0−0で迎えた5回、ロッテは、椎木の今季初スタメン初ヒットとなる二塁打や諸積の24試合連続となる内野安打をきっかけに2死満塁とし、立川、メイの連続押し出し四球、初芝の走者一掃2ベースで一挙5点を先制。投げては先発・清水直が8回までダイエー打線を4安打1点に抑える好投。9回に2点を失うものの、その後を小林雅が抑え、5位浮上。清水直は7勝目、小林雅は11試合連続の16セーブ目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ダイエー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | x | 5 |
12球団の4番打者で最も薄給(1820万円)の男にもプライドがある。立川は5回、2死二、三塁から福浦が敬遠されて満塁になると、顔が真っ赤に。「何がなんでも塁に出る気持ちが良かったと思う。四球を考えたら負けていたでしょう」と押し出しの四球を選び、大量5点に結びつけた。山本監督から「うちの4番。信頼していた」と言われ、4番は大照れだった。
後半戦初勝利も清水直がもたらした。完投目前の9回2死から2点を奪われマウンドを下りたが、自己最多の7勝目をあげた。
諸積が執念の一打で、連続試合安打を24に伸ばした。1、2打席ともに空振り三振。迎えた5回1死三塁の場面で、投前にボテボテの内野安打を放ち一挙5点を挙げるビッグイニングを演出した。東京時代の68年ロペスの26試合に次ぐ、球団2位の記録に「塁に出るとつながるので、何でもいいから塁に出たい」と謙虚。選手会副会長の奮闘に、山本監督は「ちょこちょこ打っているな。チームが活気づいてきた」とご満悦だった。
右肩痛のため2軍で調整を続けている黒木知宏投手の今季中の復帰が絶望的であることが17日明らかになった。同投手は昨年7月31日に右肩痛を訴え、出場選手登録を抹消。「棘上筋の炎症」と診断された。それ以降、1軍マウンドから遠ざかっている黒木知は現在もリハビリを継続しているが「我慢できるぐらいの痛みが残る状態」(黒木知)が続いている。5月29日からの4日間で、ブルペンで200球の投げ込みを行うなど復活の兆しを見せ、球速も130キロ前後まで上がってきたが、6月28日に45球を投げた以降、投球練習を中止。肩の筋力を回復させる目的で遠投を続けている。この日もさいたま市の浦和球場で75メートルの距離で遠投を行ったが「肩が正常になるまではブルペンには入らない。にわかに復帰してもチームに迷惑を掛けるだけなのでじっくりやっていきたい」と話すにとどまった。また、100メートルの距離で遠投ができるようになるまではブルペンには入らない意向も示している。
球団関係者の1人は「夏場でピッチが上がることも考えられるが、いつになるかは予測がつかない」と話し、山本監督は「痛いのなら焦らないで調子が上がるまでゆっくりやればいい」とスロー調整を容認する方針だ。