両チーム無得点で迎えた5回、ロッテは、立川の適時二塁打で1点を先制すると、6回にはメイの適時打、8回にはサブローの適時打で3点目を挙げた。先発のミンチーは8回まで6安打、8奪三振、無四球の好投。完封目前の9回、先頭の林にソロを打たれ降板するが、1998年広島時代に並ぶ自身最多の15勝目を挙げた。最後は小林雅が締め、球団新記録の34セーブをマーク。連続試合セーブポイントも30に伸ばした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | x | 3 |
ミンチーが、9回途中まで本塁打の1点だけに抑え、自己最多に並ぶ15勝目。パウエル(近鉄)の16勝がトップのパ・リーグ最多勝争いに望みを残した。この日は風邪気味だったというが「かえって力まなくて良かった」。近鉄との対戦を5試合残すだけに「パウエルとの対戦を楽しみにしているよ」とタイトルに色気十分だった。
小林雅は9回途中から登板し、継続中の連続試合セーブポイントのプロ野球記録を30の大台に乗せた。セーブ数も34。自らが昨年マークした球団記録も更新し「自分の背番号(30)と同じくらい挙げたかった」と、目標を超える数字に安堵の表情だった。
9月度の月間MVPに選ばれたミンチーが15勝目を挙げ、最多勝を争う近鉄・パウエルに再び1勝差と迫った。最優秀防御率のタイトルも懸かっていたため9回にもマウンドに上がったが、林に1発を浴びて降板。この日は風邪気味ながら「かえって力まなくていい投球ができた。もう大丈夫」。山本監督も「4回(1死一、三塁)を切り抜けたのが大きい。毎回序盤ピンチがあるけど、ちゃんと抑えてくれる」と粘りの投球を絶賛していた。
ミンチーが9月度の月間MVPを受賞した。ミンチーは、9月は5試合に登板。月間トップタイの負けなし5勝(完封1)をマーク、自責点は2で、防御率はリーグトップをマークした。また、9月2日の対福岡ダイエー戦5回から9月14日対福岡ダイエー戦7回までの17イニング連続無失点を記録した。なお、ミンチーの受賞は、2000年6月度(広島)以来、2度目。ロッテでは初の受賞。
セ、パ両リーグは3日、9月の月間最優秀選手(MVP)を発表し、パの投手部門ではロッテのネイサン・ミンチー投手が選ばれた。同投手は広島時代の00年6月以来で両リーグ受賞となった。パの野手部門は西武の松井稼頭央内野手が6月以来通算4度目の受賞。また、セは横浜・吉見祐治投手と中日・福留孝介外野手がそれぞれ初受賞。