが、練習ができない状態でも必ず朝のミーティングから参加。復帰へ向け神経を研ぎ澄ましていた。24日の近鉄戦から4番に座り4試合連続安打。チームは4連勝で60試合目で最下位脱出だ。「4番?悪くないですね。でもこんな数字、他のチームにはいないですよ」。打率は.211。それでもこの男は油断ならない。

◇清水直8回2失点

清水直が8回7安打2失点の好投。自身の連敗を3で止め、5月20日の日本ハム戦以来となる5勝目を挙げた。4回に高見沢の2ランで1度は逆転されたが「今まで勝てずに考え過ぎていた。コーチにももっと持ち味を出せと言われた」と清水直。「ビックリした」という同い年の立川の満塁弾に援護され、MAX148キロの直球を武器に攻めまくった。開幕からの連敗を11で止めた右腕が再び殊勲の白星を手にした。

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初芝を表彰

16日の西武12回戦(秋田)で通算1500試合出場を達成した初芝の表彰式が、29日、オリックス12回戦(千葉マリン)前に行われた。

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