わたしはかもめ2002年鴎の便り(8月)

便

8月26日

西武6−0千葉ロッテ(西武ドーム)

西口が9回2死までロッテを無安打に抑えていたが、小坂の中前安打で記録を逃し、結局2安打完封で13勝目。西武は1回に和田の適時打で先制し、3回にカブレラのソロ、5回に和田のソロなどで加点し7連勝。

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千葉ロッテ0000000000
西武12101100x6

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小坂が土壇場でノーヒットノーラン逃れるポテンヒット[サンスポ]

ダイエー3連戦の得点が5と打線が湿りがちだっただけに、山本監督は西口の記録達成を覚悟していた。二塁後方にポテンヒットを打って、その窮地を救った小坂は「カウントが0−2だったし、西口さんのタマに勢いがあったので、真っ直ぐを狙ったら思い切り詰まった当たりでした…」。結果オーライで不名誉な記録を逃れた。

サブロー
「一、二塁間が広く空いていたので、そこを狙ったらうまくいった。小坂さんのヒットのお陰です。」(小坂に続いて右前ヒット)
福浦
「(四球より)とにかくヒットが1本欲しかった。」(7回2死、完全試合を阻止する四球)
ミンチー
「ボールが先行して自分の持ち味を出せなかった。打たれたホームランは甘い球だった。」(6回6失点で13敗目)

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小坂が“救った”[スポニチ]

ロッテは西口に9回2死まで無安打に抑えられる屈辱で、3連敗を喫した。西口の直球、スライダーに的を絞りきれず、9回まで福浦の四球だけ。28人目の打者・小坂が詰まりながらも中前にチーム初安打を放ち「チームが打たせてくれたヒットです」と胸をなで下ろした。山本監督は「ピッチャーの気迫に負けていた。ここ3試合(ダイエー3連戦)で5点しか取ってないから(ノーヒットノーランを)やられると思ったよ」とお手上げだった。

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小坂が阻止

最後の最後に意地を見せた。9回2死から小坂が西口のノーヒットノーランを阻止する中前安打。最悪の事態は免れたが、今季12度目の完封負け。試合後には野手が自発的に緊急ミーティングを実施し、気合を入れていた。

小坂
「球に勢いがあったし、直球が来ると思った。思い切り詰まってましたけど。」
山本監督
「(無安打無得点は)やられると思った。気迫に負けていた。」
山下打撃コーチ
「ボール球に手を出し過ぎだ。」

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ロッテからは難しい記録達成

あと1人で無安打無得点をフイにしたのは、1996年のチェコ(広島)以来、通算19人目(20度目)。今年、西口と小坂の対戦は二ゴロ、一飛、三振。そして、この日が左飛、三振、三振で、それまで6打席ノーヒット。7打席目に初めて許した安打で記録を阻まれた。

ロッテが喫したノーヒットノーランは1978年今井(阪急=完全試合)に許した1度だけ。両リーグで最も少ないチーム。今年も3月31日の西武戦(1安打=初芝)、4月10日の日本ハム戦(1安打=吉鶴)でノーヒットノーランを阻止。今回も不名誉記録となる寸前で免れた。

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