わたしはかもめ2002年鴎の便り(8月)

便

8月10日

千葉ロッテ6−2日本ハム(千葉マリン)

ロッテが今季3度目の5連勝。2−2の6回1死満塁から酒井の投ゴロの間に1点、続く小坂の三ゴロを田中幸が悪送球し2点を加えた。先発の清水直は緩急を生かして6回1/3を2失点で投げ、初の2ケタとなる10勝目を挙げた。

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5連勝、後半戦首位

ロッテが今季3度目の5連勝。6月15日に最大20あった借金も7まで減った。後半戦16勝7敗。パ・リーグ首位、西武の12勝9敗だけでなく、セ・リーグ巨人の15勝7敗1分をも上回る。現在、日本一強い。

後半戦16勝中12勝が2ケタ安打。打線の奮起は投手陣の踏ん張りに触発されている。きっかけはオールスター休みにあった。「立て直しは投手陣から」の号令のもと、徹底的に走り込んだ。防御率がリーグ3位に浮上。試合をつくれるようになった。4位日本ハムとはゲーム差なし。3位のダイエーとも2.5ゲーム差でAクラス入りが見えてきた。

山本監督
「ツキがあるね。勝負の世界ではいいことだ。点も取れているしね。」
清水直
「開幕11連敗して、ダントツのビリから追い上げて、1つ2つ上がろうが関係ない。目前の1勝を拾って行くだけですよ。」

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清水直10勝目「勝つことも意識します」[サンスポ]

「正直言って嬉しい」。10勝目を挙げた清水直は表情を崩した。今季、中継ぎとしてスタートしながら先発陣が総崩れしたため、先発に回り、チームの連敗を11でストップさせ、それからは大車輪。「後ろに良い投手がいるのでこれまで通り、いけるところまで目いっぱいいきます。そして勝つことも意識します」と、エースは13〜15勝を新たな目標にした。

◇山本監督、Aクラスにも確かな手応え

開幕当初、後姿が全く見えなかった日本ハムに、5連勝でゲーム差なしにまで接近した。山本監督は「順位は関係ない。残り50試合に最初の(11連敗)を返さないと…」というものの、「ベンチのムードは最高。各自が自分の仕事をしてくれている」とAクラスにも確かな手応えをつかんだようだ。

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5連勝、Aクラス見えた![スポニチ]

石本の打球がサブローのグラブに収まると、ベンチから割れんばかりの拍手が巻き起こった。初芝、サブロー、清水直…。ヒーロー達と握手を交わす山本監督の顔はとろけそうだ。春先には泥沼の11連敗に喘いでいたロッテが今季3度目の5連勝。6月15日に最大20あった借金も7まで減ってAクラスだって目前だ。

連日の千葉マリン劇場。この日も見せ場は随所にあった。まずは2回。4月10日の対戦で8回まで無安打無得点に抑えられた天敵・ミラバルから初芝が10号ソロの先制パンチ。「前回やられているからね。早い回に先制点が欲しかったんだ」と35歳のベテランが喜べば、3回には「1打席目に見逃しの三振をしてたからどうしても打ちたかった」とサブローが4号ソロを放って初芝に続いた。

その後、1度は同点に追いつかれたが、今のロッテには運も味方してくれる。6回、1死満塁から酒井の叩きつけた投ゴロが勝ち越しの一打となり、小坂の三ゴロも田中幸の一塁悪送球を誘ってあれよあれよという間に3点のリード。「何かツキがあるよな」とほくそ笑んだ山本監督。11連敗の時は胃薬を手放せなかったのに「こんなに食欲あるのに飲んでいる訳ないだろう!」と笑い飛ばすようになった。

これで後半戦は16勝7敗。後半戦だけなら堂々の首位だ。そして4位・日本ハムを勝率で1厘差まで追い上げた。前回Aクラスの95年は借金11を1ヶ月足らずで完済。夏の終わりには2位に浮上してそのままフィニッシュした。あれから7年。待ち続けたファンへの感謝祭がここから始まる。

◇清水直10勝

3年目の清水直がチーム1番乗りの今季10勝目を手にした。7回に1死満塁のピンチを招いたところでマウンドを藤田に譲ったが、6回1/3を2失点。「野手の人達に感謝。それから藤田さんに助けてもらいました」と周囲に感謝した。開幕は中継ぎスタートだったが、4月14日のオリックス戦で先発し、チームの開幕12連敗を阻止する勝利。「最初は断然のビリ。1つでも上にいけるように追い上げるだけです」と力強く巻き返しを誓った。

藤田
「スライダー。ナオの10勝目がかかっていたからね。相手は首位打者だし、ゲッツーは考えていなかった。完璧です。」(5−2で迎えた7回1死満塁で清水直をリリーフ。1球で小笠原を遊ゴロ併殺に)

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