4回にクローマーの3ランで先制されたロッテは、5回、福浦の2点適時打で1点差に迫ると、7回にメイの2点適時打で逆転。9回は小林雅が自身の持つ記録を更新する13試合連続セーブを挙げ、ロッテは今季4度目の3連勝。薮田は昨年10月2日以来の今季初勝利を挙げた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
小林雅は21日、対日本ハム14回戦(東京ドーム)で9回に登板して今季18セーブ目を挙げ、13試合連続セーブのパ・リーグ新記録をマークした。小林雅は5月21日の日本ハム戦から連続試合セーブを継続し、7月20日の日本ハム戦で昨年自身がつくったパ記録に並んでいた。
勝利を祝う歓声と、記録達成を称える声援が、東京ドームに響き渡った。ロッテの守護神・小林雅が、パ・リーグ新記録の13試合連続セーブの金字塔を打ちたてた。
「記録達成は自分の出番までに試合を作ってくれたみんなのおかげです。ファンの声援も最高に嬉しい」。小林雅はレフトスタンドに手を振って応えた。
1点リードの9回。その名がコールされると期待通りに3者凡退締め。今季18セーブ目でチームに3連勝を呼び込み、昨年自らが保持していた12試合連続セーブのリーグ記録を更新した。
昨年からストッパーに転向。その昨年は終盤にバテがきた。そんな時、頭に浮かんだのはセ・リーグの連続セーブ記録保持者、米大リーグ・マリナーズの佐々木(横浜時代に22試合連続)の存在だった。小林雅の決め球はシュートとスライダー。しかし縦の変化球を体得することで投球の幅が広がることを、フォークを武器とする佐々木の投球から密かに学んだ。
今春キャンプでフォークを試投し、早々に実践レベルに到達。この日は好調のシュートとスライダーだけで勝負したが、球種を絞りにくくする意味でも、新球体得の効果は大きかった。注目されるのは佐々木が持つ日本記録への挑戦。「佐々木さんと自分はレベルが違い過ぎますから」と謙遜する小林雅だが、内心では魔神へのチャレンジ魂で燃えている。
先発・薮田が7回6安打3失点で今季初勝利をマークした。開幕直後の4月3日ダイエー戦で1回1/3、4失点KOされて以来2度目の先発。3ヶ月半ぶりに答えを出した。「先発ローテにそのまま入っていけるよう、今後も頑張ります」。守護神・小林雅から手渡されたウイニングボールを大切そうにしまった。
1点差の9回を締めた守護神・小林雅が自ら持つリーグ記録を塗り替える13試合連続セーブ。「後半に入ってチームの状態がいいので自分もその流れに乗っているだけ。ゲームをつくってくれている人達のおかげです」と先発、中継ぎ陣と援護してくれた打線に花を持たせた。次なる目標は佐々木(横浜−マリナーズ)の持つ22試合連続の日本記録だが「佐々木さんとはレベルが違い過ぎる」と笑い飛ばし、記念のボールを今季初勝利の薮田にプレゼントする優しいところも見せていた。