9月3日9月3日ロッテが延長戦を制し、近鉄戦5連勝。9回、代打・佐藤の2ランで追いつき、延長10回1死一、二塁からメイの適時打で勝ち越した。小林雅はプロ野球新の23試合連続セーブポイントを達成。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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| 千葉ロッテ | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 6 |
| 大阪近鉄 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
敵地の大阪ドーム。諦めの空気が漂う。ロッテは前夜と同じ1点のリードを背負って守護神・小林雅がマウンドへ。その姿は焦りも、気負いも感じさせなかった。ローズを四球で歩かせたが、続く中村を三ゴロ併殺打、そして鷹野を右飛に仕留めた。魂を込めた15球。ついに横浜・佐々木（現マリナーズ）を抜いて23連続セーブポイントのプロ野球日本記録を打ち立てた。
2日連続のお立ち台では「佐々木さんとはレベルも経験も違うので足元にも及ばない。僕にはまだまだ精進が必要です」と謙虚に話した。この日も味方の逆転を信じた。ブルペンでは右ひじを90度に曲げ、肩の高さの位置で前後に10回振り下ろす日体大時代からの“儀式”を行い、7回から肩をつくった。そして9回に代打・佐藤の2ランで2点差を追いつき、延長10回にメイの適時打で勝ち越し。チーム全体で後押ししてくれた大記録だった。「チームのためにとにかく投げたい」。大魔神を超えた日本一の守護神。記録更新はまだまだ続きそうだ。
ついに“ハマの魔神”を超える日が来た。小林雅がプロ野球新記録となる23試合連続セーブポイント達成。前夜に日本タイ記録に並んだばかりだが、2試合であっさり塗り替えてみせた。
「1点差でローズ、ノリさんだったんで、気合が入りました」。ドームの空気が張り詰めた。1点勝ち越して迎えた10回裏で登板。対戦したのはローズ、中村だった。ローズには四球を与えたが、中村を外角の149キロで三塁併殺。最後は鷹野を右飛に打ち取った。
あの佐々木は横浜時代「出てきたら抑えるのは当たり前」と豪語していたのに対し、小林は「周囲のおかげ」と常々口にする。「ゲームを作ってくれたチームメイト、使ってくれた監督、コーチ、裏方さんのおかげです」。この日のお立ち台でも感謝の気持ちを忘れなかった。
「佐々木さんとはレベルも経験も違う。足元にも及ばないので精進しないと。シーズン終わるまで投げる機会があれば、続けていきたいけど、どんな場面でもチームのために投げたい」。歴史に新たな名を刻んだ“千葉の魔神”の挑戦は、まだまだ終わらない。
16年目のベテラン佐藤の一打が勝利を呼び込んだ。2点を追う9回1死二塁。甘く入った真ん中のスライダーを見逃さず、左翼席最上段へ今季1号2ラン。代打の起用に見事に応え「土壇場でいい仕事ができてよかった。それにしてもよく飛んだ」と会心の当たりに顔をくしゃくしゃにした。
パ・リーグは、今季限りで引退を表明したダイエー・秋山、28イニング連続奪三振のプロ野球記録を達成した西武・張、23試合連続SPでリーグ記録と日本記録を更新中のロッテ・小林雅の特別表彰を決めた。11月8日のプロ野球コンベンションで表彰される。
パ・リーグ理事会が3日、東京・銀座の同リーグ事務局で開かれ、今季限りで現役引退を表明しているダイエー・秋山幸二外野手（40）、28イニング連続奪三振のプロ野球新記録を達成した西武・張誌家投手（22）、さらに22連続セーブポイントのプロ野球タイ記録をマークしたロッテ・小林雅英投手（28）の3選手を、リーグ会長特別表彰とすることを決めた。また昨年から行っているパ・リーグの月曜日開催、マンデー・パ・リーグを来季も継続させることを発表した。
実行委員会に先立ちパ・リーグ理事会が東京・銀座の連盟会議室で行われ、日本ハム・小嶋球団社長から前日発表された大社オーナーの辞任が報告され、了承された。またダイエー・秋山幸二外野手、西武・張誌家投手、ロッテ・小林雅英投手の3選手を会長特別表彰することを決めた。今季限りで引退する秋山は長年にわたりパ・リーグに貢献。張は8月12日ロッテ18回戦（千葉マリン）で28イニング連続奪三振のプロ野球新記録を達成した。小林雅は2日の近鉄21回戦（大阪ドーム）で22連続SPのプロ野球タイ記録を達成している。また、マンデー・パ・リーグを来年以降も継続することを決めた。