わたしはかもめ2002年鴎の便り(8月)

便

8月2日

オリックス0−8千葉ロッテ(GS神戸)

ロッテが3発を含む10安打8点の猛攻で快勝。2回、立川のソロで先制したロッテは、5回にはメイの2ランが飛び出すなど圧倒。先発・加藤は5安打、13奪三振のプロ初完封で、5勝目を飾った。

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千葉ロッテ0120400018
オリックス0000000000

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加藤13Kプロ初完封

5安打3四死球のプロ初完封劇で今季5勝目。奪った三振は自己最多タイの13。オリックスに試合後も練習させる快投だった。ロッテの左腕投手では1998年4月12日の西武戦で完封した園川以来のこと。7月31日の近鉄戦で勝った高木に続き、チームに頼もしい左腕が復活した。

山本監督
「投手陣が踏ん張って、打線もよくなった。」

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2年目・加藤が自己最多タイの13奪三振でプロ初完封[サンスポ]

2年目左腕の加藤が自己最多タイの13奪三振でプロ初完封を飾った。「まだまだこれからです。今日だけよくても後がダメだとたまたまと言われてしまう。それだけは嫌なので」。昨年は新人で9勝(10敗)を挙げながら、今季はまだ5勝で負け数は9を数えている。喜びの感情を抑えていた。

山本監督
「この暑い中でよく投げてくれた。腕の振りがものすごくよかった。」
メイ
「打球が高く上がったので入るかどうかわからなかった。ベンチの期待に応えられてよかったよ。」(11号本塁打)

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病床の祖母へ…加藤初完封[スポニチ]

熱く火照った左腕を汗が流れる。9回2死、打席に塩谷を迎え、猛暑のマウンドの上で加藤は最後の力を振り絞った。渾身の142キロの直球で空振り三振に仕留めた瞬間、鬼の形相が一気に緩んでいった。

加藤
「7回が終わったあたりから意識しました。いいピッチングをしようという強い気持ちが、つながったと思う。」

嬉しい、嬉しいプロ初完封。ロッテの左腕投手では98年4月12日の西武戦で完封した園川以来のこと。実に4年ぶりの完封ショーにヒーローは顔をくしゃくしゃにした。

左腕が体に巻きついた。右打者のひざ元に食い込むスライダーと伸びのある直球を武器に、オリックス打線を抑え込む。初回を除く毎回の13奪三振は自己最多タイ。3回1死一、二塁のピンチでは、投ゴロを処理して3塁に送球した。二塁へ送れば併殺を狙えたタイミング。小野投手コーチは「野球は投げるだけじゃ駄目だ」と怒ったが、先の走者をとにかくアウトにしようという思いが三塁へ送球させたのだ。そんな加藤に、山本監督は「腕がよく振れていた。今日はいいことばっか書いてやってくれよ」と褒めちぎった。

お立ち台。汗にまみれて頬に流れる一筋の光があった。「この勝利?闘病を続ける祖母に伝えたい」。3月6日に静岡・天竜市に暮らす祖母・照子さんが脳梗塞で倒れた。この日まで4個のウイニングボールに激励のメッセージを書き入れて病院に届けている。

西武が独走するパ・リーグで、加藤は言った。「次が駄目だと“たまたま”って言われるので次も頑張ります」。熱い8月。熱パを演出するのはこの左腕かもしれない。

伊与田
「打った瞬間に分かった。4打席立たせてもらえたので何とか結果を出したかった。」(9回、今季1号ソロ)

◇援護弾立川好守

立川が攻守で加藤を援護した。初回、先頭・谷の右前への安打性の打球をスライディングキャッチの美技。2回には左中間へ先制5号ソロを放ち、打線に火をつけた。「初回の守備の勢いで打席に入れたので、最初からいい球が来たらいこうと決めていた」。自身がアーチを放った試合は全勝の“不敗神話”に「そういえば負けていないな。ベンチの雰囲気もいいし、このまま勝っていきたい」と笑みをこぼしていた。

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伊与田、マリーンズ初ホームラン

伊与田がマリーンズ移籍後初ホームランを放った。7−0とリードした9回表だったが、久しぶりのスタメンでしっかり結果を残した。

伊与田
「打ったのは、ストレートです。打った瞬間、(入ったと)分かりました。4打席立たせてもらっているので、結果を出したかった。」

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小林雅が7月度JA全農GO・GO賞受賞

7月度JA全農GO・GO賞(テーマは救援賞(Wedge Up))の受賞選手が発表され、小林雅が受賞した。小林雅は、7月度、8試合にリリーフで登板し、自責点0で8セーブを記録。2000年7月度以来、2度目の受賞。

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