西口が9回2死までロッテを無安打に抑えていたが、小坂の中前安打で記録を逃し、結局2安打完封で13勝目。西武は1回に和田の適時打で先制し、3回にカブレラのソロ、5回に和田のソロなどで加点し7連勝。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
西武 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | x | 6 |
ダイエー3連戦の得点が5と打線が湿りがちだっただけに、山本監督は西口の記録達成を覚悟していた。二塁後方にポテンヒットを打って、その窮地を救った小坂は「カウントが0−2だったし、西口さんのタマに勢いがあったので、真っ直ぐを狙ったら思い切り詰まった当たりでした…」。結果オーライで不名誉な記録を逃れた。
ロッテは西口に9回2死まで無安打に抑えられる屈辱で、3連敗を喫した。西口の直球、スライダーに的を絞りきれず、9回まで福浦の四球だけ。28人目の打者・小坂が詰まりながらも中前にチーム初安打を放ち「チームが打たせてくれたヒットです」と胸をなで下ろした。山本監督は「ピッチャーの気迫に負けていた。ここ3試合(ダイエー3連戦)で5点しか取ってないから(ノーヒットノーランを)やられると思ったよ」とお手上げだった。
最後の最後に意地を見せた。9回2死から小坂が西口のノーヒットノーランを阻止する中前安打。最悪の事態は免れたが、今季12度目の完封負け。試合後には野手が自発的に緊急ミーティングを実施し、気合を入れていた。
あと1人で無安打無得点をフイにしたのは、1996年のチェコ(広島)以来、通算19人目(20度目)。今年、西口と小坂の対戦は二ゴロ、一飛、三振。そして、この日が左飛、三振、三振で、それまで6打席ノーヒット。7打席目に初めて許した安打で記録を阻まれた。
ロッテが喫したノーヒットノーランは1978年今井(阪急=完全試合)に許した1度だけ。両リーグで最も少ないチーム。今年も3月31日の西武戦(1安打=初芝)、4月10日の日本ハム戦(1安打=吉鶴)でノーヒットノーランを阻止。今回も不名誉記録となる寸前で免れた。