ロッテが序盤の集中打で勝負を決めた。2回、堀が先制2ランを放ち、3回には福浦の適時二塁打などで2点追加。4回に澤井の3ランでダメを押した。加藤は自己最多の11勝目。近鉄は高村の乱調で単独2位を逃した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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大阪近鉄 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 2 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | x | 8 |
セーブがつかない5点差の9回に守護神・小林雅まで投入。シーズン最終戦を8年連続で白星で飾った山本監督は「開幕11連敗が最後まで尾を引いた」と今季を振り返った。最大20の借金を背負いながら借金5の4位。後半戦は投打が噛み合い、3チームから勝ち越した。7年連続Bクラスとあって、試合後のファンへの挨拶では「来シーズンはファンの期待に応えられるように頑張ります」と巻き返しを誓った。
平成3年の首位打者、平井が14年間の現役生活にピリオドを打った。7回に初芝の代打で登場して右中間二塁打を放った。持病の左ひざ痛で現役を断念。試合後のセレモニーでは「ファンの声援があってここまでやってこれました」と2万9000のファンに別れを告げた。長男・雄大くん(8)から花束を贈られ、ナインの胴上げに目頭を押さえた。
両ひざの故障に泣かされた平井が引退試合で鮮やかな一打を放った。7回2死二塁から代打で登場し、近鉄・門倉が投じた145キロの直球を右中間フェンス直撃の二塁打。91年に首位打者を獲得したシュアな打撃でラストゲームを飾り「初球を見たときは打てないかと思ったけど、バットをコンパクトに振ったのがよかった」。試合後の引退セレモニーでは右翼席を埋め尽くしたファンから盛大な声援を受け「僕も一生ロッテファンでいきます」と目頭を熱くしていた。
1991年の首位打者・平井が14年間の現役生活にピリオドを打った。7回2死二塁から初芝の代打で登場し、近鉄・門倉の直球を右中間フェンス直撃の適時二塁打にした。試合後の引退セレモニーでは、ファン量の紙吹雪に包まれた。
3回の第2打席で左中間適時二塁打し、打率はジャスト3割。
8回に3番手で登板した藤田が、3人をピシャリ。大洋(現横浜)の秋山登の入団9年連続に次ぐ記録。
9回2死走者なし。リードは5点。セーブはつかない場面だが、小林雅が、連続セーブポイント記録を止めるマウンドに上がった。カウント2−1からの5球目。ホームベース上でワンバウンドするほど落差のあるスライダーを、代打・武藤が空振り三振。「スライダーで締めたかった」という得意の球で2002年の全公式戦を締めた。連続試合セーブポイントの記録は来季に持ち越されないため、5月21日の日本ハム戦から積み上げた記録は、日本新記録の33でストップした。
ポスティング・システム(入札制度)での米大リーグ挑戦を決めている近鉄の守護神・大塚が「日本ラスト登板」した。8回2死から4番手でマウンドへ登り、サブローを右飛。
西武が4年ぶりに優勝したパ・リーグは、18日、ロッテ−近鉄最終戦(千葉)で全日程を終了した。セ・リーグは17日に全試合を終えており、今季のプロ野球公式戦が幕を閉じた。今季の観客動員数は970万9000人で、過去最高だった昨年より41万5000人減。新ストライクゾーンで短縮が見込まれた平均試合時間は、昨年より11分短い3時間12分だった。
パ・リーグ観客動員数 | |||||
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チーム | 試合 | 観客数 | 1試合平均 | 昨年 | 前年比(%) |
福岡ダイエー | 70 | 3,108,000 | 44,400 | 3,087,000 | +0.7 |
西武 | 70 | 1,682,000 | 24,000 | 1,694,000 | -0.7 |
大阪近鉄 | 70 | 1,350,000 | 19,300 | 1,593,000 | -15.3 |
日本ハム | 70 | 1,260,000 | 18,000 | 1,376,000 | -8.4 |
千葉ロッテ | 70 | 1,210,000 | 17,300 | 1,301,000 | +7.0 |
オリックス | 70 | 1,099,000 | 15,700 | 1,073,000 | +2.4 |
パ・リーグ個人タイトル | ||
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首位打者 | 小笠原道大(日本ハム) | .340 |
最多安打 | 松井稼頭央(西武) | 193 |
最多本塁打 | カブレラ(西武) | 55 |
最多打点 | ローズ(大阪近鉄) | 117 |
最高出塁率 | カブレラ(西武) | .467 |
最多盗塁 | 谷佳知(オリックス) | 41 |
最優秀防御率 | 金田政彦(オリックス) | .250 |
最優秀投手(勝率1位) | パウエル(大阪近鉄) | .630 |
最多勝利 | パウエル(大阪近鉄) | 17 |
最優秀救援投手 | 豊田清(西武) | 44SP |
最優秀中継ぎ投手 | 森慎二(西武) | 32H |
最多三振奪取 | パウエル(大阪近鉄) | 182 |
日本野球機構は、18日、出身地別東西対抗戦(11月7日・ナゴヤドーム)の出場各24選手を発表した。
位置 | ウエスト(西軍) | イースト(東軍) | ||||
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監督 | 梨田昌孝 | 大阪近鉄 | 島根 | 若松勉 | ヤクルト | 北海道 |
コーチ | 伊原春樹 | 西武 | 広島 | 原辰徳 | 巨人 | 神奈川 |
山本浩二 | 広島 | 広島 | 王貞治 | 福岡ダイエー | 東京 | |
投手 | 桑田真澄 | 読売 | 大阪 | 石川雅規 | ヤクルト | 秋田 |
上原浩治 | 読売 | 大阪 | 石井弘寿 | ヤクルト | 千葉 | |
川上憲伸 | 中日 | 徳島 | 朝倉健太 | 中日 | 岐阜 | |
黒田博樹 | 広島 | 大阪 | 井川慶 | 阪神 | 茨城 | |
吉見祐治 | 横浜 | 和歌山 | 岩隈久志 | 大阪近鉄 | 東京 | |
森慎二 | 西武 | 山口 | 星野順治 | 福岡ダイエー | 新潟 | |
豊田清 | 西武 | 三重 | 小林雅英 | 千葉ロッテ | 山梨 | |
金田政彦 | オリックス | 大分 | 正田樹 | 日本ハム | 群馬 | |
捕手 | 谷繁元信 | 中日 | 広島 | 阿部慎之助 | 読売 | 千葉 |
中村武志 | 横浜 | 京都 | 野口寿浩 | 日本ハム | 千葉 | |
内野手 | 岩村明憲 | ヤクルト | 愛媛 | 仁志敏久 | 読売 | 茨城 |
立浪和義 | 中日 | 大阪 | 東出輝裕 | 広島 | 福井 | |
今岡誠 | 阪神 | 兵庫 | 石井琢朗 | 横浜 | 栃木 | |
新井貴浩 | 広島 | 広島 | 高木浩之 | 西武 | 愛知 | |
松井稼頭央 | 西武 | 大阪 | 吉岡雄二 | 大阪近鉄 | 東京 | |
中村紀洋 | 大阪近鉄 | 大阪 | 小坂誠 | 千葉ロッテ | 宮城 | |
鳥越裕介 | 福岡ダイエー | 大分 | 初芝清 | 千葉ロッテ | 東京 | |
小久保裕紀 | 福岡ダイエー | 和歌山 | 小笠原道大 | 日本ハム | 千葉 | |
外野手 | 福留孝介 | 中日 | 鹿児島 | 清水隆行 | 読売 | 東京 |
桧山進次郎 | 阪神 | 京都 | 高橋由伸 | 読売 | 千葉 | |
前田智徳 | 広島 | 熊本 | 松井秀喜 | 読売 | 石川 | |
大村直之 | 大阪近鉄 | 兵庫 | 稲葉篤紀 | ヤクルト | 愛知 | |
サブロー | 千葉ロッテ | 岡山 | 赤星憲広 | 阪神 | 愛知 | |
谷佳知 | オリックス | 大阪 | 和田一浩 | 西武 | 岐阜 |