ロッテは、1回に清水将の適時二塁打、今江のプロ初安打初打点となる適時打で1点を先取し、継投で守りきった。清水直は6回1失点で14勝目。小林雅は連続試合セーブポイント記録を28に伸ばした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
「ホームランを楽しみにしているお客さんのためにも勝負させますよ」と、ロッテの山本監督は投手陣にカブレラとの真っ向勝負を指示。その結果、安打2本は打たれたものの、清水直、シコースキー、小林雅は逃げない投球で1点を守り切った。指揮官は「お客さんは納得してくれたでしょう」とご機嫌。
福浦和也内野手は29日のオリックス26回戦でホームベースに滑り込んだ際に痛めた左足ひざの痛みが引かないため、千葉県船橋市内の病院で診察を受けた。検査の結果、単なる打撲と判明したが、西武27回戦(西武ドーム)は大事をとって欠場した。
逃げも、隠れもしない。清水直が力と力の真っ向勝負で怪物を仕留めた。この日まで対カブレラは7打数4安打で2本塁打。規格外のリーチで手痛い1発を浴びていたが、この日は配球がズバリ的中した。
「(清水)将海さんとシーズン中盤の気持ちでいこうと話してました。ストレートで勝負したのでお客さんも楽しめたと思う」。顔面付近に150キロ近い速球を投げ込んで、最後は得意の高速スライダー。このパターンが見事にはまり1打席目は中飛、2打席目も139キロのスライダーで遊ゴロに詰まらせて苦手意識を払拭した。
登板前に肩からひじにかけて塩を擦り込む“儀式”が実り、最多勝争いで16勝を挙げている近鉄・パウエルに次ぐ14勝目だ。「最多勝?いけるところまでいって、チームが勝てればそれでいいです」。残り13試合。初タイトルへの挑戦が続く。
ルーキー今江が2度目の先発出場。通算8打席目で“殊勲打”を放った。2回2死二塁から西口のスライダーを中前に運び、プロ初安打初打点。「スライダーが消えると聞いていたのでいってみようと思った。記念ボールは実家に送ります」。山本監督は「たいしたもんだよ。プロ野球を代表するピッチャーから打ったんだから」と目を細めた。