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鴎の便り
9月23日
1点を追うロッテは、9回、2回に先制2ランを放った初芝が同点適時二塁打を放つ。12回には無死一、二塁から福浦が適時二塁打を放ち、これが決勝点となった。最後は小林雅が締めて2年連続の30セーブ目、26試合連続セーブポイントに自らの記録を更新した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R |
千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
- [勝]シコースキー(4勝6敗2S)
- [セ]小林雅(2勝1敗30S)
- [敗]芝草(3勝3敗10S)
- [本]初芝16号、阿久根1号、堀13号、田中幸16号
- 渡辺俊
- 「田中幸選手のホームランが本当に痛いし、悔しいです。何とか5回までリードしてきて、ツーアウトまでいったが、フォアボールの後の初球で気をつけて投げたのですが、スライダーが抜けて真ん中に入ってしまいました。僕の失投です。本当に悔いの残る1球です。本当に悔しいです。」
- 堀
- 「外のボールに逆らわず打ち返せたね。点を取られた後の先頭打者だったので何とか塁に出ることだけを考えていました。ホームランという最高の結果になって良かったです。すぐに取り返すこともできたしね。」
- 山下バッティングコーチ
- 「ベテラン2人と福浦だね。堀と初芝は金村はこうやって打つんだという指示を出したが、その通りを実践してくれた。打つべきボールを捕らえていた。9回は打った福浦はもちろんだが、その前のメイのフォアボールが良かった。あれで投げるボールが限られたからね。この勝ちはめちゃくちゃ大きいよ。」
- 山本監督
- 「いいところで初芝が活躍してくれたし、福浦も良く打ってくれた。それよりも、今日はシコースキーの粘りに尽きるよ。あの粘りが全て。良い粘りだったよ。」
- シコースキー
- 「とにかく、全力を尽くしただけ。ファンの声援に応えるためにも、残り試合も全力を尽くすだけだよ。」
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延長12回、無死1塁からリリーフした小林雅は、2死一、三塁のピンチにも動じず、スライダーでクローマーを空振り三振に打ち取った。今季30個目のセーブで、連続試合SPも26に。「エッ、30セーブですか?連続セーブのことばかり言われていたんで、気が付かなかった」と、守護神は目をパチクリ。
◇山本監督、選手の粘り目尻を下げる
山本監督は、5年ぶりの日本ハム戦勝ち越しより、選手の粘りに目尻を下げた。「初芝(9回、同点打)、福浦(延長12回、勝ち越し打)が絶体絶命のところでよく打った。シコースキーもいいピッチング。全てがいい形になっている」。残り18試合で9個の借金を返済する勢いだ。
- 福浦
- 「シンカーかフォークのどちらか、落ちるボールを振ったあっち(左翼線)に飛んだ。」(延長12回に決勝二塁打)
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小林雅が佐々木(横浜−現マリナーズ)ペドラザ(ダイエー)以来史上3人目となる2年連続30セーブを達成した。5−4の延長12回無死一塁から登板。1安打されたが最後の打者クローマーをこの日初めてのスライダーで空振り三振に仕留め、自らの持つ連続セーブポイント記録も26試合に更新した。「三振を取るならスライダーだと思ってた。向こうはきっと頭にないだろうなと」。緻密な計算がもたらした大記録だった。
- 小林雅
- 「点が入ってからピッチングすれば良いと思っていたので、12回も点が入ってから投げました。三振を取るならスライダーだと思ってた。向こうはきっと頭にないだろうなと。」
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日本ハム戦5年ぶりの勝ち越しを決めたのが福裏の一振りだった。延長12回、無死一、二塁で芝草から決勝の左越え二塁打を放った。サブローが本塁へ突入する際、三塁に滑り込んだが、その際に左足首を捻挫し交代。アイシングで様子を見ることになった。
- 福浦
- 「チェンジアップかフォークかとにかく落ちる球。別に左方向を狙っていた訳じゃないです。振ったらあっちに飛んでいった(笑)。抜けると思いましたよ。大丈夫、明日は出ます。」
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