わたしはかもめ2002年鴎の便り(9月)

便

9月22日

千葉ロッテ0−3西武(千葉マリン)

カブレラ、和田と主力抜きの西武が、三井−森−豊田の必勝継投による完投リレーで勝利を飾った。4回にエバンスの2ランで2点を先制すると、8回にも犬伏の適時打で追加点を挙げた。ロッテは、8安打を放ったが、9残塁、3つの併殺打と要所の一打に欠け、今季15度目の零敗で借金2ケタに逆戻り。

123456789R
西武0002000103
千葉ロッテ0000000000

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緊張感の糸切れた?西武にシャットアウト負け[サンスポ]

西武の“自力V”を阻止した緊張感の糸が切れたのか、8回まで毎回走者を出しながらシャットアウト負け。山本監督も「加藤は(エバンスに)0−3から無造作に投げてホームランされるいつものパターン。打線も簡単にボールに手を出して…。目標(3位)を失っている訳じゃないんだが…」と元気がなかった。

メイ
「直接の原因は分からないが、自分のスイングができていることは確かだ。」(10試合連続安打)
加藤
「4回のエバンスのホームランが痛かった。0−3から勝負に行ってしまった。打たれてはいけないところで打たれ、みんなに申し訳ない。」

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ロッテファンから「イ・ハ・ラ」コール[スポニチ]

西武はV決定から一夜明け、感動のセレモニーが待っていた。試合終了後のハイタッチを終えたナインが伊原監督を先頭に左翼スタンドへと歩き出す。前日はできなかったファンへの優勝報告。5色の紙テープに迎えられ、指揮官は大きく両手を広げた。すると、思いがけないハプニングが起きる。なんとロッテファンからの「イ・ハ・ラ」コール。右翼スタンド前へと歩を進めた指揮官は帽子をとって嬉しそうに頭を下げた。

伊原監督
「昨日から1番ジーンとしたよ。ロッテファンのマナーに感謝したい。」

試合も快勝し、気分は最高だった。この日未明まで祝杯を挙げていた“酔いどれナイン”が大きな勲章をプレゼントしてくれた。今季83勝目は新人監督として最多勝利のプロ野球新記録。「それは気にしていない。それよりきちっとしたゲームができてよかったよ」。細めた視線の先に日本シリーズを見据えていた。

そんな指揮官に先発・石井が猛アピールした。6回で7安打を打たれたが、要所を締めて無失点。酒好きの男が前夜の祝勝会で1滴も口にしなかった。乾杯を終えると、ビールかけにも参加せずにホテルの部屋に戻った。「風邪をひいたら大変だし、どうしてもシリーズで投げたいから。でも、孤独だったよ」。豊富な投手陣の中で、熾烈な先発枠争いはもう始まっている。それは野手陣も同様だ。「試合数が残り3、4試合になればレギュラー陣もゲーム慣れしないといけない」と伊原監督。それまでは若手や控え選手を積極的に試していく考えだ。

セ・リーグでは巨人が優勝目前に迫っている。選手の2日酔いもこの日まで。伊原西武が日本一へと動き出した。

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緊張の糸切れる

西武の優勝が決まり、ロッテは緊張の糸が切れてしまったのか。8回まで毎回走者を送りながらも得点できず、今季15度目の零敗。4、8回の満塁機を生かせず、山本監督は「集中力、粘りがない。もう少し気を入れてやらないと」と渋い表情。先発の加藤は8回途中まで3失点に抑える力投を見せたが「四球でもいいと思ったのに勝負してしまった」と4回に浴びたエバンスの2ランを悔やんだ。

山本監督
「集中力、粘りがない。もう少し気を入れてやらないと。」
加藤
「四球でもいいと思ったのに勝負してしまった。」

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メイ、来季残留

ロッテのデリック・メイ外野手の来季残留が決定的であることが22日明らかになった。メイは前半戦こそ不調が続いたが、後半戦に限れば打率は.314。チーム最多の21本塁打を放っていることから山本功児監督の評価も高い。21日には重光昭夫オーナー代行に残留を要請しており、今後、来季の条件についての交渉に入る。

メイ
「それは自分が決められることじゃない。シーズン終了までやるだけだ。」

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